ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズエピソード４のデススターの設計図入手作戦を描いた前日譚。
きちんと一本の映画として成り立っているのでエピソード７よりも格段に面白い。
デススターの設計図奪取のためのローグ１の活躍を描くと同時に、ベイダー卿の圧倒的な強さを示すことで、帝国を倒すにはジェダイが必要不可欠だという世界観を作ることに成功しており（一般人では全く相手にならない）、エピソード４の新たなる希望の意味がより明確になっている。

希望の戦争

ウクライナ系カナダ人の少女キャット。ある日突然、ウクライナから移住してきた祖父にナチスの戦犯容疑がかけられ、国外追放として起訴される。
果たして祖父は第二次大戦中に何をしたのか？ 本当にナチスの協力者だったのか？

子供向けとは思えないほど重いテーマで、裁判を通じて祖父の過去や、大戦中のウクライナの悲劇が明らかになり、予定調和を裏切るエンディングで終わる。

もっと話題になっても良い作品であり、埋もれているのが惜しい。

希望の戦争
	マーシャ・フォーチャック スクリパック Marsha Forchuk Skrypuch ポプラ社 2008-04 売り上げランキング : 1594909 Amazonで詳しく見る by G-Tools

限界点

ジェフリーディーヴァ単発もの。
どんな敵からも依頼者を守る警護官コルティと、狙った相手からは手段を問わずに情報を引き出す調べ屋ラヴィング。地元のヒーロー警官がラヴィングに狙われているとの情報が入り、コルティが警護についた直後、ラヴィングの襲撃が始まる。
ラヴィングが狙っているのが、警官本人なのか家族なのか、ディーヴァー得意のどんでん返しに継ぐどんでん返しなのだが、さすがにやりすぎだろう。

限界点 (文春e-book)
	ジェフリー・ディーヴァー 土屋　晃 文藝春秋 2015-03-15 売り上げランキング : 61493 Amazonで詳しく見る by G-Tools