知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

TEACCHプログラムの功罪

2019年04月06日 | Weblog
新しい職場で4日目に、とうとう身体が拒否反応を示してしまいました。38.5度の発熱があり、医者へ通院しました。


医者に行って診てもらうと、菌が入り、顔の半分が腫れ、リンパ腺も腫れ、ひどい状態だったようです。鏡で自身の顔を見ると、悲惨な表情でした(思わず写メを撮りました)。

現在、抗生薬で治療中です。


こんな状態になるとは・・・



他者から見ると、また新しい職場が嫌で逃げ出すのか?と言われそうです。確かにそういう面もあると思いますが、採用当初に「新規事業のための職員採用」という名目だったにも関わらず、結局、現在の状況への職員補充状態になっているので、「それ違うだろ!」と思わず言ってしまいました。


さすがに、若い年齢からならまだしも、この年齢から、新たな職場でやっていく、(ましてや考え方の大きく異なる)支援方法を実践する自信は、全くありません。


6年前に、2日間だけ体験し(あくまでも仮採用)、この法人の支援方法に触れていた身としては、再度その中に席を置く、勇気は、少なからずないものと考えます。
実は、採用時には同じ法人とは、気が付かなかったのです。


また、通所施設でもあり、入所施設と同じ支援方法とも思わなかった・・・という自身の判断ミスがあります。



その支援方法は、自閉症の方を中心に行われている支援「TEACCH」プログラムです。いわゆるカード提示を行い、一日や日時のスケジュールを本人に確認させて、行動するもので(そんな簡単な説明ではダメですが)、以前、入所施設にいる頃から、実践報告やその支援方法については、聞かされています。

全くの素人ではないので、その支援方法の良し悪しも、まだ判断しかねる状態です。


この新しい職場でも、同じ法人の入所施設と同様の支援方法がとられていました。



その入所施設の職員は、ある程度研修にも行き、実践経験もあるため、当時、私が体験した頃よりも、さらに理解が進んでいるように思います。

ただ、今回の通所施設は・・・


ほとんどの職員が素人(このTEACCHだけでなく、こういった障害者に対する知識も含め)に近い方々で取り組まれていました。だから、おそらく、入所施設の職員の方が指導に来られたのだと思いますが、あくまでも形式(形だけ)になっており、その利用者の方の障害や程度、また本人の能力部分(ここが大事)を、どれだけ把握してやっているのか?は大きな疑問です。

私が3日間、経験したところでは、確かに自閉傾向の方には、効率がいいかもしれません。しかし、障害には様々な種別があり、それを理解していなければ、その方法もむしろ罪になります。重度の方への対応は、その部分がほとんど功をなしていませんでした。


よくTEACCHでの批判で、機械化すぎるとか、職員が利用者を動かしているだけ・・・等とありますが、まさしくそれに近いものです。

この支援方法は、確かに理解して応用できれば、対象利用者(自閉症の方中心)にとっては、非常に利する部分が大きいと思います。ただ、すべての障害者が、この方法でいいか・・・?と言われれば、大きな疑問が生じます。


批判ばかりになるので、逆に今回のこの通所施設の良さは?


職員集団は、非常に明るいし、前向きです。(年齢も20歳代半ばから60歳代まで様々な構成です)

また、非常にアイデアマンが多く、次々と新たなカードや提示方法を模索しています。


じゃあ、なんで嫌なの?と言われそうですが、その職員集団や意欲的な職員を見て、少しでも役に立つように・・・とも考えましたが、自分のやりたい仕事はそこじゃあない・・・という部分です。

あくまでも、今回(前の仕事を辞めて、こっちに興味を持った)のは、「新規施設開設」という触れ込みだったからです。もう一人の新規職員の方も、同じことを言われていました。

「サービス管理」がしたい・・・という希望はどこかへ行ってしまいました。



だから、「サービス管理」が出来る、新規事業所開設を目指して、新たに探しています。(すでに3件の募集がありました)


身体はウソをつかないようです。

コメント
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