知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

理想だけが高い障害者団体って・・・

2017年07月10日 | Weblog
長年、この業界で勤務していると、施設の目指す目標はなんてすばらしいのだろう・・・と感心します(いろいろな意味で)。


でも、実際にその目標に準じて、行われているか・・・と言えば、ほとんどが疑問を感じる次第です。




現在、共同作業所で勤務させていただいていますが、前に勤務していた(1年余りの期間)施設・作業所では、大きな崇高な目標を元に、同じ系列の作業所が集まって、毎年イベントが行われます。各施設長さんの掲げるのは、障害者が楽しく生きていけることを目標にされていますが、じゃあ具体的には・・・?といつも思います。


この地元には、大きな団体になっている作業所法人があります。

複数の施設やGH等を含め、実際に地元の障害者の相談を受け入れている部分は、非常に意味はあります。



ただ、当初の立ち上げた施設長・理事長の、その考えてきた理想とは、(現在は)やや目的がそれてきた感じがします。(それは本人も言っていました)

つまり、その理想を感じ、その理想を実現するために活動してきた、その元で働く職員・幹部が、やや理想や目的をはき違えているのでは・・・?と思う部分もあります。



私の勤務する作業所は、その目的とは違う部分で、また違う方向性や考え方で取り組んでいます。アプローチもおのずと変わってきます。


しかし、地元で活動している限り、その大きな団体に逆らえず、同じような(イベント等)考え方の活動を拒否すれば、毎回のように(施設長が)厳しい非難をあびています。

私は、その施設長の考え方に同調して、この施設・作業所を選択して勤務しているので、現在のように作業所ならば、全員右にならえ・・・的な考えはおかしいと思います。





今回のイベントも、同様に強制参加状態です。

私の勤務する施設・作業所は、そういうこと(準備・話し合い)に時間を取るのではなく、むしろ毎日の作業に力を入れたいと考えます。メンバーの方も同じ考えのようです。(一部、支援学校出身者の方は、元の考え方がその団体と似ているので、張り切っておられますが・・・)



各施設からの代表をだし、その会議(毎月あるようです)では準備・話し合いが行われますが、イベントの目標やサブタイトル等に時間をかけて相談をされるようです。(意味が分かりません)

元々、理想に沿ってイベントを開催するなら、基本的な目標やタイトルは同じはずであり、毎年考えるものではないと思いますが・・・。



そういったことに時間をかけることで、自身の理想の確認をされているようですが、意味がありません。(そこに各施設・作業所のメンバーの姿はありません・・・つまり主人公たちの意見は無視されているようです。)





いわゆる自己満足のイベント化となっているわけですね。






理想を追求するためには、何をしなければならないか・・・?

これが十分に考えられておらず、理想的な言葉ばかり並べて、結局自己満足している・・・そんな状況です。(これが10年以上も続いているんです)



一番の問題は、各メンバー(利用者)の方の姿はどこに・・・?ということですね。



今年も参加が強制されました。(各作業所の考え方はスルーされています)




各都道府県、それぞれに同じような状況なんでしょうか?


コメント
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