知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

利用者の方にとってのベストな旅行とは・・・?

2012年10月20日 | Weblog
先日、一泊旅行に行った報告はしましたが、会議での反省等もふまえ、いったい利用者の方にとって、どんな旅行が一番いいのか?と疑問が出てきました。


それというのも、先日の旅行は一泊2日のあまり余裕のない行程でもあったので、改めて見ると、もっとあそこでのんびり出来たんじゃあ?とか、あの場所はいらなかったんじゃあ?とか反省点が出てきました。


もちろん、利用者の方は旅行自体は「楽しかった」と言ってくれていますが、実際は非常に疲れていた様子が伺えました。


また、事前の職員側の学習(下見的な)も不十分で、どこでどうすれば楽しく過ごせるのか?が把握出来ていなかったので、本当に楽しい旅行になったのかな?という気持ちもあります。



年齢や興味、また体力や移動面の問題、宿泊での問題点、食事の問題・・・さまざまな部分を考えて旅行案をたてなければなりません。



今年から、旅行も5班制になり、比較的元気な方、高齢者の方、移動が少し困難だが宿泊は出来る方、宿泊が困難で食事を楽しみにされる方、宿泊も移動も困難で食事のみの方・・・と5つの班に分けました。


一番最初に行った班は、先日報告した「比較的元気な方」中心だったのですが、元気と言っても、平均年齢はすでに40歳前後で、若い・・とは言えない年齢です。


そのため、ディズニーランドのような広いテーマパークだと、どうしても移動に時間もかかり、疲れも大きかったようです。



高齢者の方中心の旅行は、いよいよ来週の初めに行きますが、こちらは大きな移動は少なくし、旅館で楽しめる工夫をしているようです。



また、その他の旅行も、出来るだけおいしいものを食べられる場所を選択しているようです。



利用者の皆さんがまだ若い頃ならば(職員も同時に若かった?)、もっといろいろな選択肢があったのでしょうが、実際今年の旅行を見ても、相当な無理が見られましたね。


はたして、利用者の方にとっての旅行は、一番何を重点に置けばいいのでしょうか?



宿泊先?食事(料理)?楽しめる場所?・・・・さて・・・



私たちが個人で旅行をする際は、まず目的地があって、そこの一番いい旅館やホテル、またいい食事はどこでとるのか?  ・・・あたりを考えますね。



じゃあ、利用者の方も考え方は同様でいいのでは?と思います。



宿泊する場合は、いい旅館やホテルを・・・、食べるのが目的なら、おいしい料理を提供してくれる場所を・・・ということでしょうか?



だいたいの部分で、旅行社に任せてしまうことも多いですね。



先代の施設長が以前よくおっしゃっていたことに、「(旅行社に任せてばかりじゃなく)自分たちでもよく探して、研究してみることだ」とのこと・・・



まあ、確かにその通りですね。

コメント
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