男は幼少期、この駄菓子屋によく訪れていた。
金の持ち合わせがなかった彼は、ふとした出来心からいつしか店の菓子を盗むようになる。
くすねるのは毎回同じ位置の同じ商品、店主から見て死角になるところのもの。
店主にバレないのをいいことに、その万引きは何度も繰り返された。
金の持ち合わせがなかった彼は、ふとした出来心からいつしか店の菓子を盗むようになる。
くすねるのは毎回同じ位置の同じ商品、店主から見て死角になるところのもの。
店主にバレないのをいいことに、その万引きは何度も繰り返された。
十数年後、成人した男はその駄菓子屋を懐かしさでふと訪れてみた。
すると、以前は背が届かなくて見えなかった位置に、鏡を見つける。
すると、以前は背が届かなくて見えなかった位置に、鏡を見つける。
幼少期に菓子を盗んでいたその位置は、鏡を介して店主から丸見えであった。
店主の話によると、この鏡は男が幼い頃からあったもの。
店主は、男の万引きにずっと気づいていたのだ。
店主の話によると、この鏡は男が幼い頃からあったもの。
店主は、男の万引きにずっと気づいていたのだ。
そのことを知った彼は泣き崩れるほかなかった。