しっとう?岩田亜矢那

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意味がわかると怖い話3057 「私の願い」

2020年07月05日 12時38分44秒 | 意味がわかると怖いコピペ
子供になりたい……。
それが私の最後の願いだ。
暗く熱くなった部屋で、私は丸い体をさらに丸くして、一人でブツブツと呟く。
外に出たくない 死にたくない 殺される
外に出たくない 死にたくない 殺される
外に出たくない 死にたくない 殺さないで
隣の部屋から壁の叩く音がうるさい。
来るなら 早く来て
私はギュッと身を縮めた。
壁を叩く間が短くなり、その音は激しさを持つ。
その激しさが最高潮になった時、途端に音がなくなった。
私は押しつぶされるような気分になって、身を小さくする。
もうだめだ 私はもう死ぬ 
その時何かが私に触れた。
顔を上げると男が私に触れていた。
私は言葉が出なかった。
ああ、間に合った
よく見ると周りには少ないが他にも男がいた。
そして、その物たちは動きを止めて死んでいった。
私に触れているものだけだ生きている。
ああ、このお人だけが私を、手を引いてくれる……
私は導かれるままその部屋を出た。
互いに同じリズムで踊りながら。重なりながら。時間を忘れて。
熱さが弱まっていく道路の中で、私は気が付いた。
私は慌てて地面にしがみついた。
地面に手が付いた瞬間、地面が剥がれ落ちた。
そして、剥がれた瓦礫は血の海となって私たちを地の底に落としていく。
ああ、気が付くのが遅すぎたのだ 
もう死ぬしかない 
もう運命を受け入れるしか。
血に染まり死にいく中、私は光を見た私の最後で最初の願いを口にした。
子供になりたい。
部屋が冷たくなった。 








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