どーして…誰か助けて…!
私たちは、鼓動すらうるさく感じるほど、息を潜めていた。
みんな、殺されてしまった…
この旅行を企画していた時が遠い昔の様だ…
*****
折「なー!聞いてくれよ!」
充「遅れてきたらまず謝れよ、折尾」
折「あーまー…それよりこれみろよ」
充「あんだぁ?」
兼「わー懐かしい☆」
私「り○ちゃんのお父さんじゃん(笑)」
星「どーしたの?」
折「いや、なんか下駄箱に入っててさぁ」
折尾、充茂、兼平、星野、私の5人は高校で知り合った友人だった。
充兼「えっ…!?」
私「えっ?!何?」
充「いや、実は俺も下駄箱に妙なもんが入ってて」
兼「充茂も?私もだよ~?」
そう言って2人が出したのは同じ、見たことのない紙幣だった。
充「ラッキーって思ったけど、外国の金じゃ使えねー」
兼「何処の国のだろうね?」
星「中国」
その言葉を発した星野に視線が集まった。
星「…あまりよくない…」
顔をしかめながら星野は続けた。
星「死後の世界で困らぬよう、死人の為の金だから」
星野の話す内容と声色で、皆言葉を失った。
兼「ふ、たりは?何も入ってなかったの?」
沈黙に耐えかねたように、兼平が言った。
私「私は、何も…」
言いながら視線を星野に向けた。
星野は何かを机に転がし、一瞬後、皆ヒィッと悲鳴をあげた。
顔を黒く塗り潰された、人形の頭。
折「ヤバく…ないか…」
星「さぁ…」
…
充「あーもぅ!」
しばしの沈黙を破ったのは充茂だった。
充「質の悪いイタズラだよ、イタズラ。俺ら恨まれる覚えねーし!それより、ほら、旅行の話しよーぜ!」
*****
みんな…
充茂は撃ち殺され、
兼平は首を切り落とされて、
折尾はバラバラに…
やはりアレがいけなかったの?
私は、なら、何もなかったから死なない?
でも、星野は…
星野といたら私も…
ふと、温もりに包まれた。
星野が私を抱き寄せていた。
星「このままじゃ恐いよな、糸川」
顔が近い。
不安を消したかった。
私たちは唇を交えた。
**********
とある新聞より。
『【友人を殺害後自殺か!?】
同高校に通う、男女合わせ4名の遺体がみつかった。首を吊った女子高生に争った形跡がないため、友人3名を殺害後、自殺したのではないかとみられている。』
私たちは、鼓動すらうるさく感じるほど、息を潜めていた。
みんな、殺されてしまった…
この旅行を企画していた時が遠い昔の様だ…
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折「なー!聞いてくれよ!」
充「遅れてきたらまず謝れよ、折尾」
折「あーまー…それよりこれみろよ」
充「あんだぁ?」
兼「わー懐かしい☆」
私「り○ちゃんのお父さんじゃん(笑)」
星「どーしたの?」
折「いや、なんか下駄箱に入っててさぁ」
折尾、充茂、兼平、星野、私の5人は高校で知り合った友人だった。
充兼「えっ…!?」
私「えっ?!何?」
充「いや、実は俺も下駄箱に妙なもんが入ってて」
兼「充茂も?私もだよ~?」
そう言って2人が出したのは同じ、見たことのない紙幣だった。
充「ラッキーって思ったけど、外国の金じゃ使えねー」
兼「何処の国のだろうね?」
星「中国」
その言葉を発した星野に視線が集まった。
星「…あまりよくない…」
顔をしかめながら星野は続けた。
星「死後の世界で困らぬよう、死人の為の金だから」
星野の話す内容と声色で、皆言葉を失った。
兼「ふ、たりは?何も入ってなかったの?」
沈黙に耐えかねたように、兼平が言った。
私「私は、何も…」
言いながら視線を星野に向けた。
星野は何かを机に転がし、一瞬後、皆ヒィッと悲鳴をあげた。
顔を黒く塗り潰された、人形の頭。
折「ヤバく…ないか…」
星「さぁ…」
…
充「あーもぅ!」
しばしの沈黙を破ったのは充茂だった。
充「質の悪いイタズラだよ、イタズラ。俺ら恨まれる覚えねーし!それより、ほら、旅行の話しよーぜ!」
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みんな…
充茂は撃ち殺され、
兼平は首を切り落とされて、
折尾はバラバラに…
やはりアレがいけなかったの?
私は、なら、何もなかったから死なない?
でも、星野は…
星野といたら私も…
ふと、温もりに包まれた。
星野が私を抱き寄せていた。
星「このままじゃ恐いよな、糸川」
顔が近い。
不安を消したかった。
私たちは唇を交えた。
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とある新聞より。
『【友人を殺害後自殺か!?】
同高校に通う、男女合わせ4名の遺体がみつかった。首を吊った女子高生に争った形跡がないため、友人3名を殺害後、自殺したのではないかとみられている。』