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「不毛地帯」山崎豊子著&「沈黙のファイルー『瀬島龍三』とは何だったのかー」共同通信社会部編

2009年10月28日 10時19分18秒 | 読書感想文
宅建が終わったら一番したかったのが
この「不毛地帯」を読む事。
今、唐沢寿明主演でテレビドラマもやってるし
ネタバレにもなるので内容については今更述べない。

ただテレビドラマでは初回SPの2時間で描かれていた
シベリア抑留の話が、
小説では全4巻中、ほぼ1巻丸々を使って描かれている点が
ドラマとは印象がかなり違う処。

一方、「不毛地帯」主人公元大本営参謀、
壹岐正のモデルと言われている
瀬島龍三を追ったルポタージュが
「沈黙のファイル
  ー『瀬島龍三』とは何だったのかー」
            共同通信社会部編

伊藤忠のトップにまで昇りつめ
その後、政財界の影のフィクサーと君臨した
瀬島龍三は、壹岐正のように決して清廉ではない。
いや反対に「捕虜の抑留と使役を自ら申し出る」という密約を
ソ連側と結んだ当人こそが、この瀬島龍三との説もある位であるし、
戦後賠償ビジネスを食い物にしてのし上がってきた、
とも言われている。

「不毛地帯」主人公・壹岐正も瀬島龍三も
戦争を指揮・遂行する立場でありながら
敗戦により、挫折しその世界から離れ経済界に入る
しかし結局国防から離れられず、
軍需産業という経済的武力と関わっていく。

きっどさんは、あらゆる武力を否定する。
それは「国防」という欺瞞を持っても同じである。
決して「武力」によって国を守る事は出来ない。
「国を守る為の」武力は、
相手からみれば「こちらに攻め込んでくる」
侵略の為の武力となんら変わりはないのだから。

国を守るたったひとつの方法は
それは地道な「外交努力」の他に存在しない。
「国家紛争解決手段としての戦争」
なんて詭弁でしかない、
「戦争」
それは単なる「外交努力」の放棄である。

神風特攻作戦について、
「特攻は自発的なものであった」
と自著で述べている瀬島隆三、
この馬鹿の立案した作戦でいったい、
どれだけの命が無駄に散っていったのであろうか?
いや、それは「不毛地帯」の壹岐正とて全く同じ。
きっどさんは、この両者共に完全に否定する。


とか何とか偉そうな事を抜かしながら
「不毛地帯」まだやっと1巻を読み終えた処
さあー、2巻買いに行こう~っと。