三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

ライプチヒのツェントラル・シュタディオン

2006年06月15日 | 2006年
サッカーのスペイン対ウクライナ戦を見ていたら
試合会場が旧東ドイツのライプチヒであることに気付きました。
4万5千人収容のツェントラル・シュタディオン(中央スタジアム)は、
何と10万人収用の旧スタジアムの中に建設されました。

1983年、私は10万人収用の旧スタジアムで
東ドイツ最大のスポーツ大会「スパルタキアード」を取材していました。
日本でいえば、国体とインターハイを一緒にしたような大会です。
ソ連対東ドイツのサッカーの国際試合もありました。

サッカー以外に、最も観客を集めていたのはマスゲームでした。
1週間ほどの大会期間中、何度も行なわれ、
毎回スタンドは全て埋まっていました。
グラウンドでの見事な器械体操や家族マスゲームのほか、
スタンドに見事な絵や文字が描かれました。

町中の店のショーウィンドウには、大会のミニチュア旗が立てられ、
目抜き通りには色とりどりのバナーが飾られてお祭のようです。
大会記念の音楽イベントもありました。

有名なゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートです。
演目はベートーベンの第九。指揮はクルト・マズアでした。
音楽を楽しみながら、社会主義国が国の威信をかけたイベントの意味を
考えました。

今回のワールドカップはドイツ12都市のスタジアムで開催されていますが、
旧東ドイツはライプチヒだけです。
スタジアム建設は、財政難のため一時は試合の招致を返上する動きもあったようです。

ライプチヒはドイツサッカー誕生の地であり、
世界最強国だった東ドイツのスポーツ科学の拠点でもありました。
私は17日からドイツに出かけます。
時間があれば、是非、このライプチヒがどう変わったのか、
再訪してみたいと思っています。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
http://www.sports-21.com 
コメント
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