三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

川淵さんの著作(つづき)

2006年06月06日 | 2006年
本を買った翌日に、川淵さんから同じ本「虹を摑め」が届きました。
こんな手紙が入っていました。

 サッカーと正面から向きあって18年
 この間多くの人たちに支えられて
 私はここまで歩んでこられました。
 本当に有難うございました。
 心からの感謝をこめて

  2006年6月  川淵三郎


「川淵さんは、ふうつのスポーツ団体の役員とちょっと違う」と気付いたのは、
初めてサッカーのレセプションに出席した時のことでした。
あいさつに紋切り型の言葉はいっさい使わず、
全て自分の言葉で語る川淵さんを、新鮮な思いで見上げました。

本にはさままれていた手紙も、
印刷ではありますが、感謝の気持ちがしっかりと伝わってくる文面です。

ここ数日、電車の中でこの本を読んでいます。
私はJリーグ設立の2年前からかかわっていたものの、
川淵さんが実際にどのような気持ちで仕事に取り組み、
また、舞台裏ではどんなことがあったのか、
初めて知ることもたくさんあります。

手紙に書かれた「サッカーと正面から向き合って18年」とあるのは、
1988年に日本サッカーリーグ総務主事になった年から数えての数字です。
すでにプロ化が検討されていた時ですが、
川淵さんは当初、プロ化について懐疑的だった事も、
知りませんでした。

それにしても、お手本のないプロサッカーというビジネスを
日本に定着させるまでのご苦労には、本当に頭が下がります。
様々なプレッシャーや反対勢力の抵抗をはねのけ、
信念を貫き通したことがJリーグの成功につながっています。

私は、本を持ち歩く時には、カバーをはずしてしまいます。
そこでちょっとした発見がありました。
本体(というのでしょうか?)にも写真が使われているのです。

表紙は、フンドシ姿の少年が海辺の岩の上で腕組みをしながら
遠くを見ています。
裏表紙は、日本サッカーの父、西ドイツのデットマール・クラマーさんと
川淵さんがボールを真中にしてジャンプしている写真です。

自らの人生への熱い思いが詰まった著書であることを
改めて感じさせます。

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツプロデューサー
http://www.sports-21.com 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする