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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

書籍「生、なお恐るべし 」生きることは厳しくも美しい

2012-08-03 19:09:08 | 読書の時間
書籍「生、なお恐るべし」★★★★
アーバン ウェイト著 ,
新潮社 、2011/7/28
( 467ページ , 820円)






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「名古屋の映画館センチュリーシネマに行く時、
必ず立ち寄るのがパルコブックセンター、
行けば本を2.3冊は買うことになる、
配置というか、読みたい本が
平積みで置かれていて
最新刊の隣に関連本があったりで
いつもここの本の配置に乗せられ
結局買うことになるけど
それはとても嬉しいことだ、
新しい作家にそんな時出合うと
こんな素敵なことは無い、
この本もそんなふうに出会った」



「小石をひとつ蹴とばして踏ん切りをつけると、
若者は中に入った」
何かが始まる時は、こんなふうに静かに滑り出し
やがて、がやがやと騒がしい日々に
一気に飛び込んで行くのだ。

男はベテランの運び屋
ある時「品物」の受け渡し現場を
保安官に見つかってしまい逃亡劇が始まった。


ミステリーのジャンルだけれど
主人公のフィル・ハントのぬかるみにはまった逃亡劇は
出口が見えず
さらに追い詰められ
スリリングさより「諦め」に似た
この先にも何ら光が見えない様子が
重苦しくもあるが
なんか応援したくなる、
今後どうなるんだろう?という興味より
彼がどう考え行動するか
そんな生き方に重点が置かれている。


追手は保安官と組織から派遣された''調理師''クレイディ、
保安官は常に「自分が見つけなければ・・・」と
もしもの世界を反芻するが
事実はやり直せない
そんな気持ちを引きづりつつ追いかけ、
殺し屋クレイディは執拗に追いかける。


もともと主人公は自分が
悪い事をしていると分かっているのだから
主人公が掴まって裁きを受けるのは仕方ない
けれどそのことで組織から抹殺されてしまうのは
なんとか助けたいという気持ちで
ついつい応援側に回っている。

展開が気になってまさに一気読み!

重苦しいストーリー展開だけど
つまらないと感じることは無い
次の作品も楽しみだ。



★100点満点で85点


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映画「ダークナイト・ライジング」ひとつの伝説が終わり、新たな伝説が始まる

2012-08-02 09:33:14 | 大作映画ハリウッド系
ダークナイト・ライジング」★★★★☆
クリスチャン・ベイル、アン・ハサウェイ、
トム・ハーディ、マリオン・コティアール、
マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、
モーガン・フリーマン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット出演

クリストファー・ノーラン監督、
165分、2012年7月28日公開
2012,アメリカ,ワーナー・ブラザース
(原題/原作:THE DARK KNIGHT RISES )





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「前作のほとばしる狂気から一転、
非常に抑制されたストーリー
派手なアクションよりも
苦悩のヒーロー像が強く描かれ
映画の予告って大袈裟な事が多いが
このコピー『伝説が終わる』っていうのは
まさにその通りで感慨深く
クリスチャン・ベイルのバットマンを見送った」



先週末から公開され
初登場2位で登場、上々のスタートをきった。



ゴッサム・シティは平和な町となり
バットマンも姿を見せない、
ヒーローを必要としない街こそ
本来の姿なのだが

そんな中、ベインというマスクをつけた男が率いる
武装集団のテロによって
街は占拠され核爆発の危険が高まる。


資産家のブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は、
前回の闘いで心と体に深い傷を負い
世捨て人のような生活を送っていたが、
外の世界と触れあう事で
そろそろ自分の出番なのかと動き出す。



結局、犯罪の無い世界は夢なのだろう
けれどその犯罪を無くすという責務を
自ら自分の宿命と戦うヒーロー、
スパイダーマンと共通するところがあるが
高校生の頃に目覚め
大人の階段を上りつつ
ヒーローの自覚に目覚める
スパイダーマンには共感する部分も多いが
こちらバットマンは満身創痍の
傷ついたヒーローであり
その負った使命感もどこか悲壮感さえ漂う。



ここまで街の為と頑張っても
人々は移り気で
ある意味冷淡でもある
無私の犠牲的精神もここまで来ると
根底に強い宗教を持たない自分なんか
理解が及ばないが
心から応援は出来るし
孤独なヒーローの行動に熱くもなれる。



前作が驚くべき傑作だったので
今回どんなオチを付けるのか
楽しみでもあり、心配もしていたが
微笑ましい終わりがあり、
新しい出発も見えて
納得の出来上がりとなっていた。


もう一回見よう。

★100点満点で90点


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