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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「トータル・リコール(2012)」未来はチャイナタウンもどきだった

2012-08-13 10:36:01 | インポート
「トータル・リコール」★★★☆
コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、
ジェシカ・ビール、ビル・ナイ出演

ン・ワイズマン監督、
118分、2012年8月10日公開
2012,アメリカ,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(原題/原作:TOTAL RECALL)





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「シュワちゃんの映画は確かに面白かったが
記憶が薄れた頃のリメイクは成功している、
新しい映画として見られるからだ、
けれど未来の都市の造形は『ブレードランナー』を連想させ
想像する範囲での未来って
映像技術はどんなに向上しようと
見せるものはほとんど変わってないって気がした」



前作は火星が舞台だったが
今回はイギリスとオーストラリア周辺だけに
人々が居住できる場所が限られ
このふたつの場所を地球の真ん中を結ぶ「フォール」という
交通機関で行き来している、
よくまあ、こんなこと考えたなと思うが、
マグマの中を通っていくのはいいとして
どうやって作ったのかは想像も出来ないし、
そんな技術があれば
もっとマシな生活設計ができないものか。



裕福なブリテンと貧しいコロニーという
あからさまな経済格差の社会、
シンセティックという警官ロボットの
組み立てを仕事としている主人公
ダグラス・クエイド(ダコリン・ファレル)は
昇進話が無くなったことに傷心し
刺激を求めてリコール社に人工記憶を
体験しに行ったが
そこから物語は急展開、
物凄いスピード感はゲームの世界のようだ。



突然警官に取り囲まれた主人公は
とっさに武器を奪って警官を撃ち殺してしまう、
自分の中の何かが眠りから醒めて
体が勝手に動いてしまうのを
第三者のような気持ちで戸惑いつつも
追ってから逃げて逃げて逃げまくる。


これはもう色々考えるのを止めて
映像を成り行きを楽しむのが正解だ。



椅子に座って電極のようなものを付けられ
注射されると
自分の選んだ仮想体験が出来る、
眠っている間の「夢」を
人工的に植え付けられるとでもいうか、
そんなことが手軽に出来たらいいなとも思うが
自分達はその代わりに
小説世界やもっと手近なTVドラマ、映画で、
そして思いきって旅に出たりと、
椅子に座るだけという手軽さとは違うが
やはり日常から離れて
「非日常」を体験しようとしている。



だからこそこの映画の入り口を
きっとみんな受け入れるだろう、
今いる場所に不満が無くても
新しい何かを常に心のどこかで
求めてもいるからだ。


この映画はそんな気楽な気持ちで
リコール社へ行ったら
とんでもないことに巻き込まれてしまうが
ここで描かれる未来の暮らしの様子も
細かいところまでこだわっているように感じた、
冷蔵庫の電子メモなんか
すぐに実用化も出来そうだ、

最近パッとしないコリン・ファレルを
久々に大作映画で見たが
CGだらけの映画なので演技よりも
大切なのは存在感、
華々しい存在感は感じられなかった。

レンタルを待つより
この映画は大画面で楽しみたい。


★100点満点で75点


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コリン・ファレル出演作品
モンスター上司(2011)
フライトナイト 恐怖の夜(2011)
ウェイバック 脱出6500km(2010)
ロンドン・ブルバード LAST BODYGUARD(2010)
クレイジー・ハート(2009)
Dr.パルナサスの鏡(2009)
ウディ・アレンの夢と犯罪(2007)
マイアミ・バイス(2006)
ニュー・ワールド(2005)
アレキサンダー(2004)
フォーン・ブース(2003)
ダブリン上等!(2003)
デアデビル(2003)
S.W.A.T.(2003)
リクルート(2003)
ヴェロニカ・ゲリン(2003)
マイノリティ・リポート(2002)
アメリカン・アウトロー(2001)
ジャスティス(2001)
タイガーランド(2000)
素晴らしき戦争(1969)

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映画「ハウスメイド/하녀」期待してたほど面白くは無かった

2012-08-12 19:09:04 | 韓国映画・アジア映画
「ハウスメイド」★★★DVD鑑賞
チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ、ソウ、
ユン・ヨジョン出演

イム・サンス監督、
107分、2011年8月27日公開
2010,韓国,ギャガ
(原題/原作:하녀/下女)




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「劇場公開時に気になっていたが
見逃していた作品をDVDで見た、
韓国の大竹しのぶ(?)チョン・ドヨン主演だから
フツーの映画のハズが無い
期待しつつ展開を見守った」



上流階級の邸宅でメイドとして働くことになった
主人公ウニ(チョン・ドヨン)、
先輩のメイドに軽くイジメられつつ
真面目に働くが
その家の主人と関係を持ち
やがて妊娠が分かると
小さな世界が爆発し始める。



これは小さな世界の女の戦いだ、
メイドの人格を踏みにじることに
微塵の逡巡も見せない妻とその母親、
同じ血をひく子供が出来たと知ると
それはもう狂気に変わってく。



そしてウニの逆襲が始まる、
この展開は予想がつくが
彼女の行動はどうも意味不明、
とても理解できない、

気持ちは分かるが、もっと効果的なやり方は
いくらもあったろうに。


なんかラストで冷めてしまったので
映画の印象は良くない

せっかくのチョン・ドヨンを活かしきれてない、
彼女ならこんなチープなストーリーじゃなくても
ずっと怖く出来たはずだからね、残念。

DVDでレンタルくらいなら損失ないかな。

★100点満点で65点


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イム・サンス監督作品
永遠なる帝国 영원한 제국 (1995) 脚本
ディナーの後に 처녀들의 저녁식사 (1998) 監督・脚本
눈물 (2000) 監督・脚本
インディアン・サマー 인디안 썸머 (2001) 脚本
浮気な家族 바람난 가족 (2003) 監督・脚本
ユゴ 大統領有故 그때 그사람들 (2005) 監督・脚本
なつかしの庭 오래된 정원 (2006) 監督
ハウスメイド 하녀 (2010) 監督・脚本
돈의 맛 (2012) 監督

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映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」教室と言うひとつの世界

2012-08-10 10:34:59 | ミニシアター系映画
「ぼくたちのムッシュ・ラザール」★★★☆
フェラグ、ソフィー・ネリッセ、エミリアン・ネロン、
ダニエル・プルール、ブリジット・プパール出演

フィリップ・ファラルドー監督、
95分、2012年7月14日公開
2011,カナダ,アルバトロス・フィルム、ザジフィルムズ
(原題/原作:MONSIEUR LAZHAR)






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「小学校の先生が教室で自殺し
その姿を登校したばかりの生徒が見てしまう、
ぎこちない空気の流れる教室
新しく先生がやってくるが
折に触れて暗い影がつきまとう、
最後はハッピーエンドなんていう
簡単な問題じゃないが
真摯に向き合うことくらいしか出来ない、
もどかしいけれど授業のように
明確な“正解”は、そこにはないのだ」



代用教員として採用された
バシール・ラザールはアルジェリア移民の中年男、
実は彼は祖国から逃げて
難民申請をしている最中、
祖国に置いてきた家族は
放火によって全員死んでしまい
彼は祖国に戻れない状態だと分かる。


苦しい自分の事情を抱え
教室で幼い生徒と向き合う日々、

慕っていた先生の自殺から立ち直れない生徒、
生徒の数だけ様々な問題があり
ただひとつの正解なんてない、
けれどその答えを探し求めつつも
なんとか自分らしい解決をしていく術を
学んでいくものなのだろう。



映画ではラザール先生が
どのように生徒と向き合っていくのかを描きつつ
カナダの教育システムも垣間見せる

生徒の心のケアは専任のカウンセラーが担当し
教師はその場に立ち会うことも断られ
自殺についても生徒と話し合うことは禁じられる。


一番身近な担任が寄り添って
一緒に解決したらだめなのかなぁ、
そんなふうに感じるが
親が気にしているのはカウンセラーの数だったりする、
それでもラザール先生は
彼のやり方で生徒と寄り添い
日々を過ごしていくが
彼が難民であることが発覚し
学校を追われることになる。



それは仕方ないのかとも思うが
ラザール先生ならこの先、国籍を得て
また教師の道を歩むことだろう、
映画はラストに僅かな光を見せてくれる
現実はきっとこんなものだろうな
そんなふうに感じた、
全員が全ての悩みから解放され
ハッピー、ハッピーなんてあり得ないからだ。



94分が短く感じた
もっと描くこともあっただろうが
「詩」のように余分な部分をそぎ落とし
その行間に考える間を与えてくれた

素晴らしい映画体験だった。


★100点満点で75点


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映画「屋根裏部屋のマリアたち」楽しく生きる姿がまぶしい

2012-08-07 09:52:32 | インポート
「屋根裏部屋のマリアたち」★★★★
ファブリス・ルキーニ、サンドリーヌ・キベルラン、
ナタリア・ベルベケ、カルメン・マウラ出演

フィリップ・ル・ゲイ監督、
106分、2012年7月21日公開
2010,フランス,アルバトロス・フィルム
(原題/原作:LES FEMMES DU 6EME ETAGE)






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「1962年のパリの片隅、
シュベール家のアパルトマンが舞台、
その家の主人とそこでメイドとして働く
スペイン人のマリア、
贅沢な暮しに潜む空虚さと
重労働にも生き生きと暮らすメイド達
肩の力を抜いて生活を楽しむヒントを
押しつけがましく無く教えてくれる」



パリの住居は構造が変わっている
道路からの入り口は狭いが
中に入ると中庭をぐるりと囲んで
アパートが建っていて
狭い敷地をうまく利用している、
そんな建物のひとつが舞台。


下の階はシュベール家が優雅に暮らし
その最上階の屋根裏には
同郷出身のスペイン人メイド達が
湯が出ない、トイレが詰まる
そんな決して快適とは言えない状況で
肩を寄せ合って暮らしていた。



彼女たちの漫才のような会話
それぞれの主人の悪口を言いつつも
決して卑屈な感じは無く
なんだか楽しそうにも感じる、

下の階の主人たちは満足な暮らしを送りながらも
その生活を維持するために汲汲として
なんだか息苦しい。


誰だって優雅な生活を願う
明るく働くマリア達だって
いつか国に戻って暮らしたと思っている、

金持ちは→不幸せ
貧乏人は→生活を楽しんいる
そんな図式は短絡的とも思えるが
この映画に描かれている彼女たちを見ると
逞しくも実に楽しそうで
やはり色々あってもそんなふうに
前向きにプラスに考えていけたらいいなと
自然に思ってしまうのだ。



後半になってアパルトマンの主人と
マリアの恋愛模様に発展し始めると
「こんなおっさんで良いのかいな」
そんなふうにも感じて
妙な雲行きに楽しさは半減したが
楽しい映画で
こんなふうに軽やかに
地道な毎日を巧みに描くって
実はかなりうまい演出、脚本なのだと実感。



★100点満点で75点


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映画「お兄ちゃんが帰って来た/오빠가 돌아왔다」軽妙なコメディだが見どころもアリ

2012-08-04 19:09:15 | インポート
「お兄ちゃんが帰って来た/오빠가 돌아왔다」★★★☆
ソン・ビョンホ、キム・ミンギ、イ・アヒョン出演

ノ・ジンス監督、
93分、2012年7月7日公開
2010
(原題/原作:오빠가 돌아왔다)





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真!韓国映画祭2012上映作品3本目


「見てからだいぶ経ってしまったが、
今回映画祭で見た作品の中では
これが一番面白かった、
家出した兄が帰ってきて
そのことで色んなことが起こる、
なんてことないストーリーだけど
韓国の人達の日常生活が身近に感じられる」



真っ当な仕事を持たない父親は
その不満を酒と暴力に向け、
そのことで家族はバラバラとなるが
勝手に結婚した兄が
奥さんの妊娠で金も無く困り果て
家に帰って来た、
この家の騒動を
妹のセジュの目を通して主に描かれるが
セジュにしても素直さより
どこかひねくれた感じだ。


自分の不遇を世の中のせいにばかりする父親も
時々、見せなかった父親の顔を見せたり
愛想を尽かしたはずの母親も
そんなバカ親父に
断ち切れない愛情の残り火をくすぶらせている
そういえば悪い事ばかりでも無かったと
何かの折に思いだしたり
家に家族が再び集まる事で
見えていなかったものが見えたり。



ほぼTVドラマに収まる内容
でも単発の韓国ドラマを見る機会も無いので
こんな時にこんないわゆる
フツーの映画にふれるのも悪くない

すぐお隣の国の台所事情も
見えてくるというもの。
色々言われているけど
たいして変わらない日常を過ごしているのだ。


特に見どころって思いつかないが
ドラマとして意外と面白かった、

韓国映画に期待するもののいくつかは
この映画に見ることが出来た。


★100点満点で75点


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ノ・ジンス監督作品
「空を歩く少年」2010年

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