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映画「ドラゴン・タトゥーの女」オリジナルを見ていても楽しめるフィンチャー 版

2012-02-19 10:44:09 | 大作映画ハリウッド系
「ドラゴン・タトゥーの女」★★★★
ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、
クリストファー・プラマー出演

デヴィッド・フィンチャー 監督、
158分、2012年2月10日公開
アメリカ,SPE
(原題:THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO )






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「2年前に見たばかりの作品、
しかもミステリー映画とくれば
ラストが分かっていて楽しめるだろうか?
そんな危惧は全くの杞憂だ、
切り口、見せ方が違うとこうも違うのか、
ハリウッド版のこの作品も面白かった」



リメイクながら舞台はスウェーデンのまま、
まさに海外版「犬神家の一族」の
凍った世界を見つめた、
雪に閉じ込められた小島、
親しげに接しながらも
そこには厳然と境界線があり
そこには決して立ち入らせない。


ジャーナリストのミカエル(ダニエル・クレイグ)が
オリジナル版と比べてカッコ良すぎで
これじゃあドラゴンタトゥーの女も
すぐに好きになるじゃないかと
ストーリー展開とは別に軽く突っ込みを入れながら
今回は結末は知っているので
それをどう見せてくれるか
そのことだけを楽しんだ。



スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの
元会長から依頼された40年も前の
彼の娘ハリエット失踪事件、
オロジナルで感じたのはのんびりと
一見平和そうに見える場所で
密かに進行していた恐ろしい事件、
その不似合いさこそが
描かれた真実以上に怖さを与えていたが
今回はそういったことを知った上で見たわけで
真実が明らかになった時の驚きも薄い
けれど綿密に積み上げた小さな真実から
「大きな秘密」に近付くまでの
絡み合った糸をほぐす様子は
そのカット割の見せ方の巧みさも相まって
思わず座席から前のめりに見入った。



天才ハッカーのリスベットの描き方は
ちょっと不満もある

この映画の描き方だと
オロジナルを見てない人に彼女のことが
どれだけ伝わるのかと
親のような気分で心配になるのだ。
彼女の繊細さが後ろに隠れてしまい
彼女のドラゴンタトゥーの女たるゆえんが
ぼやけてしまったのは惜しいところだ。


ラストの彼女の痛みって
あれじゃあ、ただの失恋みたいじゃないか、
切なさは伝わるけれど
まだまだ核心に近付けて居ない気がした



とはいえ別バージョンで158分
退屈さは全く感じず
同じことをなぞっているのに
次が気になるような巧みな描き方で
さすがフィンチャー 監督

楽しませ方を知っているなと
しっかり堪能して映画館を後にした。


★100点満点で80点



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オリジナル版の感想はコチラ↓
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」★★★★☆
哀しい瞳の見つめる無残な過去/2010年02月06日(土)



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