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映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」映画的な世界は見られないが、結構面白かった

2012-02-04 22:15:08 | 邦画
「麒麟の翼 劇場版・新参者」★★★☆
阿部寛、溝端淳平、中井貴一、松坂桃李、
田中麗奈、黒木メイサ、山崎努出演

土井裕泰 監督、
129分、 2012年1月28日公開
2011,日本,東宝
(原題:東野圭吾原作:麒麟の翼)






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公開初登場2位で興収15億円以上は確実という
上々の滑り出し、劇場は結構混んでました。


「TVドラマ化された原作ものの映画化って
たいていは、これならドラマで充分だ!という
そんな出来が多い、
今回はどうだったかというと
映画的な大きな仕掛けは無いが
129分ダレることなく展開を見守った、
なかなか面白い作品となっていた」



あるサラリーマンが日本橋で殺害された、
調べていくと彼は刺された後8分間も歩いて
日本橋の途中の翼のある麒麟像の下で
力尽きたようなのだ
何故彼は誰の助けも呼ばず
そこまで歩いてきたのか?
色々な要素が絡まりながらも
映画は絶えずこの場所に戻って
その巧みなストーリー展開に
ずっと引き込まれていた、面白かった。



殺された男の家族は
刑事の質問に明確に答えられず
娘に「私、お父さんの事ほとんど何も知らない」と言わせる、
きっと多くの人が同じ思いをしたはず、
もっとも身近にいる人の
自分達は一体何を知っているのだろうと。



小さな証拠を積み重ねていくと
全く違う事実が見えてくる
何かが原因で殺人と言う結果になるなら
その原因の根っこの部分まで明らかにしよう
主人公加賀恭一郎(阿部寛)の粘り強い捜査が
見えなかったもの、
きつく結ばれたものをほぐしていく、
ドラマのような息抜きの鯛焼きや
一見意味不明の行動が今回は無くて
ドラマの緩やかな時間の流れは
映画では封印されて慌ただしく結末へと
なだれ込んで行く。


ミステリーというより
親子の人間ドラマに重点が置かれて
ラスト近くは結構泣かされた、

誰かが誰かを思う気持ち
それがいつも何か素晴らしい結果を
生むとは限らない
けれどその想いはきっと伝わる
誰かの歩く暗い道をポッっとひととき
明るく照らすに違いない



映画は自分の好きなハッピーエンドで
もちろん殺人事件や交通事故死など
誰もが手放しに喜べるわけじゃないけど
それでも残された人間に希望は必要だ、
この原作は読んで無かったが
まあ原作は読まなくていいか。


★100点満点で75点



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国内興行成績(1/29付)
①ALWAYS 三丁目の夕日’64
②麒麟の翼 劇場版・新参者
③ロボジー
④海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
⑤ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル
⑥J・エドガー
⑦DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る
⑧マジック・ツリーハウス
⑨きみはペット
⑩しあわせのパン

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