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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「疾走」映画としての疾走感ナシ

2005-12-24 14:20:04 | 邦画
「疾走」★★★
手越祐也、韓英恵主演

この映画には
「何か」がある。

だけど伝わらない。

重松 清の原作の厚さとカバーの
歪んだ男の顔の強烈な印象の方が
映画よりずっとインパクト大。


疾走というより
無気力な少年の周囲が
彼の意思とは無関係にどんどん、どんどん
悪い方に変化して行き、
彼は同じ場所で立ち止まっている。

それから、いくらなんでも
特異な出来事が重なりすぎで
リアルを感じられないことも
どうしても乗り切れない一因。

映画を見ながら
「邦画ってこうなんだよなー」と
残念な気分になった。

このところヒットな気分になる邦画のいくつかに出会い、
この映画も期待してましたが
狭い部分をなんだかんだとごちゃごちゃやっているだけで
そこから抜け出せない
そんな風に感じた。

中谷美紀は良かったな。

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役者の資質ってものもあると思う。



「小さな恋のメロディ」初恋ならこの映画

2005-12-23 18:33:53 | インポート
「小さな恋のメロディ」★★★★
マーク・レスター、トレイシー・ハイド主演
ワリス・フセイン監督、1971年イギリス

あまりに有名な映画を
初めて全編見た。


少年と少女の恋、
光に満ちた映像、
優しく流れる音楽「メロディ・フェア」

そして見知らぬ街の風景。

大画面で見ていたらどうだろうかと考えた。
そして今、同じような映画が公開されたらどうだろう。

公開当時、たぶん多くの人が
微笑をもってこの映画を受け入れたことだろう。
しかし、現代ではもっと色んなことが複雑になり、
作る方も、見る方もそういうことが描かれないと
どこか足りないと感じている。

ちょっと空いた時間で
チラッとみようと再生したが、
一気にラストまで見てしまった。

映画のそこかしこに「懐かしさ」を見つけた。
そしてかつて見た夢のようなものも。

この映画のラストシーン。
どこまでも続く一本の道を
二人の動かすトロッコが進んでいく。

その向こうに幸せな日々を
思い描けるかどうかは受け手にかかっている。
何かにあれ程真剣で、まっすぐだったのは
いつのことだったかと
ふと思って悔しく思った。

「いつか」や「このずっと向こう」に
甘い夢をそれ程見なくなったのはいつからか。

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★昔の映画だからと敬遠してましたが、新作のくっだらないので
時間を損するよりずっとススメます。



セントレア・雪で全便欠航→ソウル断念!

2005-12-22 23:58:56 | soramove
いつもより早起きして
セントレア(中部国際空港)へ行ったが、
雪と強い横殴りの風で
午前の便はすべて欠航。

チェックインを済ませ、
出国手続きも終えて
ゲート前で待つこと4時間
ぞろぞろと到着ゲートへ移動、
普通だと再入国手続きだけど
「出国取り消し」の手続きをした。


待っているときは暇なので、
これまでのスタンプの数を数えた。
2000年に作ったパスポートには
ビザを含め73個のスタンプがあるが、
「取り消し」スタンプは初めて。

長い長い半日を終えて
名古屋駅へ戻ると雪はほとんど降っておらず脱力。

今回はマイレージが貯まったので
無料航空券で、気が大きくなって
良いホテルを予約していたが、キャンセルの電話を入れた。
慌しい時間を過ごして、気がついたら
夕方になっていた。

なんという一日!

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以前、ギリシャで遅延から欠航になった経験があるが、
そのときはチェックインさえ出来なかったので、
出国取り消しというのは、初体験。

ソウル便はビジネスマンが多く、彼らはさっそく
関西空港や、羽田便を求めて電話をかけまくっていた。
頑張れ日本のビジネスマン。



「キング・コング」完全無欠の娯楽大作

2005-12-21 00:51:35 | 大作映画ハリウッド系
「キング・コング」★★★★
ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック主演
ピーター・ジャクソン監督

海図にも無い
髑髏(ドクロ)島での
映画の撮影。

1930年代の
クラシカルな雰囲気は何となく
まだ、キングコングの
居場所を感じられる。

ヒロインのナオミ・ワッツの
硬質な美しさは
初代のヒロインとは違うようだが、
次第に心を通わせるシーンは、ぐっときた。

現代のヒロインはセクシーさは売り物にしないのだ。

ありえない話だと前提して、展開される話ながら、
ここに描かれるドクロ島には、間違っても行きたくない。

群れで走り来る恐竜たち、
地底の不気味なムシたち、
頭の中の想像を形にしたのは、
監督のピーター・ジャクソン。

名作「ロード・オンブ・ザ・リング」で学習した
「見せ方」を、今度は巨大なキングコングで
さらに昇華させた。

凄い!
面白い!

そして押し付けがましい教訓もない、
素晴らしい!
娯楽大作の王道だ。

そして、そしてラストは涙。

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劇場で是非。

っていうか、劇場で見ないんだったら、見る必要なし。
大画面じゃなくてはこの感動は得られないからね。


「ノエル」孤独の心に奇跡が起こる

2005-12-20 08:11:54 | ミニシアター系映画
「ノエル・NOEL」★★★
スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカー主演
チャズ・パルミンテリ監督、2004年アメリカ

クリスマスの魔法といっても
スーザン・サランドン主演なので
かなり辛口。

大人の魔法は
甘口では信じられないからね。

母の介護で、自分の楽しみを押さえ込む
主人公は、イブからクリスマスにかけて
いつもとは違う体験をする。

またペネロペ演ずる
来週に結婚を控えた女性の
人生がクロスする。

クリスマスのきらびやかな光に満ちた街、
でもそれを見る側が
素直に綺麗と言えるかどうかは、
人それぞれだ。

少し勇気を出して手を伸ばせば
「幸せ」に触れられる、
「願ったもの」に届くかも知れない。

最初からあきらめないでと
映画は優しく伝えてくれる。
すごく幸せな気分になれる映画というわけにはいかない、
そんなに日常は優しくはないからだ。

だからこそここに描かれる
ささやかな奇跡が信じられるのだ。
いい脚本に、いい役者が揃えば
映画の魔法は必ず成立する。

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