soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

@@顔見世興行映画版@@12人揃踏み

2005-01-27 18:36:47 | 大作映画ハリウッド系
「オーシャンズ12」★★★☆
ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、
ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア主演

とにかく豪華な顔ぶれの映画。
ひとりで主役を背負うのでないためか、
皆余裕の演技で、
それぞれの持ち味で楽しませてくれる。

これだけの人数の動きを
描ききるのだから、
場面展開は慌しい。

そういうことも身を乗り出すんじゃなく、
リラックbスして楽しめたら、
この映画は輝く。



キャサリン・ゼタ=ジョーンズのゴージャスさは
この映画でも発揮されていて、好きな女優なので
これからもいい作品で逢いたい。

脚本は相変わらずうまいなーと感じたが、
前作と比べるとストーリー自体が散漫な感じで、
何かひとつに重点を置いたほうがもっと良かったろうが、
なにせ豪華な顔ぶれをフルに使うには仕方ないのか。

この映画はまさに正月映画なので、公開は12月後半からが
良かったんじゃないか。
ちょっと時期がずれてしまい、微妙に見ている方の
気持ちも少し厳しくなりかけの頃なので
映画館からの帰りには「いまひとつ」と言い合う声が
いくつか聞こえた。

@@
雑技団出身のシャオボー・シン、前作と違い
なんだかおっさん入ってきていて、苦笑い。
そういう設定なんだろうけど、前作のような
見せ場が欲しかったね。



マネーメイキングパワー → アイス・キューブ > コリン・ファレル

2005-01-25 20:52:48 | 大作映画ハリウッド系
全米映画興行ランキング/邦画ランキング@1月23日付

初登場1位はアイス・キューブの
ラブコメ「アー・ウィー・ゼア・イェット?」
これで6作が全米1位獲得と
堂々の成績。
ただ日本では厳しいけどね。

コリン・ファレルが200億かけても届かなかった
1位だけど、全世界では結果は逆転かも。
3位の「ミート・ザ・フォッカーズ」は歴代34位まで上昇し、
なんと、「レイダース 失われたアーク」を抜いてしまった。

6位にはイーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーン主演の
「アソールト・オン・プリシンクト13」、予告でチラッと見ましたが、
ローレンス・フィッシュバーンはここでもやっぱモーフィアスでした。

おすぎが懸命にCMしてる今週9位「オペラ座の怪人」は
シャンデリアの制作費の回収は出来るのか?
惨敗という感じです。

日本では先週の予想通り
「オーシャンズ12」が1位獲得。
2位「ハウル」3位「北の零年」
4位「東京タワー」と堅持。

「パッチギ」は
単館ロードショー系ながら9位発進。
今後クチコミでどこまでいくか。

先週6位から8位に後退の「ネバーランド」
昨日のシネコンで友人が夜7時の回、6人だったと
言っていて、好きな映画なのでもっと宣伝しようと
決意したのでした。

ここいらで正月の成績も出揃い、
「ハウル」「ミスター・インクレディブル」
「ターミナル」「カンフーハッスル」の順。
チャウ・シンチーの映画がヒットするのは嬉しいけど、
この人の映画って、もう少しマイナーなところで
輝いていて欲しくて、微妙です。

@@
シンチーの「喜劇王」は笑えて泣ける傑作で
多くの人に見てもらいたいような、でも
ひっそりと自分だけの映画でいて欲しいような
愛すべき映画です。



骨は語らずーあと少し何かが足りない

2005-01-23 14:29:28 | 読書の時間
「渇いた季節」★★★☆海外ミステリ
ピーター・ロビンスン著 730ページ1.140円

夏の盛り、干上がった貯水池から、
半世紀前の沈んだ村が姿を現す。
そこで人骨が見つかり、二人の捜査官が
調査に乗り出す。

常に2人の語りでストーリーは過去と現在を
行きつ戻りつしながら、最後に同じ一転に結びつく。
かなり凝った設定のミステリー。

長い小説だが読み応えアリで、本読みの心を
満たしてくれるが、致命的なのは
事件が半世紀前であり、臨場感に欠ける。

そのうえ、捜査する二人の刑事の恋の話が
もたもたしてして、もっと整理すれば
読み易かったか。

ただしこれだけの長編にいくつかのエピソードを
詰め込んで、破綻することなく書ききるのは
かなりの力量。他の作品が読みたいと思った。




彩色木棺の二つの目が見つめるもの

2005-01-23 10:06:54 | 時事もの
ダハシュール北遺跡のミイラ発見続報

赤ピラミッドや屈折ピラミッドで
有名なダハシュール。
観光のハイライトのひとつ。
ギザのピラミッドから
サッカラの階段ピラミッドと
エジプト遺跡ファンにとっては
有名な場所であり、憧れの地。


青や赤で彩色された木棺は、
丁寧に布に包まれ
紀元前3.800年から3.600年頃作られ、
5.000年以上の眠りから
ひととき外部からの光にさらされて、
しっかりと見開いた目は何を見たのだろう。

古代への好奇心や、文明の発達や当時の
技術等、さまざまなことから、今もエジプトでは
沢山の調査隊がギザやサッカラ、そしてルクソールと
掘り返しては、時々大量のミイラや当時の
副葬品が見つかり話題となる。

でも永遠の眠りについている本人達には迷惑な
ことだよな。果たして掘り返したり、ガラスケースに
入れられた状態で彼らはいつか復活を果たすことが
できるのだろうか?
ちょっと残酷な気もする。

エジプトの過去から分かることもまだまだ
あるのだろうが、もういいんじゃないかな。

とはいえ、カイロ博物館にある発掘された
数々の工芸品やそして黄金のマスクなどは
見ているこちらに不思議な力を与えてくれる。
その高揚感はちょっと言葉ではうまく言えない感じだ。

また「ツタンカーメンのミイラがCTスキャン」された。
15分間で1700枚の撮影で、これから死因等について
さらに調査をするそうだ。
ミイラは顔の保存状態はいいが、体の多くの部分は
かなり崩れている。

1922年にハワード・カーターらの手によって発見されなかったら
今も王家の谷でひっそりと永遠の眠りについていた。
そんなツタンカーメンが副葬品を剥ぎ取られ、
ついにはCTスキャンされることは
知りたい好奇心より、なんだか可哀相な気持ちの方が強い。

毒殺されていようと、病気で死んでいようと
どうでもいいような気持ちになる。

あの燦然と輝く黄金のマスクをつけた、
絶大な権力を持ったファラオの、こんな姿を
見たくない。また神聖なものをこんなふうに
踏みにじるのはどうなのかな。



熱い時代―でも少し遠く感じる

2005-01-22 21:51:00 | 邦画
「パッチギ!」★★★★
塩谷瞬、高岡蒼佑主演

1968年世界ではベトナム戦争は続き、
朝鮮半島は南北に分断。
何で人は戦争をするんだろうという
単純な問いかけに答えるように
身近なところでは
朝鮮高校と毎日のように
喧嘩が絶えない。

主人公は熱血の高校生とは
ちょっと離れたところで、
フォークを歌い、朝鮮高校で一目ぼれした
番長の妹になんとか近づきたいと考えながら
その方法を考える。

全体の構成と脚本が、流血の喧嘩シーンと
当時の街の様子をうまくバランスをとって
見せてくれる。

そして私たちはかつての現実に遭遇し、
主人公と一緒に頭を垂れることになる。
キング牧師が黒人と白人が同じテーブルに
兄弟として座ることが出来るの夢見たように、
日本人と韓国人も、この映画で描かれた時代より
近づいていると信じたい。

何度か泣けてくるシーンがあるが、
泣いて済ませるわけにはいかない
そんな甘っちょろい映画ではなかった。

ただ、もう過去にそんなに
縛られなくていいんじゃなかな。
もちろん過去から
学ぶべきだけれど、
今は未来に向かって何が一緒にできるか
そんな映画も見てみたい。

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