soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

この命は誰のもの

2005-01-12 00:25:58 | 時事もの
毎年、交通事故で亡くなる人より
多くの自殺者がいるこの日本。

自分の命は自分のもの。
もしそうなら、自殺は
正当な行為となるのか。
今朝の朝日新聞の
コラムに「いのちは
誰のものなのか」
という尊厳死に関連した
記事が出ていた。

「私」という存在は
生命誕生の頃から
現在まで
永延と続いたDNAの連鎖の証だとしたら
命は自分のものでありながら、
周りの人間の愛情に守られながら
果てしない過去から、そして未来へと続くものの
一部に過ぎないのかもしれない。

自殺は仕方のないものと考えた時期があった。
身近で起こったときに、かなり深く考えた。
考えて考えて考えて、末に見つけたのは、
自分のその人への深い愛情だった。

残念なのはそのことをもう伝えることが
出来ないことだった。
そしてやはり自分もそういう気持ちに
守られているのだということ。

だとしたら大切にしたいと強く思った。
「この命は誰のものか」と問われたら
自分のものと迷わず答える、そして自分の生を
大切に生きたい。伝えられなかったことを
胸に秘めつつ、その思いを永遠にできるのは
自分でしかないのだから。

@@蛇足
こういう硬い話は、普通はあまりしないが、
時々話し込むことがある。
何が正しいかなんて分からない、ただ考えを言い合い、
相手の考えを理解したいとお互いに思う。
そんな関係を嬉しく思うし、そういうところから
尊厳死や生きる権利、死ぬ権利なんかも
もっと柔軟に考えていけるんじゃないかな。