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書籍「ニキの屈辱」タイトルのように大袈裟な事じゃない

2011-09-10 19:09:44 | 読書の時間
書籍「ニキの屈辱」★★★
山崎 ナオコーラ 著 ,
河出書房新社 、2011/8/5 初版
( 155ページ , 1,365円)




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「なんか気になる作家の最新作、
若くして有名になった写真家と
彼女の写真集に触発され写真家を目指す
アシスタントのオレ(加賀美)
いつの間にか始まった恋は
静かに終わっていく。ただそれだけ」



この作品が芥川賞候補とは驚きだ。


独特の世界観はある、
何気ない日常のこまごまとした事を
繋ぎ合わせながらも
行間に感じる空気感は
彼女ならではという気がする



だけどこのあまりにあっさりとした
読後感
ここには心をかきむしられるような
「何か」は全く感じられない

著者だってこんな勝負作でもない作品に
高評価を与えられたら
それこそ「屈辱」なんじゃないだろうか。


写真家とアシスタントという立場で
ひっそりと始まった恋は
微妙な関係の上で成り立ち
アシスタントの加賀美が
写真家として成功し始めると
いつしかその関係が逆転していく。


いくらなんでも成功した写真家が
そんなに量産されるわけでもない
だから完全にリアルが感じられない



ただしラストのニキと過ごした日々を撮った
写真はきっと良い写真だっただろうな、

それはすごく伝わったが
そんなごくプライベートな部分を
切り売りしないといけないなら
加賀美もきっとたいした写真家じゃないはず、
だってそこには自らのめり込むような
想像力が感じられないからだ。



山崎ナオコーラは「人のセックスを笑うな」以降
何作か読んでいるが
それを超える作品を知らない、
でも好きな作家なので
しばらくは読み続けたい。


★100点満点で65点



soramove
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