soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「しんせかい/山下 澄人著」それ程スペシャルな感じは受けなかった。

2017-02-10 13:09:53 | 読書の時間
書籍「しんせかい/山下 澄人著」★★★☆
新潮社 (2016/10/31)
163ページ、1728円

<リンク:
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

しんせかい [ 山下 澄人 ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/2/10時点)


>@


      →★映画のブログ     
どんなブログが人気なのか知りたい


156回芥川賞受賞  2017.01.19

「十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、
痛切でかけがえのない経験――。
19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、
船に乗って北を目指す。
辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、
俳優や脚本家を目指す若者たちが
自給自足の共同生活を営んでいた。
苛酷な肉体労働、【先生】との軋轢、
そして地元の女性と同期との間で揺れ動く思い。
気鋭作家が自らの原点と初めて向き合い、
記憶の痛みに貫かれながら綴った渾身作!」



芥川賞、直木賞の受賞を知って
楽天に予約して
「蜜蜂と遠雷」に続けて読んだ。

内容とは全く関係ないが
「蜜蜂と遠雷」は507ページで1.944円
こちらは163ページで1.728円薄い!
ページ数だけで言ったら
600円位じゃないとな、とか
思いながら読んだ、というか
あっという間に読めた。



著者も初めて知ったし、
芥川賞のニュースで著者が
富良野塾の塾生だったことを知り、
彼の自伝的作品ということで
ここに出てくる「先生」が倉本聰なんだなと
そういう情報はやはり要らなかったな。


冬になれば雪深い
北海道での生活を描いているが
それが「今」なのか
あの時期を振り返って「以前」を
書いてるのか、
「どっちだろう」というような
個所がいくつかあった。


それは仕掛けなのか
どうかわからない。

まあ、そういうことはあるとして
俳優や脚本家の養成を
目的としながらも
自給自足的生活も目指していたので
それなりに大変なこともあったようで
そういったことが描かれているが
ほとんど色んなことに踏み込まず
かなり淡々と描いている。


もっと泥臭い内容にもなれただろうが
当事者とも思えないほど
他人事にさえ思える。

自分の気持ちも
断片的にしか描かれない。


そんな大変なところで
2年を過ごしたのだから
無気力って訳じゃないし
狭い世界で僅かな人数と暮らすわけだから
何かひとつ描いても
面白そうなのに
見た感じをさらっと
なぞっているように感じた。

それを狙ったのかどうか
分からないが
心に残るような
「何か」は自分には感じられなかった。


面白い本に巡り合うと
同じ作者の別の作品も読んでみたくなるが
この作者のは、別にいいや。

ここのところ
ずっと
直木賞作品の方が面白い。


そんな感想。


★100点満点で70点

soramove

                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい



最新の画像もっと見る