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書籍「歩道橋の魔術師/呉明益 著」行ったことはない場所が懐かしい

2016-06-05 01:09:23 | 読書の時間
書籍「歩道橋の魔術師/呉明益 著」★★★★
呉明益  著 ,
白水社 (2015/4/24)
212ページ、2268円

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「1979年、台北。西門町と台北駅の間、
幹線道路にそって
壁のように立ち並ぶ「中華商場」。
物売りが立つ商場の歩道橋には、
子供たちに不思議なマジックを
披露する「魔術師」がいた――。
現代台湾文学を牽引し、
国外での評価も高まりつつある、
今もっとも旬な若手による連作短篇集。」

(Bookデータ HPより)

この本も朝日新聞で書評か、
なにか記事を読んで買ってみた、
最近書店に行ってないので
出会いはなかなか無い。

台湾の台北には見上げるような
構造ビルもあるが
その足元は
まだ狭い道路にバイクや
車が路上駐車したり
突っ込んで来るスピードを
落とさないクルマと
信号なんかはなから無視した人間と
そのゴチャゴチャッとした様子は
この本の舞台の頃と
それほど変わってないと感じる。



街自体を深く知っている訳じゃないが
そんな横丁をブラブラ歩いた事があれば
この本はスゴク身近にも感じられる。


小学生の頃の「あの頃」を
振り返ったような文章、
隅々に懐かしいセピアっぽい印象
それはどこから感じるのだろう?



歩道橋の上で路上商売をする人達に混じって
魔術師がいた・・・・、
そんな風景は見た事が無いが
どこかの街角でありそうな気もする。


寓話でありながら
たぶん自分達の送る毎日の中にも
こんなふうに感じる瞬間は
あるよなと思えるから
描かれる本のなかの日常が
身近に迫る、絵空事とは思えない。

こんな小説が読みたかった。
なんか自分の古い日記帳を開く様な

取り消したい
恥ずかしい瞬間や
もういちど戻りたい瞬間
それらが閉じ込められ
古い写真を指でなぞるような
そんな幸福な時間。


同じ様に少し前を描いても
舞台がアジアだからだろう、
キーワードのような
いくつかの事実、台湾の近代史は
自分はまるで知らない、
少し調べてみたくなった。



★100点満点で85点


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