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映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」その事実の上に今があるということ

2011-12-29 00:09:15 | インポート
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」★★★☆
役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、
吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、
五十嵐隼士、坂東三津五郎、原田美枝子、瀬戸朝香、
田中麗奈、伊武雅刀、宮本信子、香川照之出演

成島出監督、
140分、 2011年12月23日公開
2011,日本,東映
(原題:聯合艦隊司令長官 山本五十六 )







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「今年最後の映画はこれに決めた、
最近、太平洋戦争について調べていることもあり
とても気になっていた作品、
戦争を描くと言うより
山本五十六という人間に迫る伝記もの、
ひとりの人間の持つ力の限界と可能性の両面を見せ、
考えさせられた作品だった」



日米開戦に反対しながらも
開戦後は司令長官として舞台の先頭にも立ち、
そんな中でも講和の機会を
常に訴え続けたが
大きな組織の中ではひとつの駒に過ぎず
大きな歴史の流れの中で
翻弄されることになる。


自分達の前の世代が等しく参加した「戦争」という
負の遺産の上に現在がある、

戦後の経済成長もやはり「戦争」の後を
引き継いだに過ぎない、
戦争という間違った道を選んだ過去を
真正面から受け止め
そのうえで現在とこれからを
自分達は真摯に捉えなくてはいけない



こんなに多大な犠牲を払い
その結果の延長線上に今があるなら
自分達は何を未来に描けばいいのだろう。


今年は大震災に見舞われ
自然の脅威を改めて感じた、
一瞬にして多くの命が失われ
原発についてはまだ明確な判断さえ出来ていない、
結局いつもこうなのだ、
政府の無策に批判の矢を向けようと
そんな虚しいことをしても
現実としっかり向き合うことにはならない。


せっかく過去から何か学ぼうとしても
自分達は近視眼的に自分のまわりだけを見、
少し遠い将来をどうしても二の次にしてしまうようだ。



こんな日本を戦争の犠牲となった人達はどう思うだろう、
戦争は確かにそれ以降参加していない
飢えて死ぬ人や、学校へ行けないと言う人も
その頃と比べたら格段に改善されているだろう、
でもそれだけでいいのだろうか、
そんなことを映画を見ながら随分と考えた
彼らはその時、命をかけて
日本の将来を守ろうとしたが
自分達にはそんな決意は全くないのだから。



「自分の目と耳と心を大きく開いて世界を見るべき」
山本五十六 が新聞記者に語った言葉は
そのまま映画を見ている観客に向けられている、

自分達が先達から受け取ったバトンは
正しく次に渡されなければならない、
本当にそれが出来るだろうかと
心底怖いと思った。


★100点満点で75点



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成島出監督作品
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―(2011)
八日目の蝉(2011)
孤高のメス(2010)
ラブファイト(2008)
ミッドナイト イーグル(2007)
フライ,ダディ,フライ(2005)
油断大敵(2003)
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