soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「明日の子供たち/ 有川浩 著」実態を知らせようとした意欲作

2014-09-05 19:09:38 | 読書の時間
書籍「明日の子供たち/ 有川浩著」★★★☆
青山 七恵 著 ,
幻冬舎 (2014/8/8)
(407ページ ,1.728円)


<リンク:
>*



                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい





「三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。
和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。
猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。
谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。
平田久志・大人より大人びている17歳。
想いがつらなり響く時、
昨日と違う明日が待っている!
児童養護施設を舞台に
繰り広げられるドラマティック長篇。!」

(幻冬舎HPより)


この作品はどうやら
児童養護施設で育った人が
作者に手紙を書いて
その実態を元に
真実の実態を描いて
広く知らせてくれるようにと
そんなふうに出来上がった作品のようだ。

本当のところは分からないけど。


たぶん先日のTVドラマで
ちょっとした論争があったように
「真実」じゃないことが
大袈裟にクローズアップされ
一人歩きする怖さを
この本で少しでも
実際の声を拾って
伝えようとしたのだろうと思う。


自分の個人的な想像だけれど。

だから、作者は
少しでも真実に近い物語を
世間に知らしめようとしたのかもしれないが
いかんせん、出てくるのが
いわゆる「良い人」ばかりで
ちょっと物足りない.


クレイマーや子殺しの
報道が日常の様な現在、
一体どーなっちゃったんだろう?
そんなことを日々感じていて、
こんなにたくさんの「良い人」が出てくると
それは真実かもしれないけど
哀しいかな、リアルからは遠のいていく。


そのこと自体が充分に
怖いことなんだkれど


施設に居る子供たちは
「可愛そうな子」
そういう共通の認識も
実は本人にとって幸せなこともあるのだと
この小説では何度も出てくるが
そう書かれれば、書かれるほど
でもそれって真実じゃないんじゃないかと
疑いたくなる



きっとこれが世間一般の印象、
小説はそんなことないよと
やさしく語りかけるが
それを払拭するほどには響かない。


読みやすいし、テーマも社会性があり
野心作なんだろうけど
もうひとつ


期待し過ぎってのもある、
読みものとしては面白かった。
自作も期待してます。


★100点満点で75点

soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン