「キングコングを持ち上げる」東京国際映画祭6本目

「キングコングを持ち上げる」★★★★オススメ
イ・ボムス、チョ・アン、イ・ユネ 主演
パク・ゴニョン監督、韓国、2009年、119分。




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終了した東京国際映画祭でイ・ボムス本人の挨拶もあり、
大満足の時間だった。


「ソウルオリンピック重量上げで
銅メダルを獲得した男と
彼が指導し北京オリンピック女子重量挙げに
出場した選手を中心にした成長物語、
ことさら盛り上げる余分な演出を排除したのが良かった」


銅メダルを取ったからといって
人生まで銅メダルって訳じゃない、
金メダルを取っても
またしかり。


純粋な個人競技で、持ち上げる重さを
競う競技でありながらも
指導者や良い仲間に助けれて
頂点を一緒に目指していくのだ。

人はどうしても他人からどう見られるか、
気になってしまうものだ、
自分が納得していればそれで良いとも思うが
そんなふうに自分を納得させている部分もある。

結局はどう見られようと、
関係なのにその自分と他人の短い短い距離を
うまくとれずに思い悩むのだ。

何か目標を持って一つのことに打ち込み、
それが達成されたらその時点では満足する、
でも当然ながら人は自分と一生向き合い、
どこか足らない部分を見つけてしまうのだろう、
ジグソーパズルのように完成形が
パッケージの表面に書いてある訳じゃないから。


この映画では自分を表現するために
重量挙げというスポーツが取り上げられているが、
何にでも置き換えられる普遍的なテーマを
彼女たちはどう向き合い、いかに行動したか
韓国映画らしいコッテリした味付けで
描ききっている、
彼女は北京オリンピックでメダルが取れたのかな、
韓国の人なら誰もがその結果を知っているだろうが、
取っても取れなくても
納得の時間を過ごせたことは事実だろう。


映画の後で監督や主演のイ・ボムス、製作者との
質疑応答があったが、
彼らの人となりが伺える暖かい雰囲気のいい時間だった、
これまで6本見た中で一番良かった。


★100点満点で85点★


soramove
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最近韓国映画に物足りなさを感じていたが
この映画は久々に満足した。


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