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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「夏物語」甘くないラブストーリー

2007-02-05 22:42:24 | 韓国映画・アジア映画
「夏物語」★★★
イ・ビョンホン主演
チョ・グンシク 監督、2006年

ポスターからして、涙を流してる顔の
アップとかを見せられると、
「ああ、どっちかが死んじゃうんだな」とか、
思ってしまう。

そんな先入観のまま映画が始まる。

世情は激動の時代の真っ只中のようだが、
学生である主人公は勤労奉仕先の農村で
一人の女性と出会う。

このあらりのテンポがなんとももどかしく、
「これは失敗したかな」とチラッと思う。

そして後半に入ると、
恋愛ものの映画が様相を変える、
学生運動と軍事政権の対立
そのなかで翻弄される個人の思い。

態勢の流れがどこかへ一斉に向かった時、
個人の思いは簡単につぶされてしまうのかもなと
映画を見ながら思った。

甘く哀しいだけの映画じゃなく、
韓国の歴史に踏み込んだ作品、
主人公を少しはなんらかの思想をもった人に
した方がより深く掘り下げられるようにも
思えたが、その他大勢が圧倒的なのだから
これでいいのかな。

「甘い人生」で集大成の区切りをつけ、
次はどうなるのかと思っていたが、
無難な選択、それだけに物足りなさを感じる。

イ・ビョンホンあたりになると作品の選択も
難しいだろうな、
この作品は初登場3位の成績で
その後下降し、興業的には厳しい結果だった。

コメディやホラーが強い韓国では、
正統派はなかなか厳しそうだ。

ということで★3つ、
無難な作品だったが、期待が大きいので
もう一つ物足りない。

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「甘い人生」でキャリアのひとつの頂点を作った
イ・ビョンホンは、この次ぎどんな役を演じるのか
これからも楽しみにしたい。

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