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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「黄金のアデーレ 名画の帰還 」気楽に見られる良作

2015-12-11 14:11:42 | ミニシアター系映画
映画「黄金のアデーレ 名画の帰還 」★★★☆
ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、
ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ 出演


サイモン・カーティス監督、
109分、2015年11月27日公開
2015,アメリカ、イギリス,ギャガ
(原題/原作:WOMAN IN GOLD)



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「ナチス・ドイツに没収された
世界的に有名なクリムトの絵画をめぐり、
オーストリア政府相手に訴訟を起こした
女性マリア・アルトマンの
実話を描いた感動のドラマ。
絵画のモデルが
自分の伯母アデーレだと知ったマリアが、
思い出の絵を奪還すべく、
オーストリア政府相手に
裁判に挑む姿を描く。」

ぴあ映画生活 HPより


クリムトのあまりに有名な絵に
こんな秘密があったとは。



TVで見たのか、雑誌で見たのか
定かではないが
金箔が目を惹く
まさに絢爛豪華な作品。
ひと目でクリムトと分かる。


でもパッと見の印象とは違い
中央の主人公の顔は哀しげで
それが見る者の心を
不安にさせるというか
様々なものを感じさせるのだろう。



ナチスに奪われた絵
この映画の主人公の叔母をモデルに
ウィーンのユダヤ人の富豪の
依頼で描かれたものだった、
あんな煌びやかな絵が
大邸宅とはいえ、
個人の家に飾られていたとは。
スゴイことだなと
素直に驚きながら想像した。



物語はこの絵が
果たして返還されるのかどうか、
裁判シーンなども描かれるし

ウィーンの絵画を守る側は
徹底的に意地悪で冷淡で、
このあたりは、見方によるので
ちょっと可愛そうな気もした。


それよりも主人公が
ウィーンから逃げるように
国境を超えるところは
掴まってしまうんじゃないかと
ドキドキして
命の不思議な運命を感じた


あれだけ有名な絵だから
やはり広く多くの人が
見る事が出来るようにしてもらいと
個人的には思うのもあって
裁判の行くへには
それ程盛り上がらなかった。


ということで、映画全体としては
面白く見たが
結末としては
後味が悪い部分もあったな。



主役のヘレン・ミレンは
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」も
良かった、
最近外さない女優さんという
自分の中での位置づけ
次はどんな役で楽しませてくれるのか。

★100点満点で75点

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映画「マイ・インターン」気楽に見られる良作

2015-11-06 19:09:06 | ミニシアター系映画
映画「マイ・インターン」★★★☆
ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ 出演


ナンシー・マイヤーズ監督、
121分、2015年10月10日公開
2015,アメリカ,東宝東和
(原題/原作:THE INTERN)



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「アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演する
ハートフルな人間ドラマ。
華やかなファッション業界を舞台に、
オンラインサイトの社長として働くヒロインが、
40歳年上の“シニア“インターンの男性と出会い、
“最高の助言“に励まされながら
心を通わせていく様を描く。
『恋愛適齢期』『ホリデイ』の
ナンシー・マイヤーズが監督を務める。」

ぴあ映画生活 HPより


予告だとジュールス(アン・ハサウェイ)が
主役で「プラダを着た悪魔」の続編のように
作ってあったと感じたが
冒頭のクレジットから デ・ニーロが先、
あれ?と思って見ていたら
70歳の新人インターンのベン(デ・ニーロ)が
主役の映画だった



配給会社がCMを巧みに作ったようだ、
この映画をリタイアした人の
再チャレンジの映画として
宣伝したら
こんなに若い女性を集めなかっただろうから。


アイデアが当たって
20人くらいで始めた会社が
ネット販売で社員も200人くらい抱えるようになり
投資家からは「経営のプロ」を
トップに据えることを要求されている。


誰かに命令される立場になるのは
誰だって気が思いもの、
でも彼女を見てると
それも仕方ないかなとも感じる。



会議には遅れる
独立心が旺盛というより
我儘な印象の方が強い、
時に柔軟だけれど
経営者という立場は
彼女には荷が重いのも確かだ。


そこに70歳のインターンがやって来る、
彼の経験や人柄が
彼女や会社を変えていく、
まあ、お伽噺なんだけど

図らずも経験豊富な人材を
身近に置く事で
本当に大切なことが見えてくるわけで
メデタシ、メデタシ。

ちょっと出来過ぎで
物足りなかったな、

メリル・ストリープには程遠いのだ、
展開も驚きが無く
デ・ニーロは美味しい役だったが
だからと言って新境地って訳でも泣く
まあ、良作なので
見て損は無いがレンタルでも良いかな。



★100点満点で75点

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映画「セッション 」音楽とど根性と復讐のどんでん返し

2015-05-15 19:09:05 | ミニシアター系映画
映画「セッション」★★★★☆面白い!
マイルズ・テラー、J・K・シモンズ出演


デイミアン・チャゼル 監督、
107分、2015年4月17日公開
2013,アメリカ,ギャガ
(原題/原作:WHIPLASH)



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「世界的なジャズ・ドラマーを目指すニーマンと、
名門音楽学校の伝説の鬼教師フレッチャーの
壮絶なレッスンの日々を描いた衝撃作。
若手俳優マイルズ・テラーと、
ベテラン俳優J・K・シモンズが
主人公の青年と鬼教師を演じる。
シモンズの名演と、
脚本も手がけた新鋭デイミアン・チャゼル監督の
手腕が高く評価され、
多くの映画賞に輝いた注目作だ。」

ぴあ映画生活 HPより


小粒な映画だけれど
高い緊張感がずっと保たれ
それがラストまで、
終わりには、解放感もあり
楽しい映画体験が出来る。



名門音楽学校へと入学し、
世に認められるジャズドラマーを
目指すのが主人公のニーマン(マイルズ・テラー)
そんな彼を待ち受けていたのは、
鬼教師のフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。

スポ根ドラマみたいに
努力や根性、血と涙と汗
そんなおよそ音楽とは
無縁のようなものが、師と弟子の
間で繰り広げられる。


何が彼を駆り立てるんだろう
そこまでしなくても・・・
色々考えるけれど
分からなくもない、
学校で体罰論争が起きると
絶対にダメとは言い切れない
必要悪と感じる部分も
正直あるからだけど
この映画はそんな矛盾した感情を揺さぶる。



ここまで自分を追い込んで
何かに懸命にやったこと
あったかな?
自問しながら。


後半は和解と復讐と
その倍返しと
この短い時間にめまぐるしく展開し
ホント面白い映画だったし
楽しい107分、映画の醍醐味が
ギュッっと凝縮された秀作



ここまでやるか!と思いつつも
頑張ってる自分に酔っている節もアリ
人間って同じ時間の中でも
様々な感情が表出し
自分でもわけのわからない瞬間もあり
そんな割り切れない感情が
良く出ていたと感じた。



★100点満点で90点

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映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました 」これでいいの?と思いつつも楽しんだ

2015-03-24 20:11:13 | ミニシアター系映画
映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました 」★★★☆
ジョン・ファヴロー、ダスティン・ホフマン
ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン
ソフィア・ヴェルガラ、ジョン・レグイザモ
エムジェイ・アンソニー出演


ジョン・ファヴロー 監督、
115分、2015年2月28日公開
2014,アメリカ、イギリス,ギャガ
(原題/原作:CHEF)



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「俳優で『アイアンマン』などの
監督としても活躍するジョン・ファヴローが、
製作・監督・脚本・主演の四役を
兼ねて贈るヒューマンコメディ。
料理への情熱を失いかけたシェフが
フードトラックの移動販売で
人生の再起を図る。」

ぴあ映画生活 HPより


繁盛する店のシェフである主人公は
創作料理をメニューに加えるが
定番メニューにこだわるオーナーと
常にぶつかり、そのたび却下され
とうとう我慢できず
店を辞めてしまう



このあたりのいきさつが
ネットに流され
彼のイメージは悪くなり
すぐに就職先は見つからない・・・、
ということで時間が出来た彼は
息子とマイアミへ行き、
そこでキューバサンドイッチの美味さに触れ
自分でトラックの移動販売を決意する。


このあたりが
元妻の策略にうまく乗せられた感もあるが
そんなことより
彼の新しい決断が
子供との関係や
忘れていたモノづくりの喜びを感じられた
事の方が重要なことだ。



彼の生活はオーナーとの関係以外は
とてもうまくいっていた、
仕事をしていれば
制約も仕方ない、
オーナーは耳を貸さないが
それを変える努力を
彼は頑張ってしただろうか?



自分の力を過信し
相手だけを無理解と責めていた
そんな気がして
どうも話にノリ切れなかった。


独創的な料理で
お客や評論家を驚かせたいと
あれほど力んでいたのに
選んだのがサンドイッチというのは
なんか、理解出来なかったな、
それでいいの?って。


結局は自分でやりたかったんだな、
そんな感想



じゃあ、つまらなかったのかと言えば
細かい事抜きにして
こだわりを捨ててしまえば
結構面白いし
楽しめる映画だった


ただね、そう簡単に
感動できないんだよな、これが。


★100点満点で75点

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映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」天才でも届かないものもある

2015-03-23 01:09:08 | ミニシアター系映画
映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」★★★★
ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、
マシュー・グード、マーク・ストロング、
チャールズ・ダンス出演


モルテン・ティルドゥム 監督、
115分、2015年3月13日公開
2014,アメリカ、イギリス,ギャガ
(原題/原作:THE IMITATION GAME)



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★第87回アカデミー賞®[脚色賞]受賞!
[作品賞][監督賞][主演男優賞]
[助演女優賞][美術賞][編集賞] [作曲賞]ノミネート



「TVシリーズ『シャーロック』の
天才探偵役でブレイクした
ベネディクト・カンバーバッチが、
新たな“天才“役に挑み、
トロント映画祭で観客賞に輝いた注目作。
彼が演じるのは第二次世界大戦中、
ドイツ軍の暗号を解読する
極秘任務に携わった数学者アラン・チューリング。
とある理由から長らく不当な扱いをされた
実在の人物の苦悩と偉業を描く。」

ぴあ映画生活 HPより


1939年、ドイツと開戦した英国は
ドイツ軍のエニグマ暗号を解読するために
チェス・チャンピオンをリーダーとし、
数学者数名を集めた。

ただでさえ難解なうえに
毎日キーを変えるため
解読は不可能と言われたが
リーダーの人的な解読方法に反対し
アラン・チューリングは
機械には機械で対抗しようと
暗号解読機の設計を始める。


大変な作業を要するため
それまで孤独な作業をしていたアランは
メンバーと和解し
全員で機械を作り始めるが
解読の速度が極端に遅く
それでは毎日のキー変更に追いつかない。


天才ひとりのひらめきは
もちろん必要不可欠
だけど多くの助けがなければ
実現出来ないものも多い。



暗号解読は机上で行われるが
解読できないことで
戦場では同胞が戦死していくという
現実に焦りが募っていくが
あせっても解読が早くなるわけではない。


主人公の苦悩は
それだけでなく、彼の性向も
描かれる、
同性愛はそれだけで投獄される時代、
彼は追い詰められていくが
あるヒントから解読のスピードは
画期的に増して
とうとう解読に成功する



とてもスリリングで
そして人間の極限状態が
ヒリヒリとこちらに伝わる、

学問を突き詰め
それを現実の暗号解読という
人の命を左右する課題に立ち向かう。

自分の力が貢献出来るのは
きっと喜びだ、

才能ある人はその責任も負う
なんか、スパイダーマンの理念が
ここにも。


解読できたのに
それを味方にも言えないジレンマ
解読したことがドイツに知られたら
また根本から変えられてしまうからだ。


長く秘密にされていた事実は
70年代まで公表されなかった、
彼らの研究の元となったものが
現代のコンピュータに繋がっている



戦争はもう起こしてはならない、
けれど人類としては
戦争によって画期的な新技術が
生まれたことも事実、
平和な時代こそ
もっと緩やかに
生活を変えるというより
豊かにする技術だけ進歩して欲しいものだ。



映画は濃密な時間を描き
あと少しで何らかの光が見えそうで
その光にしっかり手を伸ばしながらも
なかなかつかめないもどかしさ、
彼らの様な事じゃなくても
誰でも普段感じる事だ、
手が届くといいが、
いつもうまくいくわけじゃない事も
現実として良く分かっている。



それでも諦めなかった人だけが
何らかの光に
手が届くのかもしれない

映画としても緊張感があって
最後まで引き込まれた、面白かった。


★100点満点で80点

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