走快エイトの気まぐれ人生

家族・スポーツ・スペシャルオリンピックス・教育・消防団・仕事・テレビ番組などの話題を、気ままに綴っていきます。

陸上のスーパースター

2008年07月27日 10時03分38秒 | 
昨夜衛星放送で放映された番組を録画しておき、今朝ゆっくり再生して見ました。それは、世界の陸上史に残る金字塔「ロス五輪で100m・200m・走る幅跳び・400mリレーの4種目制覇、ロス&ソウル五輪で100mの連続優勝」を達成したカール・ルイス選手(アメリカ)の特集番組でした。彼の偉大な記録とは別に、いくつもの驚かされる事実を知らされ、ブログを書く衝動に・・・

両親が陸上選手だった彼には、二人の兄と一人の妹がいて、子どもの頃は他の兄弟が華々しい活躍をしていた。背が低くて体格に恵まれなかった彼だけは、全く目立たなかったけれど、黙々と両親が経営する陸上クラブで練習を続けていた。ところが、高校になって急に背が伸びた彼は、徐々に力をつけてきて、とうとう大学でテレツコーチとの運命的な出会いがあったそうです。

コーチは、もっと速く短距離を走れる独自の理論を持っており、それを世界で初めて具現化したのがルイス選手でした。この画期的な走法は、筋力がそれほど発達していない彼でも一流選手に成り得るものでした。大学での厳しい練習の末に実力をつけた彼は、23歳でロス五輪に出場し、上記の偉大な記録を達成しました。しかし、彼が生涯最高の記録を出したのは、30歳の時でした。

そのレースでは、6歳年下で同じ大学・同じコーチに学んでいた後輩(世界記録保持者)が出場しており、彼は勝てる自信が持てなかったそうです。その際に助言を求めた彼にコーチは次のようなことを話したそうです。「君はこれまで1度も完璧なレースをしたことがない。自分のレースを完璧にできれば、勝てる。」と。そして、彼は見事に当時の世界新記録で優勝しました。

これまで、彼については、生まれつき陸上の才能に満ち溢れており、幼い頃からトップアスリートとしての英才教育を受け、いわゆる温室育ちのもやしっ子のような印象を持っていました。しかし、この番組により、中学の頃までは背が低くて全く注目されていなかったとか、大学でコーチとの出会いを通じ人生が変わったことなど、多くの事実を知ることができ、とても感動しました。
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