さらば成田空港支局

昨日は、これまで経験したことのないくらい空港内は大混雑で、昼食兼夕食用の休憩時間も通常の時より約１時間遅れました。何をするにも、これで空港業務ともしばらくお別れだという「いとおしい気持ち」が沸いてきて、ちょっと感傷的になってしまいました。幸いにも、遅れ便もなく通常の時間通りに業務が終了できて良かったです。

有志により、休憩室で最後のささやかな夜食会が開かれ、異動者に対し残る同僚たちがその功績を労ってくれました。今日は、夜勤業務を少し早めにあがらせてもらい、辞令交付を受けました。成田空港支局長の次くらいに偉い上司から頂いた人事異動通知書は、私の氏名・官職・異動内容が記載されているだけの白いA4サイズ紙でした。

たった１枚のちゃちな紙で、自分の人生が操られているような気がして、複雑な気持ちでした。貸与されていた４個のロッカー（書籍・衣類・毛布類・その他）は、私の次にくる職員へ引き継ぐため、空にして中を拭き掃除し返却しました。毛布類は、空港内に入っている専門業者に持って行き、クリーニング代金を払い、後の処理は同僚に頼みました。

書籍は殆どを事前に返却もしくは自宅に持ち帰ったので、残りの量は少なかったのですが、衣類は制服の上下をはじめ、寝巻き・着替えの下着など、かなりかさばりました。おまけに傘・電動髭剃り・革靴なども加わったため、物凄く荷物が重くなり、持ち帰るのが大変でしたので、女房に最寄りの駅まで車で迎えに来てもらい、助かりました。

異動で成田空港支局を出て行く私たちは、新しい職場でこれまでと違う業務に携わらなければならず大変なのは当然です。しかし、我が班はトップの課長相当の方・課長補佐相当の方・そして係長相当の私、つまりリーダー格の３名が入れ替わるため、残った同僚も大変でしょう。早く新しい仲間でまとまり、これまで以上に頑張って欲しいものです。

横浜へ初通勤

昨日のブログと重複する箇所がありますが、ご容赦下さい。24日、最寄のJR駅発８：２３の横浜まで直行の快速で出発、運良く車内では座れました。車内は蒸し暑く、窓は雨の湿気で曇っており、全く外の風景が見えませんでした。石川町駅までの１時間５５分も狭い空間に閉じ込められるのは精神的にきつく感じ、ムカムカしてきました。

気を紛らわせるため、モバイルPCを起動し、昨夜考え箇条書きにした横浜支局での確認事項をチェックしたり、音を消して特撮映画の鑑賞をしたり、この文章の下書きを打ち始めました。車内の混雑は、東京駅で大勢の乗客が下車し解消され、窓も徐々に曇りが解消されてきて外の景色が見えてきて、気分も晴れてきました。

新しい職場での前任者からの引継ぎ後は、一刻も早く帰りたいという気持ちが強く、恥ずかしながらお土産を買い忘れてしまいました。最寄の元町中華街駅から電車を乗り継ぎ、時間に余裕があったので少しでも安くしようと日暮里経由で京成に乗り換え帰りました。東京－日暮里間のみ立ちましたが、あとは全て車内で座れました。

横浜へ向かう時と比べ、帰りは乗換えが大変だったけれど殆ど座れたうえ、多少でも新しい職場での不安が解消されたこともあり、気分爽快でした。確かに４月以降の業務は１からのスタートで不安がないと言えば嘘になりますが、引継ぎができたお陰で、新しい職場環境：新しい場所・仲間・業務に対し、不安より期待の方が膨れ上がったきました。

仕事の引継ぎ

今日は公休でしたが、これからお世話になる横浜支局の上司に、「今日なら引継ぎＯＫ」と連絡をもらえていたので、スーツ姿で出かけてきました。特に時間の指定がなかったので、１１時ちょっと前に現地へ到着出来るようにしました。ＪＲ車内は座れましたが、あいにくの雨で蒸し暑く、窓も曇って景色が見えない状態のため、ストレスが溜まりました。

そこで、持参したモバイルＰＣを使い、昨夜用意した「引継ぎの確認事項」を見直したり、心に浮かんだことを入力し文章を作成したり、音を消しての映画鑑賞をして気を紛らわせました。出張扱いしてもらえない上、旅費もでないという大変な思いをしましたが、実際に新しい職場へ引継ぎに行って良かったことを次のとおり４つあげてみます。

①通勤経路を確認できた。②通勤費用は６ヶ月定期の料金しか出ないことが判明した。③２０年度の組織表がもらえ、一緒に働くメンバーが分かった。④３月末で定年退職する前任者と会って、細かい業務説明を受けられた。総務の担当者からは「新潟を含む東京局管内は、原則として引継ぎは行っていない。」と言われていました。

もし引継ぎを今日していなかったら、４月１日には大変なことになっていたと思います。無事に時間通り、新しい勤務先に辿り着けていたかどうかさえ自信ありません。自主的に横浜支局へ電話連絡をし、今日の段取りをつけたことにより、全く知らないという状況から、多少でも不安が解消できましたので、苦労した甲斐がありました。

予想外のご褒美

先日の職場解散会に所要で欠席されたＡ課長から、「君は、とてもよく頑張って働いてくれたので、感謝の意味で食事をご馳走したい。」と勤務中に食事の誘いを受けました。そして、今日の夜勤業務終了後、私ともう一人の中堅男性職員は、Ａ課長から空港内のレストランで昼食をご馳走になりました。

その中で、Ａ課長から「俺は、頑張ってくれている部下をきちんと評価したいので、それなりにボーナスの査定もしてきた。だから、君にボーナスを渡す時にも、『頑張ってくれたので、ちょっとだけプラス・アルファーを付けたから。』と伝えたんだ。」と話してもらえ、予想外の暖かい言葉に感激し涙が溢れそうでした。

このような言葉を上司から掛けて頂けたこと、きちんと真面目な勤務振りを認めてもらえたことは、２０年以上勤務してきて初めてであり、底抜けに嬉しかったです。Ａ課長とはご縁があり、今回が２度目の出会いでした。６年前は、まだ私も幼かったせいか、生意気なことを言って、Ａ課長に窘（たしな）められたものでした。

しかし今回は、全く状況が違いました。私も精神的に多少は成長できたのか、Ａ課長の言葉が殆ど全て納得できるようになったのです。業務のスムーズな遂行には、なるべく早期に問題の種を摘み取っていくという考えには共感できました。Ａ課長の下で、再び勤務できる機会がもらえ、今から思うと本当に幸せでした。

異動に対する本音

横浜への人事異動内示が出てからというもの、長く慣れ親しんだ成田空港を離れる寂しさ・超長距離通勤・新しい業務への不安などが重なり、異動が嫌で堪りませんでした。社会人として、異動の命令には従わざるを得ないのが宿命です。今回の春の人事異動では、私より大変な方も周りにはたくさんいらっしゃり、自分だけが…と落ち込んではいられません。

中には、公務員宿舎を出て、ようやく一戸建ての家を購入した矢先に関西空港へ異動が決まり、泣く泣く単身赴任する先輩もいらっしゃいます。独身者でも、遠方の出張所へ異動となり、引越し先を見つけるのに苦労している方たちを知っています。ですから、２時間余りの通勤とはいえ、家族と同居が続けられる私はまだラッキーな方と思うしかありません。

成田空港での勤務は今回が３回目でした。最初は昭和６１年度のたった１年だけ、次は平成元年度から９年、今回が１３年度から７年となり、他の方から見れば実家から近いし恵まれていたかもしれません。ただ、同じ成田空港とはいっても、第１と第２のターミナルビル間での内部異動とか、日勤と夜勤とか、ちょくちょく変わってはいました。

職場の解散会も終わり、いよいよ横浜へ旅立つカウントダウンが始まりました。勤務調整で２９日が休みとなり、正味８日間の勤務を残すのみです。２４日には公休を利用し、実費で横浜へ赴き引継ぎを受けてきます。業務内容をご指導頂くだけでなく、新しい職場環境に関する多くの情報を入手し、少しでも４月以降の不安を減らしてきたいと思います。

職場の解散会

今日は、夜勤業務を午前１１時過ぎに終えた後、成田山参道にある料亭でこの時期恒例の職場解散会がありました。最高責任者の課長が不参加のため、課長補佐のＡさんが短い挨拶をされ、午後１時から始まりました。私同様、殆どの方が相当お腹を空かしていたようで、乾杯後はまず黙々と食べ、多少お腹が膨れてから話が盛り上がってきたようでした。

本来なら若手職員が率先し、ビールを各人に注いで回るべきだと思えたのですが、結局それを実行したのは幹事のＢさん一人だけでした。私は、消防団をはじめボランティアの仲間が相手でしたら腰が軽いのですが、職場の同僚となると、殆ど自分の席から動かないことが多いです。今日は、同じテーブルと隣のテーブルの方たちとしか話しませんでした。

今まで殆ど話す機会がなかったＣさんと歓談できたのは収穫でした。お互い４月から成田空港支局を去るのですが、短い間でも一緒に仕事が出来て良かったと思います。うちの役所は所帯が狭いので、また数年後にどこかで行き会うかもしれません。実際、私が就職１年目に神戸支局でお世話になったＤさんは、その後間もなく横浜や成田でも行き会いました。

宴会は、関東１本締めをして一旦はお開きになりましたので、私は近くにいた数名と外に出ました。しかし、多くの方は名残惜しいのか、２次会の行き先を決めていたのか、料亭から出てこないので、先に失礼しました。１次会で帰るとは予想外でしたが、身体も疲れが溜まっていたので、無理しなくて正解だったかもしれません。（昨年の解散会→クリック）

徐々に実感が沸いてきた

夜勤明けの３日早朝、たまたまＡ課長補佐とで業務連絡をしていた際に、相手から自分も横浜へ共に異動すると告げてきたのです。所属部署以外の異動情報は全く知りませんでしたので、驚きでした。 １１時の業務終了後にＡさんを訪ねると、たまたま異動先へ引継ぎの件で電話をするというので、ご一緒させて頂き、既に１７日が引き継ぎ日と決まっていたことが分かりました。

異動先では、定年退職される方の抜けた担当業務をそっくり私が引き継ぐことになるそうです。１７日は仕事を休んで横浜へ行くことにしました。信じ難い話ですが、総務課からは「お金がないので異動先へは出張させてあげられないので、各自でなんとか引き継ぎをするように。」とのことでした。仕方ないので交通費は実費で、しかも有給休暇を使っての引継ぎとなります。引継ぎだって立派な仕事なんですが

全く次元の違う話で恐縮ですが、これまで長年楽しんできた大リーグ中継も４月になると、休日しか観戦できなくなります。イチロー選手の活躍を見る機会が減るのは、本当に残念です。録画した試合をニュースでチェックし、彼が活躍した時のものだけを安いＤＶＤ－Ｒに保存し、近日中に購入予定のポータブルＤＶＤプレーヤーを使い車内で見ることも考えています。

偶然の再会～携帯

夜勤の最中ですが、食事休憩の時間を利用しての投稿です。昨夜は、定刻なら１９：００着のグアム便が２２：２０着と大幅に遅れ、最終便となりました。本来ならその時間帯は、２３：００の業務終了時間に向けて、既に職場の後片付けが終わりに近付いている頃です。そんな時、旧友との偶然の再会がありました。

Ａ子さんは、海外を飛び回る客室乗務員（いわゆるスチュワーデス）をしています。英語の専門学校時代、２年間同じクラスでした。卒業してからも、年賀状のやり取りは続いています。男女の間で言い方がおかしいかもしれませんが、恋愛感情なしで付き合える大親友の一人です。そのＡ子さんが最終便に乗務していたのです。

彼女から私を見つけ声をかけてくれました。その時の嬉しさと言ったら、仕事の疲れも吹っ飛ぶようでした。今までも、成田空港内で時々すれ違うことはありましたが、こんな状況で再会出来るとは予想外でした。別れ際に、思わず転勤することを暗示するが如く「もう会えなくなるかも…」と伝えてしまいました。

冠婚葬祭

先程、青少年相談員の先輩でしたAさんの告別式から帰宅すると、しばらくして弟の奥さんのお兄さん夫婦がいらっしゃり、２番目の子の初節句祝いに桜餅を頂きました。お悔やみとお祝いが連続するなんて、とても不思議な気がします。逝去されたAさんには申し訳ないのですが、気持ちを切り替えてめでたい事には家族で喜び合いました。

お祝い事は事前に日時が決まっているので、前もって心の準備ができます。それに比べ、葬儀はいつも突然です。昨年の暮れから入院されていたAさんですら、最近は体調が持ち直し退院間近ではないかと噂されていました。現在の３交替制勤務では時間調整が可能ですので、かなり高い確率で冠婚葬祭には出席しています。

今日は正午から勤務ですが、有給休暇を２時間使って出勤することで、１０時半からの告別式に参列できました。４月以降は、遠方の横浜勤務ということだけでなく、一般の方と同じ平日勤務となります。土日や祭日は休みですが、特別な事情がない限り平日は休めなくなりますので、今までのような付き合いは出来なくなり、残念です。

千葉県民へのこだわり

４月から横浜支局へ異動するため、総務課の担当者から次の文書（２９日提出締め切り）が届きました。「人事異動に係る公務員宿舎入退去調査について」というタイトルで、いわゆる宿舎に希望を問う調査票でした。宿舎については、私の所属する法務省内各機関と財務省関東財務局とが調整して決めるのだそうです。

東京２３区内は本省の職員用とされ、地方局には割り当てがないことを知り、驚きました。公務員宿舎は原則として、独身者は４畳半若（も）しくは６畳一間で風呂・キッチン・トイレは共同で、昭和４０年代に建てられた寮タイプの古いものだそうです。それが嫌なら民間アパートを自分で探さなければなりません。

私が自宅通勤にする一番大きな理由は、家族との同居です。電車に揺られる時間が２時間、自宅から駅までと横浜の最寄りの駅から職場までの時間を加えれば、片道２時間半かかることになります。長男だって大学生となり、遠い大学に通いますので、私だって負けてはいられません。頑張りたいと思います。

そう言えば、私が町の会長をしている青少年相談員というのは、千葉県知事からも委嘱されています。また、消防団だって自宅がある町の町長から委嘱されています。ですから、現状では神奈川県民・横浜市民になることは積極的にはできません。故郷といろいろな面で繋がっていたいというのが本音です。

人事異動で奈落の底へ

昨日の夕方、予定より１日遅れで春の人事異動について内示発表がありました。その結果、私は横浜支局に異動を命じられました。公務員だろうが、民間だろうが、社会人として異動の命令には逆らえません。いやなら辞めろと言われるだけです。残念ながら、ずっと成田空港支局に留まっていたいという希望は通らず、４月からは片道２時間かけて横浜まで通勤することになりました。

横浜支局は、周囲に山下公園や中華街もあるし、環境的には良いのですが…昨日、異動の命令を受けてから考えたことは、４月以降しなければならない未経験の新しい仕事のことではなく、いかに長い通勤時間を有効に使うかでした。長男も多摩の向ヶ丘遊園付近にあるA大学まで２時間かけて通学することになりそうですが、まさか自分まで２時間の通勤を強いられるとは…トホホ

人事異動の内示発表

土日と夜勤を休んだので、今日は３連休の最終日となりました。春の人事異動の内示が出る予定日なのですが、うちの班は公休のため、異動者のみ課長から直接電話連絡があります。どうか連絡がきませんようにと祈るばかりです。職場には、自宅の設置電話と私の携帯電話両方の番号を登録してありますので、もし私が異動ならば間違いなく連絡が来ることでしょう。

私は、平成元年に島根県松江出張所から２年振りに成田空港支局に戻ってきました。その後は、希望通りに同支局で第１と第２のターミナル内にある部署での異動を繰り返していました。しかし人事担当者から１０年選手は全員外部に出すとのことで、私は１１年度から東京の本部に異動しました。平成１０年度から地元小学校のPTA会長をしていたので、異動は大変でした。

１１年度は町３校のPTA代表も兼ねることになりましたが、３交替制ではない一般的な会社員同様の勤務でしたので、なかなか自由に活動できず、その度に副会長さんらにご迷惑をかけてしまいました。土日や祭日が休めるのはありがたかったのですが、平日は毎日７時過ぎのJRに乗り東京駅下車で大手町にある本部まで通い、帰宅は早い日でも２１時過ぎでした。

１３年度から再び成田空港支局に戻り現在に至っています。しかし、既に戻ってから７年が経とうとしていますので、いつ異動があっても不思議ではありません。人事担当者には、家族に要介護の父や知的障害を持つ次男がいること、学校や地域で多くのボランティア活動の役員をしていることなどを理由に毎年残留希望は出していますが、今回も考慮して頂けるとありがたいです。

人事異動～携帯

昨日、夜勤業務開始前の定例ミーティングで、課長から２５日（月）に人事異動の内示が発表されるとの話がありました。当日は公休にあたりますので、課長から直接異動する職員のみ電話連絡があるとのことでした。

私の勤務先といえば、平成の時代になってからというもの、１１＆１２年度のみ東京本部でしたが、残る１７年間は成田空港支局です。そのため、毎年今の時期は人事異動のことで憂鬱になります。人事の話は、蓋を開けるまで分かりませんので。

かつて、実際にあったことなのですが、大阪本部の次長が異動を拒否したことから、大幅に人事異動の発表が遅れたことさえあります。通常、公務員の世界では、人道上の理由があっても、人事異動には考慮されないようなのです。

空港勤務者の自慢

私の職場（成田空港）では、勤務中どんな大物有名人に出会えたか同僚と自慢し合うことがよくあります。２年間の東京本社勤務を除き、ずっと平成になってから成田空港で働く私が出会った大物と言えば、芸能界ではロッキーことシルベスター・スタローン、浜ちゃんこと浜田雅功など…政界では各省の歴代の大臣など…スポーツ界では松井秀樹、ボブ・サップ、山本博（アテネ五輪で有名になった中年の星：アーチェリーの選手）など…

変わったところでは、あの恐ろしいサリン事件の黒幕であったオーム真理教の教祖、巨人プロレスラーとして知られた故アンドレ・ザ・ジャイアント、かつて一生懸命聞いていた英語ラジオ講座の女性講師など…支離滅裂ですみません、とにかくたくさん有名人にはお会いしました。　年末年始に多くの有名人と出会うチャンスがあるのですが、今回は夜勤明けの今朝、読売巨人軍の名も知らぬコーチに会ったくらいでしょうか。残念

濡れ衣

昨日は職場で、信じられない災難が私に降りかかってきました。なんと、１週間前に私が担当した審査の書類がそっくり一式見当たらないというのです。事件が発生した当日は夜勤明けであり、勤務が終わる１１時ちょっと前に私が担当し、申請書と手数料納付書（３０００円の収入印紙を貼ったもの）をセットにして当日処理した書類をまとめておくトレイの中にきちんと置いたことを覚えています。

書類を管理する担当部署の方から指摘されたのですが、まるで狐に化かされた気分でした。当日の夜勤担当者が書類をチェックした際には、既に問題の書類は見当たらなかったとのことでした。処理した書類をトレイに置いた後のことなど、退社した私に分かるはずもありません。濡れ衣を着せられた気がします。誰かが私に恨みを持って、故意に書類をトレイから持ち出し隠したり捨てたのでしょうか？

通常、私が書類を扱う際の順序を説明しますと、まずはお客と接する高いカウンターの上で必要書類をお客に作成させます。その後、書類をカウンターから一段下がったテーブルに移動し、誤字脱字や書き漏れがないかチェックします。その後、問題がなければ収入印紙を近くの店で購入させ、手数料納付書に印紙を貼ります。そして印紙に「void」という穴を開け、最後に審査手続きをします。

審査後は、書類の決裁欄・チェック欄・バーコードが印刷された部分のすぐ上部に私の印鑑を押して、「当日処理」と書かれたトレイに書類を置きます。現場の責任者ですので、勤務が終わり事務所を出る際は、他人の扱った書類も全て目を通すことにしています。なぜ、こんな事件に巻き込まれるのか、本当に不思議でなりません。たとえ私の責任でなくても、私が報告書を書くことになりそうです。