コロナ自粛疲れと仕事関係でのモヤモヤストレス解消の為
「そうだ京都行こう」と思い急遽ホテルだけを予約して、一人旅に出てみた。
京都市の玄関となる中心駅の京都駅の駅ビル。
ここは国内外の観光客にとって京都観光の拠点になっている。
この駅ビルは4代目で今から24年前の1997年に完成した。
地上16階、地下3階、東西の長さは470m、敷地面積は38,000㎡、
建物の延床面積は238,000㎡もある巨大な建物で、鉄道駅の駅舎としては日本有数の規模だ。
尚、京都駅ビルは第40回、建築業協会賞を受賞している。
京都駅ビルの建設にあたっては設計は国際指名コンペ方式で決められた。
京都駅周辺は高さ120mまでの建築物が建築可能となる特例措置が設けられている。
高さ制限の緩和は古都の景観を損なうものとして反対意見も根強かったため、
建物の巨大さ、高さに起因する圧迫感を回避し、
いかに周辺環境との調和を図るかが作品の評価ポイントとなった。
その結果、梅田スカイビルなどの設計をした原広司案に決定した。
他に名だたる設計巨匠の安藤忠雄、池原義郎、黒川紀章、
ジェームス・スターリング、ベルナール・チュミ、ペーター・ブスマンがコンペに参加した。
西側の大階段登り口の所から見える京都駅ホーム上と南側の町並み。
京都駅は往来特急の発着種類が日本一多い駅だそうだ。
中央コンコースは4,000枚のガラスを使用し、正面を大屋根で覆う広々とした吹き抜け
(横幅147m、奥行き29m、高さ50m)は超圧巻の大空間だ。
本当にこの空間には惚れ惚れして思わず足が立ち止まってしまう。
そして更にすごいのは吹き抜け最上部に地上45mの空中経路が通っていることだ。
伊勢丹側の大階段は段数171段、高低差11階建てビル相当もあり、
コンサートやイベント会場として使われる。
4階の室町小路広場には真ん中に赤い大きなモニュメントと
淡い3色の箱のようなボックスオブジェがあり、芸術的空間を演出している。
この2枚の写真が東西の全体空間をうまく撮っている。
上の1枚は東側シティホテル・グランヴィア京都、京都劇場などの棟。
下の1枚は西側ジェイアール京都伊勢丹、
専門店街ザ・キューブグルメ、駐車場棟などで構成されている。
まさに京都駅ビルはなんでもある巨大な複合商業施設になっている。
吹き抜け中間部の凸凹のディテール、反対側吹き抜けのラティス鉄骨は
大空間の中で意匠的なアクセントになっているかのようだ。
中央部のコンコースが改札口になっている。
ここ京都駅は新幹線をはじめ、東海道線、山陰線、湖西線、奈良線、近鉄線などが乗り入れている。
東側の1階を進んでいくと京都劇場に抜けていく。(https://www.kyoto-gekijo.com/)
2階にはホテルグランヴィア京都フロント、和食小路がある。
東(EAST ZONE)のエスカレーターを昇っていくと踊り場的な烏丸小路広場(4階)に出る。
ここにもご覧のような大きなオブジェが逆光でシルエットになって空間を引き締めている。
4階の烏丸小路広場と7階の東広場から、
青空の中、ロウソクをモチーフにした京都タワーが
ここは京都ですといったやさしい主張をしてくる。
京都駅ビルには5つの広場があるが、ここはEASTエリアの7階にある東広場で
エスカレーターで昇り切った所にやはり大きなオブジェが迎えてくれる。
後日アップする予定だが夜になると各広場で「光のファンタジー」と題した
イルミネーションイベントが行われているがこの広場もそのメイン会場になっていた。
東広場をさらに昇っていくと10階の空中経路に出る。
ここのイルミネーションも後日アップします。
夜は東京ディズニーランドのスペースマウンテンのような幻想的な空間に変わる。
今回急に京都に行きたくなったキッカケのひとつがこの駅ピアノだ。
先日TVで今話題になっている国内外の駅ピアノに係わる
人間ドラマの放送が京都であり、この地にあることを知った。
残念ながら昼夜2回この場所に来たが1人もピアノを弾く人に出会うことができませんでした。
蛇足になりますが、今浦和駅でもこの駅ピアノを設置する運動が
知人の先輩たちで行われていますが、是非実現したらイイナーと思っています。
この広い駅ピアノの反対側に京都駅ビルの大きなレゴブロックが展示してありました。
これはレゴブロック日本上陸50周年と京都駅ビル開業15周年を記念して2012年に作られたもの。
これは世界にたったひとつのモデルだそうです。
平成9年に京都駅ビルWESTエリアB2Fから11Fまでと
広大な面積でオープンしたジェイアール京都伊勢丹。
浦和にも伊勢丹がある為、親しみを感じる。
駅から北に上がった方面の京都市街地。
左手前ビルが京都タワービル、大きな通りは烏丸通り、遠くには鞍馬山方面が望まれる。