スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編328~

2021-01-28 06:35:34 | 食~番外編(県内)

うなぎ 今井

蕨市中央5-17-2

TEL 048-431-2020

定休日 月曜日

駐車場 有(4台)

中仙道の宿場町として栄えた蕨の街道沿いで江戸時代(1603年~)初期頃、

茶店から始まったお店(茶屋渡世・孫右衛門)が、やがて荒川産の鰻を扱い、

蕨を通る旅人の間で評判となり街道沿いでの商いだけに噂が噂を呼んで

うなぎ専業になったのが今の「今井」だ。

ということで中仙道で400年という蕨を代表する老舗で、

蕨にある147軒の飲食店の中で第1位を占めている。

この超老舗がお店を建て替え(住友林業・築)今年の1月5日に新装開店した。

私達がおじゃましたのは、できたてホヤホヤの2週間後であった。

看板も小さく控えめで上品。

暖簾も奥まった入口に掛けられ、一見だけでは何屋さんだかわからない。

ここが街で歴史を背負った老舗のすごい所だ。

新店舗の意匠はスッキリした和モダンの良い造りだ。

玄関入口の所に「本日の鰻は浜名湖産です」との表示があった。

当店の鰻の仕入れはこちらも大宮の鯉平さんだとか。

日によって鹿児島産、宮崎産、三河一色産のものを使っているらしい。

予約時間よりも到着が早かった為、入店は一番乗り。

新築オープンしたばかりの店内を了解を得て写真を撮らせてもらった。

こちらは暖簾越しに見えたお店の裏側厨房の一部。

残念ながら鰻を焼いている所は見えなかったが、蒲焼の一種独特のよい匂いは流れてきていた。

建て替える前のお店がどんな造りであったのかは知りませんが、

新築オープンしたばかりの2階の部屋の廊下には

ご覧のように蘭の祝花の列が端から端まで並んでとても華やか。

個室の部屋も階段のペンダント照明もまだ真新しく、すべてが気持ち良い。

これが当店のおしながき。

うな重は、特二段 6,600円、上 4,900円、

大 3,700円、 普通 3,300円とやや抑えめの価格設定。

丼ものに、はん分丼、うな丼、中入れ丼の3種類があるのは珍しい。

逆に鰻屋さんの一品料理、う巻き、うざくなどはなく、

きも焼き、きもしぐれぐらいしかない。

何と言っても当店の一番の特色は半蒸半地焼両方をやっていること。

いわゆる関東風と関西風の両方の蒲焼をやっていること。

記憶ではこのやり方の店は初めてだ。

箸置きはかわいらしいうなぎ。

箸袋を見ると「中仙道蕨宿 この街道で四百年」と書かれ

一目見て歴史ある老舗店だとすぐわかる。

お通しにはサービス品の昆布の佃煮が出てきた。

数少ない当店の一品料理、きもしぐれ700円を注文。

うな重にアクセントで華を添えた。

写真は若干ピンボケになってしまったが。

きも吸いとお新香

これが「うなぎ今井」のうな重(上)4,900円だ。

当店のうな重は他の店とは違い縦に3列並んでいる。

うなぎはやや細めの3~4Pを使用しているとの事。

タレは甘口で濃いめの田舎味風。

浦和の店で言うと中村屋に似ている。

ご覧のように照りがあり、とても美しい。

よく味わう程にうなぎの蒲焼の深く繊細ならしい味が口の中で混じり合い、

やはり当店はウワサに違わず立派な美味しさがしっかりある。

江戸から中仙道を進むと最初の板橋宿の次が蕨宿だ。

旅人には一日目の宿泊地はここ蕨宿か次の浦和宿と聞いている。

宿場町の歴史の中で浦和のうなぎが繁盛した様に

当店今井も蕨宿の中で評判を得て今に繋がっているのだろう。

 

 

 


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