スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編357~

2021-10-08 06:35:18 | 食~番外編(県内)

麺屋忠兵衛 煮ぼうとう店

深谷市血洗島247-1

TEL 048-598-2410

定休日 年中無休

営業時間 11:00~14:00

駐車場 大型駐車可

http://http://shinyoshi.co.jp/

渋沢栄一の生家「中の家(なかんち)」の蔵と蔵の間を抜けていくと

隣りに煮ぼうとう専門店「麺屋忠兵衛」に出る。

昔から深谷に伝わる郷土料理「煮ぼうとう」は渋沢栄一翁の好物で

帰郷時にはいつも好んで食べたと言われている。

歴史を感じ趣きのある古民家のこのお店は渋沢家大番頭の家屋だったそうだ。

この古民家を改装して昨年(2020年)1月11日にオープンしたとか。

これは大河ドラマ「青天を衝け」に合わせて開店したにちがいない。

田舎の郷土料理を召し上がっていただくにふさわしい雰囲気のお店だ。

店内は畳のテーブル席とフローリング席、

そして別の個室コーナーと3つのゾーンに分かれ42席ある。

店内にいる皆さんは渋沢栄一の誕生地訪問の後(あるいはこれから向かう人も)

渋沢栄一を偲んで煮ぼうとうを食しているように見えた。

メニューは極めてシンプル。

煮ぼうとう(850円・税込)と、それにとろろご飯が付いたセット(1,100円・税込)の2つのみ。

その人のお腹の空き具合で決まってしまうメニューだ。

飲み物のなかに深谷の地下からくみ上げた天然水

「ふっか水」なるものが目に付いた。

煮ぼうとうは平麺に深谷ねぎ・人参・大根・白菜などの

地元の野菜がたっぷり入ったとろみのあるしょうゆ味のうどんです。

とろろご飯のとろろも地元の大和芋を使用している。

味付けをしてあるので、そのままで美味しい。

平麺のコシはとても凄く、旨味もすごい。

付け合わせの漬物は地元産の長芋のうま味昆布漬けだ。

当店の調理・接客などは郷土料理を受け継いできた

地元のおかあさんたちが行っていて、とてもアットホームなお店だった。

当店のおてもとの箸袋には渋沢栄一が唱えた「夢七訓」が書かれていた。

夢なき者は理想なし

理想なき者は信念なし

信念なき者は計画なし

計画なき者は実行なし

実行なき者は成果なし

成果なき者は幸福なし

故に幸福を求める者は夢なかるべからず

床の間には栄一翁直筆の88歳の時の大変貴重な書が掛けられている。

栄一翁が昭和2年に当店の大家さんの祖先に贈ったもの。

この青淵の書には次のようなことが書かれてある。

「天意夕陽ヲ重ジ 人間晩晴ヲ貴ブ」

人の一生に、おろそかにしてよいという時はない。

一分一秒といえども貴重な時間に相違ないが、

その中でも人間は晩年がもっとも大切ではないかと思う。

若い時に欠点があった人でも、晩年が美しければその人の価値は上がるものである。

各テーブルには渋沢栄一翁と煮ぼうとうについてと

前述の掛軸の書の説明文のファイルが置いてある。

煮ぼうとう(地元では「にぼうと」)を待っている間に

是非ご覧くださいと言っている。(渋沢翁と煮ぼうとうについて)

若かりし頃に、裏の田圃で稲刈りをした後に食べた”にぼうと”の味が忘れられずに、

地元に帰る度に食べたがったとも言われていますが、

地元の人にあまり気を遣わせたくない渋沢翁が

「自分が来た時は”にぼうと”や”いも・なす等の野菜の煮物”が

何と言っても一番の故郷のご馳走だ」と言って、

地元の人達への気配りをしたのではないか、と解説する人もいます。

生地「血洗島」の地名には幾多の伝説と言い伝えがある。

そのうちの3説が説明してある。

先日放映されたNHKの「ブラタモリ深谷編」でも説明していたのを思い出した。

 

 

 

 


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