恵比寿ガーデンプレイスの入口はJR恵比寿駅からおよそ400m南にあり、
駅とは冷房付きの動く歩道「スカイウォーク」
約400m(徒歩5分)によって結ばれている。
このスカイウォークは都市景観100選にも選ばれている。
この大規模な施設はサッポロビール工場跡地の再開発事業で
1994年(平成6年)に完成した。
オフィスビル、商業施設、レストラン、ホテル、
美術館、集合住宅などで構成されており、
事業主であるサッポロビールの本社もここに所在している。
スカイウォークを出たところから恵比寿ガーデンプレイスの全景。
この名称の由来はガーデンシティ(庭園都市)と
マーケットプレイス(商業都市)の性格を合わせ持った街という意味の造語だ。
ここはエントランスパビリオン、ビヤステーション、グラススクエア。
この地は1887年(明治20年)日本麦酒醸造のちのサッポロビールが
ここにエビスビール製造の工場を創設。
ビールを運び出すために場内に敷かれた引込線の日本鉄道の小さな貨物駅が
恵比寿駅となり周辺の地名も恵比寿となった。
正面に建つシンボル的な建物は18世紀フランスロココ様式の外観を取り入れた
フレンチレストラン「シャトーレストラン ジョエルロブション」。
「人と暮らしを豊かにする多用な生活文化に関わっていく」方針で
経営を進めていたサッポロビールは人が豊かな時間を過ごせる場を
つくってほしいとの要望から、久米設計URを中心として
ヨーロッパ(特にドイツ)の成熟した都市空間を
イメージした街づくりを参考に恵比寿ガーデンプレイスといった時に
はっきりとイメージされる場所が必要と考え、
ゆったりとしたスロープを下り、街の中央の地下1階レベルに
大屋根を架けたセンター広場を設けた。
これはドイツ・ニュールンベルグの旧市街をモチーフにしているそうだ。
なお、施工は大成GのJVと鹿島GのJVで、この建物群は第37回・BCS賞、
1997年・建築学会賞、平成7年度・都市景観賞を受賞している。
まるでフランスの城を移築したようなシャトーレストラン「ジョエルロブション」。
外装のライムストーンはフランスから輸入したもの。
1階はカジュアルフレンチレストランと同名の
日本第1号店「ラ・ターブル・ドゥ ジョエル ロブション」。
2・3階はロブションが世界展開するレストランの中でも
最高峰ブランドとなる「ガーストロ ノミー ジョエル ロブション」。
センター広場に置かれているベンチ。
ガーデンプレイス20TH記念として子供達が参加しただろう(?)
手形などのペインティングがされたベンチが並んでいた。
恵比寿ガーデンプレイスタワーは地下3F、地上39F。
ガーデンプレイスのランドマークになっている。
最上階のレストラン街には昨日紹介した肉料理のTHE KINTANも入居している。
この建物には銀座から移ったサッポロビール本社がある。
また、地下にはビール文化を発信する恵比寿麦酒記念館がある。
建物の外壁にはビール工場のイメージを引き継ぐレンガタイルを使っている。
一番奥には豊かな緑に囲まれたラグジュアリーホテル ウエスティンホテル東京がある。
重厚なヨーロピアンクラシックで統一された内装が
ゆったりとした寛ぎの空間を提供している。
集合住宅は総戸数1,030戸。
壱番館は32階B4階で290戸。
資金調達の為、分譲マンションになっている。
弐番館は13階B2階220戸。
恵比寿ビュータワーは32階B3Fで520戸ある。
時計広場、エントランスパビリオンの前には「俺のBakery&Cafe」と
キッチンカーがあり、ランチタイムのOL、サラリーマンが並んで買っていた。
現在、恵比寿ガーデンプレイス全体で大改修工事を実施中。
当施設も開業して約30年。
すっかり恵比寿の街のシンボルとなっている。
2018年10月TSUTAYA・蔦屋書店が閉店、ノジマがオープン。
2021年2月28日には恵比寿・三越が閉店。
2021年12月30日にニュートーキョー閉店。
2022春、スーパーライフ、明治屋、ドラッグストア「トモズ」開店予定。
2022秋にはジャズクラブ「ブルーノート東京」が出店予定とのことです。