思惟石

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【読書メモ】2011年3月 ②

2019-07-18 15:20:01 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年3月 ②>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。

『エトロフ発緊急電』佐々木譲
導入部分、ちょっと話しが散漫だった気がする。
神父の南京エピソードは辛かった。

(1941年、第二次世界大戦勃発前後、エトロフ島に潜入した
 日系アメリカ人スパイの物語。
 第3回山本周五郎賞受賞。
 戦争に翻弄される人々の物語は国籍や人種を問わず読んでいて辛い)


『私たちがやったこと』レベッカ・ブラウン/柴田元幸
『若かった日々』の方が好き。

(ちょっと幻想的?というか不条理?な愛がテーマの短編集。
 『変愛小説集』に収録されそうなお話したちです)


『陰摩羅鬼の瑕』京極夏彦
相変わらず分厚いなーと思いつつ、
オチも見えるなーと思いつつ、結構楽しく読めた。

(<百鬼夜行シリーズ>の第8弾。
 白樺湖畔のお屋敷に住む元華族の由良氏は、過去4度に渡って
 新婚ほやほやの新婦を殺されている。
 って、相変わらずのトンデモ設定である。
 前半から登場するのは、ダメ人間小説家の関口くんと
 ダメ人間探偵の榎木津先生で、京極堂は後半に現れます。
 関口くんと由良元伯爵の会話は、
 「ほんとこいつらメンドクサイ思考してんな…」
 という相変わらずな感じ満載です。
 1200ページ超え!凶器!)


『シーセッド・ヒーセッド』柴田よしき
かるく読むのにちょうどいい長さと内容。
シリーズものらしいので他のも読もうと思う。

(新宿2丁目で24時間営業の無認可保育園を営んでいる
 お人よしな園長兼探偵のハナちゃんこと
 <花咲慎一郎シリーズ>の3冊目だそうです。
 3つの中篇がゆるゆると繋がっている構成。
 この作者はキャラが他シリーズにも横断して登場するタイプらしく、
 ハナちゃんに何かと絡むヤクザの山内氏がそれのようです)
コメント
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