思惟石

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名作!星を継ぐもの

2016-06-22 15:55:34 | 日記
ハードSFの代表作として名高い
ホーガン「星を継ぐもの」を読みました。

おもしろかったなあ。
やっぱり名作と呼ばれる小説は
読んでおくべきなのだなあ、としみじみしました。

(で、ネタバレっぽい感想を書きます)

私は科学とか歴史とか宇宙学とかに関しては
まったくの素人なので、
この小説の技術的背景の確かさとかはわかりませんが、
それぞれの分野で最先端の知識を持つプロたちが
職責とプライドを持って謎に取り組んでいくプロセスが、
共感やら好感やら持てて、楽しかったです。

チャーリーが抱いている5万年分の
謎とか孤独とかに思いを馳せると、
さらにグッとくるものがありますよね。
(心の中の中二的な部分が特にね!)

コリエルとは対照的に、実名が最後まで明らかにならず、
5万年後に人類に発見された際のコードネームである
「チャーリー」のまま終わる、というのがまた良いですよね。

そういえば、プロローグでさかんにコリエルを
「巨人」と表現しているので、
その点だけが謎で、ガニメアンなの?なんなの?
と混乱して読了したわけですが、
原文ではタフとか大男とか、そんな感じの表現なのを
訳者がダブルミーニング(というかミスリードのため)に
「巨人」と訳した模様。

とはいえ、日常会話で「巨人」と言うなら、まあ、
平均より高身長の人に対する揶揄というか、
そういう意味で使うかもしれませんが。
SFとかの文章で「巨人」と表現されたら、
それは「巨人族」の意味であり
人類以外の生命体系に属する生物を意味すると
解釈するじゃないですか。

この一点だけ、なんだか惜しい気が。

と、小姑みたいな文句を言いましたが。

やっぱり読んで良かったな!というのが感想です。
名作って良いなあ、と。
コメント
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