語る、シェフ

小さなレストランのオーナーが、日々の出来事を語ります。

  ひとつひとつの意味?

2009-06-08 02:30:44 | シェフが店を持つまで
フィガロには、やっぱり、1年しかいなかったのだが、得たものは結構あった。
その時、店にはおっきなケーキのショーケースがあって、12種類のケーキを作っていた。
ランチのデザート用も入れると、13種類だ。
これを常に維持していくのだから、結構大変だ。
技術的にも、いろんな技術が必要で、僕の知らない事や、やった事の無い技術がたくさんあった。
それでも、パテシェの彼が全部作っていたので、僕は見ているだけだった。

    
 
    

ところが、彼はフィガロを辞めて他の店に移ることになった。
新しい人は来ないので、僕がお菓子も担当する事になったのだ。
またまたラッキー!!
彼がやめるまでの間、いろんな事を教わった。夜、店が終わってからこっそり練習した事もある。
でもその時、オーナーが入ってきて、
「あー、まだやってるのか?仕込みか?う~ん、ご苦労さん。帰りにこれで、ラーメンでも食べていけ!」
と、2000円貰ったこともあった。
練習だったんで、失敗してごみ箱にすてっちゃった物もあったのに・・・本当に申し訳なかったです。
おかげさまで、4人メンバーが3人になってしまったので、仕事は増えたけど、やりがいも増えましたね。

3人になってしまったと言っても、僕には下にも若い彼がいたし、シェフだっていたのでなんて事は無かった。
まして、ホールはやらなくていいのだから「楽勝」ですよね。(笑)

僕は、厨房の中を所せましと動き回った。
帰る前には、明日の予約を確認し、材料の発注、仕込みの段取りの確認など・・・。
そして朝から、段取り通りに仕事をこなしていく。
もちろんその合間に、シェフからの指示にも対応して行かなければならない。
僕は、結構上手くやっているつもりだったけど、ある日、シェフに言われた。
僕にとっては、その一言がまさに「目からウロコ」だった。

    それでは、また。

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