語る、シェフ

小さなレストランのオーナーが、日々の出来事を語ります。

  スゥイートポテトのお話2

2008-10-31 00:52:23 | スウィートポテトのお話

僕は、あいかわらず、今自分の直面している事態がうまく呑み込めなかったけど、
何となくスゥイートポテトなら大丈夫だと思って部屋に入れることにした。彼は、
「失礼します。」と、言うと部屋に上がり、脱いだ靴をきちんとそろえた。

僕は、お湯を沸かして珈琲を入れた。
スゥイートポテトが珈琲を飲むかどうかは分らなかったけど、
とりあえず出す事にした。
用意をしながら、いつ僕が傾向についての研究家になったのか、考えてみたけれど、分かるはずも無かった。
しかたなく僕は、珈琲をふたつ部屋へ持って行き、ひとつは彼の前へ「どうぞ。」と、言って置き、
もうひとつは自分の前へ置いた。僕はいつもブラックだけど、彼はどうかな?と思い

「砂糖は使いますか?」と、尋ねると
「いや、結構です。私は甘いものはあまり好きじゃないんです。」と、言った。
スゥイートポテトが甘いものが嫌いというのも変な気がするけど、
そもそも彼が尋ねてきた事すら変なのだから、そんな事はおまけのような事だと思い、気にしない事にした。
そして僕は、
咳払いをひとつすると、彼に言った
「さて、何から話せばいいのかな?」

彼は、延々と話し続けた。時折僕の入れた珈琲を飲み、小さな声で「う~ん美味しい。」と、言いながら・・・。
そして約1時間ほど話し続けると、
「この事について、あなたはどう思われますか?」と、締めくくった。

僕の部屋は、焼きたてのスゥイートポテトの香りでいっぱいになった。

要約すると、今の世の中でスゥイートポテトが減少しつつある。
特に家庭で生産されるスゥイートポテトが減少し続けほとんどが、お店か工場で生産されている。
しかしそれも、減少傾向が著しい。
我々としては、何とか減少をくい止め、あわよくば増やしたい。
と、まあそういうことだ。
そして、それについて僕に意見を聞きにきた訳だ。

僕は、腕組みをすると軽くため息をつき、一気に言った。

  すごく眠くなってきたので、続きはまた明日!!


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