埼玉県議会最大会派の自民党県議団が、10月4日に、子どもが自宅や車内に置き去りにされて熱中症で死亡するなどの事故を防ぐためだとして、
小学生以下の「放置」の禁止を定める県の「虐待禁止条例」の改正案を、県議会本会議に提出したというニュースに、
県内外から多くの反対署名が集まっています。
自民党の改正案は、保護者らが子どもを自宅や車に残して外出するといった「放置」することを禁止していて、
小学3年生以下を義務付け、小学4年生以上6年生以下は努力義務としています。
また、児童虐待防止法に準じて、県民がこの「放置」で「虐待」の被害に遭っている子どもを発見した場合は、
義務として速やかに関係機関に通報しなければならないことも新たに盛り込まれています。
ワンオペ育児が圧倒的多数である今の日本で、
あまりにも現状にそぐわない改正案に、
驚きを通り越して、「怒り」しか感じられない気持ちです。
「虐待防止」のために必要なのは、
保護者の状況や気持ちに寄り添う、適切な「子育て支援」であることを、
十分に理解してほしいと願います。
さまざまな形の支援を実現されている辻由起子さんのFacebookでは、
大阪市の「家事・育児訪問支援事業」が紹介されていました。
こういう支援があって初めて、
子育てに余裕が生まれてきて、
気持ちが通い、何とか子育てに向き合えるようになるものです。
13日に予定されている埼玉県議会での審議に注目したいです。
子どもたちが育つまちは、
子育てを保護者に押しつけることなく、
保護者の子育てを見守り、
親子へのヘルプに気軽に手を貸せるまちであってほしいと、
心から願います。