本離れ、活字離れが叫ばれて久しいですが、
何とか子どもたちに「本の楽しさを!」と願って、
「子ども読書の日」が制定されて20年になります。
阪南市でも、
「子ども読書推進計画」が策定され、
図書館だけでなく、
学校や各地域の文庫や子育てに関わる機関、団体による「子ども読書活動推進協議会」が、
毎年各機関や団体の取り組みを報告し、振り返り、見直して次年度に活かす、
という取り組みをしていますが、
ここから、子どもたちの読書環境が大きく向上したとは感じられないというのが現状だと感じています。
私は、何でもそうですが、
専門機関がどれだけがんばっても、
報告がすばらしいものになるだけで、
町の人たちの意識や生活は、
変えられないと思っています。
大切なのは、
専門機関が市民の中に入り、
市民が具体的にできる取り組みをともに考え、作り上げていく努力だと思います。
たとえば、
私は自分の事務所の前で「本の巣箱 わかくさぶんこ」を開設していますが、
こんな「ひと箱文庫」が、
町の中にいくつもあって、
その人その人の持つ本の魅力とともに発信されたらどうだろう……
「本は出会い」だと思っています。
ある日手にとった本から、
興味が広がったり、
関心のあることや、好きな人が紹介してくれたことから、
本の楽しさを知る人もいるでしょう。
「図書館」に来てもらって本と出会うのではなく、
「日常」に本と出会う機会があることが大切だと思うのですが、
その「日常」の中の出会いの少なさが課題だなあと、
あらためて感じた「子ども読書の日」でした。
今日は、
「阪南市市民活動つながる展示会」で、
すてきな手作り紙芝居と出会いました。
こんな出会いも、
民話や神話、ふるさとの歴史につながる体験になるなあと思いました。