MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

近代、現代ヨーロッパ史。第一次世界大戦。夜警国家から福祉国家に。女性参政権も。

2009-08-13 23:11:53 | Weblog
放送大学で第一次世界大戦の話を聴いた。
第一次世界大戦を欧州ではグレートウォーという。1918年11月11日の休戦記念日は公式の休日になっている。この戦争で近代世界の枠組み意識、価値観が断絶した。
一般国民と国家の関係が変わった。それまでの戦争は国民と関係なく国王や政治家と軍隊がやっていた。国民は郵便局と警察ぐらいでしか国家を感じていなかったが、戦争で国家に徴兵されて、数年間の総力戦で国民は国家の戦争に参加させられた。食料も配給制になった。サマータイムは1916年にイギリスでエネルギー節減のために始まった。女性も戦争に参加し女性参政権の元になった。
戦争で夫が亡くなり、未亡人を助けるために福祉政策ができた。夜警国家から大きな福祉国家になった。国民の国家への帰属意識が増し、運命共同体になった。
日本はドイツをモデルに国家形成をしていく。

近代、現代ヨーロッパ史。世紀末、ベルエポック。消費社会。

2009-08-13 22:49:43 | Weblog
放送大学で世紀末の話を聴いた。
世紀末になり、大都市では楽天的で現状肯定的なベルエポックにモダニズムやアールヌーボーが流行った。市民モラルに挑戦する退廃的でデカダンスな時代でもあった。経済は拡大して好況だった。大都市の生活環境が整備された。地下鉄ができた。博物館や美術館、コンサートホールができた。情報も増えて新聞が発行された。デパートが大衆消費の核になった。中間層のサラリーマンが増えた。大学生も増えた。ヨーロッパ文明を世界に広げる使命観、優越感を持った。科学技術が発展したが豪華客船タイタニック号の沈没で科学不信感も起きた。

近代、現代ヨーロッパ史。帝国主義で世界分割。消費社会、大衆社会が生まれた。

2009-08-13 22:15:40 | Weblog
放送大学で帝国主義と大衆社会の話を聴いた。
19世紀末にイギリス自由主義は終わり、軍事力で支配する帝国主義の時代になった。北の10カ国が地球を分割支配した。ロシアのレーニンは「帝国主義論」を書いて資本主義が帝国主義時代になり、戦争が始まるといい、解決策として社会主義革命が起きるといった。社会主義派は団結して第二インタナショナルの会議を開いた。女性解放運動も始まった。
人口が増加して大衆社会化が進み、19世紀中にヨーロッパの人口は1.8億人から4億人に増加した。自由意志による移民が多くなった。はじめはイギリス人がアメリカに移住し、次にイタリア人、ユダヤ人、東欧人が移住した。中国人、インド人もアジア各地に移住した。人種差別が多くなった。イギリスはインドを支配して豊かになった。第二次産業革命が起き、鉄、石油、プラスチック、合成繊維、電気製品、電話が発明され、軍事兵器にも使われた。
鉄道建設ブームが一段落して不況になった。鉄道や、船でロシア、アメリカから安い農作物が輸入され英、仏の農業に打撃を与えた。イギリスのジェントリーは金融にお金を回した。労働者の賃金を抑えて、購買力がなくなり物が売れず不況になった。利子収入でイギリスは黒字になった。戦争で軍産複合体ができ、膨張する軍国主義になった。
大衆社会になり会社勤めのサラリーマン、ホワイトカラーが増え、現代社会の原型になった。広告、消費生活、デパート、エレベーター、エスカレーターができた。
社会主義に対抗して保険、年金、福祉政策が採られた。
科学技術が発展して、軍事技術が発展した。植民地主義で文化人類学や民族学も発達した。国内生活向上のために、植民地を拡大して、帝国主義が進んだ。アフリカの領土を列強が取り合って、ベルリン会議で領土分割した。

近代、現代ヨーロッパ史。19世紀後半。国民国家の形成。明治維新と同時代。

2009-08-13 17:23:30 | Weblog
放送大学で19世紀後半のヨーロッパ史を聴いた。
1850年から70年にかけては国民国家の建設が進んだ。福沢諭吉は「西洋事情」を書いて、政治風俗を考え、歴史を読むべしといった。1860年代の日本は欧米列強の競争する競技場に放り込まれたようだった。帝国主義と戦争の時代になった。クリミア戦争でオーストリアが衰退し、ドイツ、イタリアが統一された。
ドイツのビスマルクは独仏戦争でフランスを破り、ドイツ帝国を作った。
ラテンアメリカの植民地では混血が進み、現地生まれの白人が独立戦争を始めた。
北アメリカでは合衆国がルイジアナ、カリフォルニアを得て国土を拡大した。南部では黒人奴隷を使い、西部ではインディアンを追放していった。イギリス出の白人が頂点にいた。南北戦争になり奴隷解放を唱える北のリンカーンが勝った。62万人の戦死者が出た。日本の各藩は留学生を送り、イギリスへ留学する人が一番多かった。当時のイギリスは産業革命を行い、海軍は世界の海を支配していた。リベラルな市民、紳士教育をしていた。日本は汽車や郵便の仕組みをイギリスから輸入した。福沢諭吉は議会、言論、病院などを勉強した。議員が論敵と食事をともにしているのを見て驚いた。欧米列強の近代化と日本の明治維新の国家形成、近代化は同時代のことだった。

衆院選マニフェストを斬る。竹中平蔵氏らポリシーウォッチャーズが意見を述べた。

2009-08-13 10:44:42 | Weblog
「衆院選マニフェストを斬る」という講演会が六本木ヒルズで行われた。
小泉政権の構造改革路線で有名な竹中平蔵元大臣や日経テレビによく出るモルガンスタンレーのフェルドマン氏、政府で経済政策のご意見番だった加藤寛元慶応大学教授などポリシーウォッチャーズが、自民党と民主党のマニフェストを書いた担当者に意見を述べた。聴衆は500人以上集まり報道のカメラもTBSなどが来ていた。インターネットのにこにこ動画でも中継された。
8月30日に衆議院議員選挙の投票が行われ政権交代の可能性があるが、自民党や民主党など各党がマニフェストという政策方針案を出して選挙にのぞんでいる。自民党と民主党のマニフェストの説明が行われて、パネラーが意見を述べて採点した。
自民党は成長戦略で行くという。日本は金持ちで、技術もある、文化もある。夢がなくなった。格差社会をなくし、財政再建をする。減税して税収を増やすという。
民主党は日本は貧困率が高く、派遣村ができた。官僚主導から国民主導にする。財源はむだづかいをなくして作る。費目別に予算を並び替えると官僚の人件費が多いとわかるという。
加藤寛氏はカプテンの選挙の経済学、公共選択論という本を読んでほしいという。
選挙がなぜ国民の意見と一致しないのか、バイアスがあるという。国民に迎合するうそつき政治家が出る。
フェルドマン氏は選挙はばらまきのチャンス、成長しないと財政がパンクする、成長戦略がないという。天下り禁止にすると、役人が役所に残り、人件費がかかる。
自民党は老人ボケで、民主党は学生が書いたようなマニフェストだという。
その他のパネラーからは、現実は厳しい、失業率高い。消費しない。アニメ文化館を建てるお金を貧しいアニメ製作者に配るべきだ。民主党も怖い。派遣の禁止では人を雇えない。今回は政権の交代だけで、政策は次回になる。自民党は成長戦略で、民主党は再配分でいい。
国会議員が無駄だ。つまらぬ質問のために役人が待機させられて、徹夜で回答を書く。残業代がもったいない。民主党の子供手当てが多すぎる。
マニフェストに点数をつけると35点。60点以上でないと合格しない。
地方については自民党は道州制、民主党は国と市だけにするという、両方だめ。
評価者の評価をしないといけない。
成長戦略は減税、規制緩和、研究開発だ。成長戦略が自民党にない。
日銀は物価重視だがインフレターゲット論もある。子供手当てが多すぎる。1600万円で家が建つ。消費税を上げると17%になる。今でも税負担が大きい。郵政は国営に戻すのか。政界には山師のような人しか入ってこない。国防は自民は米国に従い、民主は米国と対等にするという。