MA社会研究所情報

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総合人間学。科学と技術が近代文明を作ったが、技術により人間が抑圧される社会に。

2009-08-20 01:16:05 | Weblog
放送大学の総合人間学の話を聴いた。
科学と技術の話で、西洋近代は科学が開いた。神秘なことや、不思議なことを科学が理性で理解させてくれた。日本も明治時代以降は科学による実証可能な知に向かった。知識の拡大、理性、知性が重要になった。
科学者や哲学者のベーコンやデカルトが理性による科学的理解を始めた。17世紀の近代科学はルネッサンスや錬金術で基盤ができた。1609年にイタリアのガリレオが落体と振り子の等時性を発見した。1628年にイギリスのリビーが血液の体循環を発見した。イギリスのニュートンが古典力学体系を作った。政治学ではルソーが社会契約論を書いて、フランス革命に影響を与えた。モンテスキューは法の精神を書いて、三権分立をとなえた。アダムスミスは市場の神の見えざる手をかたり、自由主義経済を説いた。
知は力なりといわれ、科学力が技術力になり、自然を利用できるようになった。科学技術により新幹線や航空機ができてテレビ、ラジオ、コンピューターや電話などの情報技術も発達した。
技術が体制化して画一化、間化も進んでいる。技術による人間疎外が起きている。官僚化やマスメディア化、経済の複雑化、生きがいが矮小化している。孤独な群集になり、他人志向で、組織に埋没した組織人になる。人間性がなくなるという。

中央アジアの歴史。遊牧民族国家が中国の漢人国家を圧迫。自然崇拝のシャーマニズム。口承文化。

2009-08-20 00:54:23 | Weblog
放送大学で中央アジアの歴史を聴いた。
遊牧民族の匈奴が国家を作っていて、中国の漢人の国家を圧迫した。漢族は大月氏国に使者を派遣して、匈奴をはさみうちにしようとした。
遊牧民族の国家は左右両翼制度で、地域部族ごとに組織化されていた。トルコ系のチュルク人がとっけつ国を作った。8世紀にウイグル人が支配した。13世紀にモンゴルのチンギスハーンが支配した。有能なものが支配するというたてまえで、内紛が多く、国家が分裂した。きびしい自然が相手で、個人の力と互いの協力が必要だった。部族社会組織がそのまま軍隊になっていた。
遊牧民の残した文化がないといわれていたが、6世紀ごろのスキタイ人の残した遺跡や黄金のグリフィンなどの工芸品がある。宗教は自然精霊崇拝のシャーマニズムで病気の治療や、予言がシャーマンにより伝えられた。外来文化にも寛容で、仏教や、マニ教が入ってきた。言葉できかせる口承文化だったが、遊牧民の文字もあったという。