テレビで江戸時代の節約生活の話をしていた。江戸の庶民は借家の長屋生活で6帖ほどの空間で暮らしていた。米を脱穀した残りのわらで靴であるわらじを作り、傘になるみのを作り、敷きマットをつくり、納豆を包んだ。野菜は行商人が近郊農村から天秤棒をかついで売りに来てくれた。油やしょうゆは器を持っていって買った。物はレンタル屋の損料屋で借りて、自分の物は持たなかった。共同井戸とトイレがあり、井戸端会議をしていた。部屋には火鉢があり湯を沸かしたり、酒のかんをしたり、魚を焼いたりした。燃料の木炭は雑木林の木を使った。暖房はコタツがあり、エネルギーを無駄に使わなかった。湯たんぽを使って寒さをしのいだ。湯船と言って川岸に風呂を載せた船がいて風呂に入れた。穴の開いたやかんは鋳掛け屋が修理してくれて、瀬戸物を割ると焼き継ぎやがいて修理してくれた。壊れた傘やちょうちんも捨てると化けて出ると思って大切にしたという。
テレビでキューバについてレポートしていた。貧乏な共産主義の国で言論統制が厳しいと言うイメージだったが、陽気で明るく、音楽に満ちた町で、取材は自由で、安心感があると言う。食料自給率が100%で、医療費が無料ということで、生活の不安がないからだろう。古い車を修理して乗っている。日本は食料自給率が低く、住宅も高く、医療費も高い。生活の基礎が不安な国だ。不幸である。最新型の車はあるが、家がなく、安アパートの前に高級車ベンツが並んでいる。会社をくびになると、相続争いしていて親族の援助もないので、アパート代も払えずホームレスになる。リストラブームでどの会社も人員削減に走っている。会社も倒産しそうだ。路上に難民があふれる時代になりそうだ。キューバのほうが安心かもしれない。
DVDで第二次世界大戦のドイツ軍とソ連軍の戦いの映画「バトルフォースターリングラード」前編をみた。ドイツ軍がソ連に攻めこみ、ソ連軍は退却を重ねていたがドン河に防衛陣地を作り、ドイツ軍の空襲と戦車攻撃を撃退する。ソ連側から見たドイツ戦車の攻撃の恐ろしさと人間ドラマで戦争のひどさを実感できた。
横浜でオルガンコンサートを聴いた。ドイツ特集でヘンデルの水上の音楽のホーンパイプを聴き、ブエルナーの野ばらを一緒に歌った。ベートーベンの悲愴、バッハのトッカータとフーガも聴けて楽しめた。
オルガンは一台でもオーケストラのような迫力があり、安く楽しめていい。
オルガンは一台でもオーケストラのような迫力があり、安く楽しめていい。
愛とは何だろう。セックスを求める性愛はエロスで結合を求める。ギリシャ神話のエロスは、あらゆるものを結合する力のことだと言う。キリスト教の神の愛はアガペーといい、罪人である人間に対して恩顧を与え、身代わりで十字架にかけられ処刑される自己犠牲的な行為だと言う。慈悲は仏が人間をあわれみいつくしむ心で、楽を与えるのが慈で、苦を除くのを悲という。仁とは人間同士の礼に基づく自己抑制と他者へのいつくしみや思いやりで、儒教の道徳概念として孔子が提唱した。