放送大学で哲学の話を聴いた。
主観、客観の二元論を超えて、京都大学の西田幾太郎教授は禅の研究やドイツ観念論の研究から自己意識を身体的な位置へおろして、場所による論理を提唱した。
三木清は左翼の労働者主権のマルクス主義を学び、右翼の国粋的民族主義的なファシズムの時代に反戦だとして逮捕され獄死した。
和辻哲郎は当初はドイツのニーチェの生の哲学を研究したが、後年は日本の文化に関心を持ち、「古寺巡礼」や「風土」を書き、日本人のアイデンティティーを探した。飛鳥時代は6世紀に仏教が伝来して、帰化人が移住し国際化し混血が進んだ。
「風土」ではドイツに留学した体験をもとにして、世界の各文化を風土の影響だと解説した。モンスーン型のアジアでは雨が多い湿潤な気候が人々をウエットで情緒的に受容的にしているといい、日本は台風型で西洋化できたという。砂漠の国では神への服従が求められる。非妥協的になる。ヨーロッパの文化は牧場的で、人が自然を作り変えて合理的だという。
主観、客観の二元論を超えて、京都大学の西田幾太郎教授は禅の研究やドイツ観念論の研究から自己意識を身体的な位置へおろして、場所による論理を提唱した。
三木清は左翼の労働者主権のマルクス主義を学び、右翼の国粋的民族主義的なファシズムの時代に反戦だとして逮捕され獄死した。
和辻哲郎は当初はドイツのニーチェの生の哲学を研究したが、後年は日本の文化に関心を持ち、「古寺巡礼」や「風土」を書き、日本人のアイデンティティーを探した。飛鳥時代は6世紀に仏教が伝来して、帰化人が移住し国際化し混血が進んだ。
「風土」ではドイツに留学した体験をもとにして、世界の各文化を風土の影響だと解説した。モンスーン型のアジアでは雨が多い湿潤な気候が人々をウエットで情緒的に受容的にしているといい、日本は台風型で西洋化できたという。砂漠の国では神への服従が求められる。非妥協的になる。ヨーロッパの文化は牧場的で、人が自然を作り変えて合理的だという。