MA社会研究所情報

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中国海軍の新型艦艇。航空母艦、巡洋艦、フリゲート、潜水艦、揚陸艦。

2015-03-31 16:12:32 | Weblog
 中国海軍は戦略核抑止力として戦略ミサイルを搭載した潜水艦を持ち、外洋作戦は駆逐艦とフリゲート艦で行い、空母も装備している。台湾上陸作戦に備えて揚陸艦を保持し、南シナ海などの揚陸戦に対応した新型揚陸艦も装備している。近海防御も重視し新型コルベットやミサイル艇を数多く装備しようとしている。外洋作戦と近海防御を同時に考えている。建造中や計画中の新型艦艇を見ると、6万トンの航空母艦を2隻建造する計画がある。防空を担当する1万トンの巡洋艦も起工されている。5000トンクラスのフリゲート艦も計画されている。大型揚陸艦も6番艦が計画されている。潜水艦は技術的な問題があるというが、新型艦が14隻建造されると思われる。中国の経済成長も鈍化してきたので、このように多くの艦艇の建造ができるか注目される。

中国海軍はインド洋にも進出し、潜水艦がパトロール。揚陸艦も上陸演習。世界の貿易ルートを監視。

2015-03-30 13:11:42 | Weblog
 中国海軍はインド洋にも進出している。昨年1月から2月まで南海艦隊の揚陸艦とミサイル駆逐艦2隻がインド洋東部に初のパトロールを行い、陸戦隊が南シナ海で上陸演習をした。航路はマラッカ海峡ではなく他の迂回ルートを通った。中国潜水艦もインド洋をパトロールしていて、世界貿易の主要ルートを監視できる。巨大な空母を就役させたので中国海軍が巨大化しているイメージがするが、主力は駆逐艦クラスで24隻、小型駆逐艦フリゲートが63隻、揚陸艦57隻、戦略ミサイル潜水艦4隻、攻撃型潜水艦56隻、哨戒艇85隻、空母1隻が2014年の中国海軍の状況だ。海警船は外洋進出のために大型化が進み2014年には3000トン級8隻、4000トン級4隻が就役し、1万トン級の船も進水したという。着々と世界に進出していくようだ。

中国の海洋進出。西太平洋で演習。東シナ海で戦闘機が接近。南シナ海で基地造成中。

2015-03-28 14:26:57 | Weblog
 中国はアヘン戦争以来欧米や日本に侵略されてきたが、現在では経済成長し軍事力を強化して太平洋に進出している。西太平洋に2008年から中国艦隊が出動し訓練している。昨年は6回の演習をした。最近は南シナ海にも航行して訓練している。昨年の12月の演習では北海艦隊の5隻が大隅海峡から西太平洋に入り、東海艦隊の6隻が南周りでバシ―海峡を通り合流した。航空機も往来した。演習終了後、東海艦隊は宮古沖から、北海艦隊は宗谷海峡、日本海、対馬海峡を回って中国に帰国した。国際海峡を通り問題はないデモンストレーションだった。しかし、東シナ海では偶発的な事態が起きた。自衛隊の偵察機に中国軍の戦闘機が30mまで異常接近した。南シナ海では昨年3月にフィリピンのスプラトリー南沙諸島に座礁させて海兵隊が常駐し、基地にしているフィリピン揚陸艦への補給を中国が断とうとした。5月にはベトナムが領土だとしている西沙諸島に中国が石油探索リグを投入した。中国海警船は放水や体当たりでベトナムの警備船を追い払った。後方には中国の軍艦が控えていた。海警船40隻、補給船30隻、漁船40隻がリグの周辺を取り巻いていた。7月にリグは試掘を終えて引きあげた。南沙諸島では中国が海戦で獲得した6環礁の5島を基地化する埋め立て工事を行っている。飛行場も作って南シナ海を支配するための不沈空母化しようとしている。日本が中東から石油を輸入するシーレーンが脅かされそうだ。

中国は経済成長して軍事力を増強し海洋進出。一つの中国観と欧米や日本に侵略された歴史観。

2015-03-25 15:30:09 | Weblog
 中国は経済成長して軍備を近代化し、増強して海洋に進出してきた。世界各国は中国の海洋進出に不安を感じている。中国が軍事力の近代化に乗り出したのは1980年代で、それから35年が過ぎた。中国の戦略は3段階になる。第一段階は国の内部に敵を引き込んで人数の多さを生かした人海戦術で持久戦を行う戦略だった。第二段階は1990年代後半からで、台湾の独立を阻む軍事力を目指し、ミサイルを台湾海峡に打ち込んで威嚇した。米国はこれに対して空母を2隻派遣して抑え込んだ。中国は空母キラーとしてミサイル駆逐艦や潜水艦をロシアから購入した。第3段階は2000年代中ごろからで経済大国化で海洋権益を意識し、海上物流や海洋資源を確保し成長しようとしている。中国は各国との国交で、台湾や香港は中国の一部であるという一つの中国史観とアヘン戦争以来、欧米や日本に中国は侵略されたことを認めることを条件にしているという。日本もこうした歴史観に同意しないと中国が相手にしないのだろう。

アメリカ海軍の新型艦計画。原子力空母、駆逐艦、潜水艦、揚陸艦、給油艦などを計画中。

2015-03-24 14:22:19 | Weblog
 アメリカ海軍の新型艦計画を見ると、原子力空母ジェラルドRフォード級、ズムウオルト級ミサイル駆逐艦、ア―レイ・バーク級駆逐艦、給油艦、オハイオ級戦略原潜、水陸両用戦艦の計画がある。沿岸戦闘艦の調達は32隻で打ち切り、発展型を生産する。中国の海軍艦艇や空軍と戦うには現在の沿岸戦闘艦では力不足だ。空母艦隊の防空をする巡洋艦は1隻ずつでよく11隻あればいいので、防空指揮所のスペースがあるタイコンディロガ級巡洋艦を残す。フォード級原子力空母は1隻1兆5千億円もの建造費がかかる。オハイオ級弾道ミサイル原潜の代替計画も進んでいる。ドック型揚陸艦の後継艦も計画している。次期給油艦はヘリコプターへの給油能力も備える計画だという。軍事力を世界に展開するのはお金がかかることだろう。