スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

瀬戸 岩屋堂の紅葉

2010年11月28日 | ネイチャー/ペット
京都で紅葉狩りをしたばかりですが、性懲りも無く、あきらめも無く、恥じらいも無く、またしても紅葉狩りに出かけてきました。場所は瀬戸にある「岩屋堂公園」です。今年は用事が多過ぎて紅葉を楽しむ余裕がありませんでした。ピークは過ぎてしまって、もう駄目だろうと思ってはいますが、それでももっと見てみたいという気持ちがまだ続いていて、行ってしまったのです。出不精の妻にも紅葉を見せてやろうという心配りのつもりもあったにはあったのですけど。東海環状道せと品野ICを下車してすぐ近くにあるので交通の便はいい所です。天気が悪くて曇り空。気温も低くてあまり紅葉日和とは言えない日でした。到着すると、それなりに観光客は訪れていて、まだ紅葉が楽しめるかもと期待したのですが、残念ながらもう葉が散ってしまっていて色もあせて足下の落ち葉の数でも遅かったのが分かります。あーあ。やっぱりなあ。でもせっかくやって来たので散策コースなど歩いて廻りました。大体、ここはどんな所なのか知らずに足を踏み入れたしまったので、適当にウロウロするこになりました。ここは国定公園に指定されて、展望台に登るハイキングコースもあれば、キャンプ場もあるし、春は桜で、夏は蛍や水遊び、秋は紅葉のライトアップとレジャー開発はしっかりしてあります。滝もあると現地で知って、早速行ってみました。「瀬戸大滝」なんて聞いたことないけど、さぞかし大きいのだろうと想像していたら、案外可愛い滝でした。そんなに遠くないし。すれ違う観光客の中には、ヒールを履いた女性もいました。熊の目撃情報もあって、熊除けの鐘をぶらさげているハイカーもいるのに軽装にもほどがあると思いたくなる人もいるんですよ。最近は珍しないけど。道々、紅葉は楽しめましたが、どうにも気分が高まりませんでした。時期を外すとつらいですね。時間がなかったので展望台は止めました。そうそう「岩屋堂」は見物しました。岩の中で薬師如来を拝むことができるそうです。神秘的ではありますね。この近くにも「暁明ヶ滝」という滝があります。今日は意外にも二つの滝を見ることができました。水量が無いのでこちらも可愛い滝です。高さはあるのにねえ。四季桜を見つけて喜んだりしていましたら、身体冷えてしまって帰りたくなりました。売店で熱いペットボトルのお茶を買ったら、これが持てないくらい熱い!天気が良い時に来ると面白かったかも。


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長岡京 光明寺の紅葉は美しい

2010年11月27日 | ネイチャー/ペット
京都市内のホテルで朝早く目を覚まし、すぐさまシャワーを浴びて身支度を済ませ、京都駅に移動して志津屋のサンドイッチを買って口に運び、車で「光明寺」へ向かいました。京都では紅葉に魅せられた観光客がどっと押しかけています。京都駅八条口は騒がしいくらい人がいました。・・いくらか覚悟はしていました。「光明寺」へ到着するとまだ開場前にもかかわらず、すでに行列ができていました。あああ。近隣に臨時駐車場ができるなど、「光明寺」は立派な観光地になってしまいました。どちらかというと目立たず、静かなお寺で、知る人ぞ知る穴場だったのに・・・。有名になってしまったんですね。年齢層は高いのですが、今やデジタルカメラの時代です。中年女性の多くは一眼レフを持っています。爺ちゃんはコンパクトデジタル。それでない人だって携帯電話でシャッターを切っていました。観光客は総カメラマン(またはウーマン)状態です。三脚、一脚は使用禁止なのでご注意を。僕は今回携帯電話のカメラしか使わなかったのですけど、一眼レフを持って来るべきだったと悔やんでいます。それくらい紅葉が良かったんです。ちょうど見頃を迎えたくらいなのかなあ。とにかく見た者しかわからない美しさです。朝の日が差し込んで見る角度によっても、時間によっても、反射する光の加減が違うので様々な色を楽しむことができました。今日は気温も低くなく、風も無かったので絶好の紅葉日和だったようです。徳に紅葉参道の小径は素晴らしい景観です。観光客が誰もいなければ・・・。そうなんです。大人気の紅葉スポットになってしまったがためにどこも人だらけ。レンズをどこに向けても人が入ります。というわけで、写真は空に向けて録るしかありません。アングルを選べないし、立ち止まると通行人に迷惑になるので短時間に作業をしなければいけないなど、「光明寺」で紅葉を録る方は忍耐が必要でしょう。紅と橙と黄の葉はまるで燃え盛る炎のように見えます。早起きして良かったあ。境内には観光客を見込んで土産屋が縁日のように所狭しと立ち並び、特産物を販売していました。抹茶やうどんも食べられます。商売繁盛。紅葉が目的の観光客相手ですからこうなっちゃうのかなあ。という僕もその一人。小川珈琲を飲みました。注目されるのも善し悪しでマナーの悪い観光客に強く注意しなければいけなくなったのが残念でした。でも紅葉は本当に綺麗でした。いつまでもこの紅葉を大事にして欲しいです。それと、ここの紅葉をゆっくりぼぉーと眺められると一番いいんですけど。

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野毛山動物園のレッサーパンダ

2010年11月26日 | ネイチャー/ペット
紅葉狩りを楽しむ時間がないなあ。と思いながら横浜に泊まったので朝から近くの野毛山公園を散歩して、ほんのちょっと紅葉でも見ておこうと足を伸ばしてみたけれど、色付いてる楓もあれば、緑色したままの楓もあって、時期が早いのかそれともここでは真っ赤に染まりきらないのか中途半端な紅葉でした。横浜の繁華街に近く、静かな場所なのでこのあたりの散策はお気に入りです。横浜が開港する時、東海道と船着き場を遮断して外国人を寄せ付けないようにするために野毛山を越えた場所を選んだそうです。ですから今でも小高い丘のような山であり、坂を登って行かなければなりません。頂上付近には無料の動物園があり、市民の憩の場所でもあります。時間つぶしにちょうど良いので中に入ってみました。入り口に入ると、保育園児や小学生の集団や、ベビーカーを押す若いお母さんの群れ、写生をする高校生の集団などでいっぱいでした。平日にもかかわらず、賑やかです。今日は寒くないので動物を見学するにもいい日です。小さな動物園なので、のんびりしていて静かなので落ち着けますね。入り口を過ぎると早速レッサーパンダが出迎えてくれます。野毛山動物園の顔です。どうやら今日は活発に動き回ってくれているみたいです。常連の若ママさんが珍しい珍しいと連呼していました。ぬいぐるみが動いているように可愛い動物ですが、アライグマの仲間ですからね。きっと凶暴でしょう。肉食獣です。カルピス劇場のアニメで「ラスカル」というアライグマが出る物語がありましたが、これで勘違いした人が大勢現われて、飼ってみたけど手に負えず放置する人もいて、一部野生化して問題になっています。カメラ目線で写真をなかなか撮らせてくれないのですが、粘って一枚いただきました。姿は可愛いけどよく見ると顔の表情は険しかったりします。園内を歩いていると、孔雀を見つけました。(ああ!逃げ出したんだ。)と思って係員を捜していたら、園内放送で「放し飼いの孔雀を追いかけ回さないでください。」と注意を呼びかけていました。(なーんだ。びっくりさせやがって。)旭山動物園の成功で全国至る所の動物園は演出に余念がないのでしょうか。ラットハウスなる動物を素手で触れるエリアもありました。ハツカネズミがいっぱいます。トムとジェリーのジェリーだ。ひよこ、モルモットもいます。写生の授業中だというのに制服姿の女子生徒の何人かは膝にモルモットを抱いたまま動かなくなってしまっていました。気持ちはわかるなあ。でも課題は済ませたのだろうか。心配になります。ここでは傷ついた野鳥を保護して野生に戻す活動もしています。二羽のハヤブサも飼育されていました。動物園とは言え環境問題にも取り組んでいるんですね。アムールトラの紹介も勉強になりました。(もちろん一頭います。)僕はペンギンやキリンも好きです。どうしてこんな姿で暮らすことになったのだろうと考えると、何だか不思議な気持ちになってきます。



横浜市立野毛山動物園
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ピクシーグランパス観戦記 VS FC東京

2010年11月23日 | スポーツ
どれほど待ち望んでいただろうか。2010年度Jリーグ、ディビジョン1の優勝は名古屋グランパスに決まりました。サッカーが大好きで学生の頃からワールドカップを愛して止まず、Jリーグの発足にも感動しました。地元でプロのクラブができたこともその時は信じられませんでした。Jリーグが始まる前にグランパスとグレミオのプレシーズンマッチも観戦しました。リネカーのゴールは今でも目に焼き付いています。あれからストイコビッチの活躍があってもグランパスは優勝することができず、監督として再来日して三年目、18年目の夢を実現したのです。今年は春頃から優勝の可能性を感じ、何とか優勝に立ち会いと思っていて、豊田スタジアムのホームゲームFC東京戦で決めてくれるだろうと踏んでいましたが、前節、湘南ベルマーレ戦で決まりました。それは残念でしたが、優勝したグランパスの勇姿も見たいのがサポーターの気持ちです。優勝したんだ。と心に刻むためにも豊田スタジアムへ行きました。14時キックオフに合わせて早めに現地に到着して三階のゾーン席を確保し、寒さに耐えながら観戦です。上下にヒートテックを着ていたので助かりました。選手入場時、サポーター席では優勝を祝うかのように人文字で「2010」と描かれ、場内は盛り上げていました。今日は、降格ラインのFC東京が相手なので、気が許せないゲームになりそうでした。グランパスは闘莉王が怪我から復帰したものの、金崎、ダニニルソンが欠場。少し不安がありました。ダニルソンは優勝の貢献度は高いですから。ゲームは支配率の高いグランパスのものでしたが、結果的にはディフェンダーのマークミスから大黒にループシュートを決められてしまい、そのまま0ー1で敗北しました。運がなかったのかなあ。相手チームのプレスに押され気味だったし。でもゲーム展開は悪くなかったのに。カウンター狙いの単純な攻撃しかできないFC東京と比較して王者グランパスは落ち着いてゲームを組み立てて、得意のサイドアタックが効果的でした。美しいサッカー。ダイナミックで緩急のある試合運びは成熟したチームのプレーができていました。でも前半はちぐはくなパスが目立ち、マギヌンを杉本に交代するまでは、イライラすることが多かったです。千代反田を投入して闘莉王を攻撃に参加させるとグッと迫力が出ました。惜しかったシュートもありました。ズミのシュートを米田に阻まれたのは悔しい。最終ラインをセンターラインまで押し上げ、サイドを広く使い、ジョシュアへのハイボール、玉田のドリブルなどグランパスは強くなりました。僕はピクシーが大好きで、ピクシーがグランパスをここまで強くしてくれたんだと思っています。いつか日本代表を率いて欲しいです。それにしてもピクシーありがとう。
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高山 奥飛騨温泉 ひらゆの森

2010年11月21日 | 温泉
一年の間に同じ温泉に三回も通うなんて、ちょっとどうかしています。そりゃ近所に温泉があっていつでも入れるという環境ならいくらでもそんな話はあるでしょうけど、我が家の周りに温泉はありません。それに足を運んだ温泉とは岐阜県と長野県と富山県の県境に近い平湯温泉なのですから。北アルプスの中ですよ。「平湯温泉に行きたい。落ち着けるからまた行きたい。」と言い出したのは僕の妻です。(またこれだ。)気に入ると気が済むまで同じことを続ける性質は、一体どの遺伝子に格納されているのか知りたくなります。僕だったら、別の温泉に行きたくなります。まして今年はもう二回も行っているんですよ。できれば他の温泉がいいなあ。と思ってみたけど、本人がそれで満足できるならそれはそれで喜ばしいことだと考えて、結局僕が車を運転して出かけることにしました。東海北陸道を北上して飛騨清見ICから高山清見道路を経由して一路平湯温泉郷へ向かいます。今日の天気は雲一つない晴天。日差しがあって気温は穏やかでも、北アルプスの中に飛び込んだ標高1300M付近の気温は3度や4度。真冬の空気の冷たさです。紅葉の季節はとうに過ぎました。乗鞍岳付近の峰々には真っ白なクリームをかけたように山肌の模様ができています。平湯温泉は阿房峠のすぐ近くでスキー場も間近にあります。まだシーズンではないにしろ、もう冬が来ていました。この天気のせいなのか今日はいつもよりたくさんお客が詰めかけていたようです。妻はこの温泉の何が良かったのか。家族で泊まりも数えると四回も訪れていますからね。合掌造りの古民家を再利用した施設は確かに安らぎを感じます。どこへ行っても(脱衣場まで)床暖房付きの畳が敷いてあって、歩くだけでも気持ちがいいです。天井も高く開放感があります。温泉は強い硫黄集が特長の白濁色源泉かけ流し。入れば誰でも分かる温泉らしい湯です。露天は広く森林の中で浸かるような醍醐味があります。景色は遠くに北アルプス乗鞍岳が見えます。辺りを見ると露天風呂の中に植えてある広葉樹は葉を落としているけれど、針葉樹のモミの木の葉は青々としてここが低地でないことを語っていました。空気は言うまでもなく澄みきっていて呼吸をすることが嬉しいくらいです。これで入泉料が500円なのだから、けちん坊の妻には非の打ち所がない温泉なのでしょう。レストランで山かけ蕎麦もいただくことにしました。窓の外の原生林を眺めながら蕎麦をたぐる。これも贅沢の一つです。来てしまえば僕だって満喫しているし、また来てもいいかな。なんて思っていたりします。待てよ。泊まりにして飛騨牛の鉄板焼きを食べて・・それから貸切温泉でくつろぐのも一興か・・・。



奥飛騨温泉郷 ひらゆの森 公式サイト
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グリーンエコー秋の演奏会 ~時をつむぎ 心むすぶ

2010年11月20日 | 芸術/演劇
グリーンエコーの秋の演奏会はオーケストラなしのコーラスのみの構成で開催されました。18時開演の名古屋芸術劇場コンサートホールは、大勢の観客で客席が埋まりました。グリーンエコーの演奏会ならクラシックだと思ったら、今回はくつろいで聴ける歌曲を中心した演目となりました。僕は歌曲にすこぶる疎い者だから、逆に何も情報を入れずにまっさらな気持ちで拝聴することにしました。プログラムは三部。新実徳英の「白いうた 青いうた」から7曲、ボブ・チルコットの「ソング・ブック」から5曲、間宮芳生「12のインヴェンション」から5曲、アンコールに同じく新実徳英の「白いうた 青いうた」から「ぶどう摘み」です。正直言えば、このようなコンサートは初めての経験なので、集中して耳を傾けて聴いていたら、あっという間に演奏が過ぎてしまいました。「白いうた 青いうた」の詩は谷川雁によるもので、グリーンエコーのコーラスで聴くと最初は「みんなのうた」に聴こえてしまいました。シュールだけどどこか素朴な詩に男女混合コーラス。僕の引き出しにはそんなイメージしかありませんでした。しかし、ただ音符に合わせて合唱しているのではなく、歌詞の内容からその場面を表すかのように歌っていることが読み取れました。「ちいさな法螺」では指を鳴らし気取って歌い、「いでそよ人を」では、風が吹くように声を響かせて歌うのです。歌詞のテーマに合わせて役作りをしているようです。第一部はマニアックな耳を持たずとも楽しめる曲が多い気がしますが、「ぶどうとかたばみ」「北のみなしご」「南海譜」はグリーンエコーらしく反戦のスピリッツを感じる選曲です。テナーはドラマチックに、ソプラノは物悲しく聴こえました。第二部のボブ・チルコット作曲(または編曲)では「赤とんぼ」「ダニー・ボーイ」「スカイ・ボート・ソング」「ランナー」「百合と薔薇」を歌い上げ、日本、アイルランド、スコットランド、アメリカ、イングランドと海外の声楽曲を散りばめた選曲になっています。「赤とんぼ」は誰が聴いても馴染み深いですね。羽音をハミングにしたりしてアイデアも素晴らしかったです。ハーモニーはとてもシルキーでした。シューマンの盗作疑惑の比較まで披露してくれたので勉強になりました。気に入ったのは「ランナー」でした。ランナーが息を吐く音や地面を蹴って走り去る音までコーラスしてしまうなんてユニークです。リズムの乗り方も一段と良かったんじゃないでしょうか。ドゥ・ワップを思い出します。第三部の「12のインヴェンション」はすべて日本民謡です。「おぼこ祝い唄」(青森)「米搗唄」(岩手)「田の草取り唄」(秋田)「知覧節」(鹿児島)「のよさ」(長野)と僕には馴染みのないものばかりでしたが、この部の歌が一番歌い易かったのか、生き生きしていました。日本民謡は労働唱歌と言ってもいいくらい農作業と関係があります。つまりあまり深い意味はありません。元来、力が入り易くなるような機能を重視していると思われます。ですから同じDNAを持つグリーンエコーのメンバーも力が入り易かったのでは?と思いたくなりました。それが凄みとなって天井や壁に反射し、ホールに生命力あふれるコーラスが生まれました。生きるとは、すなわち生活することであり、生活の中には歌がある。そして一人が歌う歌より大勢が歌う歌へ。今回、コーラスだけの(伴奏でピアノは使いました。渡部真理さんのピアノは見事!)コンサートでずっと電気で増幅されていない人の声だけを聴いみて、その音楽性の深みを知った気がしています。iPodにもユーチューブにはない生のコーラスを聴いてきました。
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スローミュージック SELECTION Vo.82

2010年11月17日 | スローミュージック
in the studio/SPECIAL AKA

ロックはその昔、強いメッセージを持っていて、聴く者にただでは済まさない何かがありました。少なくとも僕がティーンエイジャーの頃はそんな気概が世の中に残っていました。好感度ばかりを気にしている音楽が当たり前の今では考えられないくらいです。ジェリー・ダマーズ率いるスペシャルズがスカのリズムを基本にしたバンドを結成して注目され、自ら企画したツートーン・レーベルからはマッドネスを送り出し、ヒットチャートを賑わしていたにもかかわらず、スペシャルズは解散してしまいました。スペシャルズは当時のイギリスが不景気で政治不安などの若者の声を代弁するかのような歌詞でパンク・ムーヴメントの渦中にいたグループでした。僕はまだ若過ぎてそのメッセージをよく理解していなかったけど、ライブなどカセットテープに録ってよく聴いていました。解散後、同じツートーン・レーベルから1984年にリリースされたのがこのスペシャルAKAの「イン・ザ・スタジオ」です。スペシャルズの路線は踏襲されながらも、スカのリズムにホーン・アンサンブルが加わり、更にエスニックな味付けが随所に散りばめられ、多彩なナンバーが目白押しのロックの傑作になりました。どれもシングルカットしてもいいくらい粒ぞろいです。始めは、何も考えずにただ聴いていただけなので、いい曲だなあと思っていたくらいでした。アナログ盤を入手して6曲目の「NELSON MANDELA」の歌詞を知ったことでこのアルバムの奥深さを再認識したのです。ア・カペラのコーラスで「FREE! NELSON MANDELA......」と歌い出し、ボーカルのスタン・キャンベルにつながっていくイントロダクションで、明るくポップで裏ビートのノリが良過ぎるので見過ごしがちですが、歌詞の内容は「ネルソン・マンデラを解放せよ!」で始まる曲だったんです。当時の南アフリカでアパルトヘイトと闘い、幽閉されていたネルソン・マンデラ氏の解放は、それすなわちイギリスの移民追放を景気対策にした政府に対する反発であり、雇用問題に直面した若者の怒りから発せられたメッセージだったんです。美しいメロディに合わせてこんあ歌を歌っていたなんて。歌詞の意味がすぐわからないほど英語力がないので気付くのが遅かったです。スペシャルズもスペシャルAKAも白人と黒人の混成バンドでしたから、人種差別問題は大きなテーマだったと思います。ボーカルのスタン・キャンベルも黒人で、その後ソロでアルバムを発表し、ピーター・バラカン司会のポッパーズMTVで紹介され、ブレイクしたのもよく覚えています。でも素晴らしい出来映えには変わりありません。ヒット曲となった3曲目「WHAT I LIKE MOST ABOUT YOU IS YOUR GIRLFRIEND」なんてどこか不気味でコミカルで不思議なナンバーなのですが、プロモーション・ビデオのインパクトも強く忘れ難い魅力があります。結局このアルバム一枚だけを残してスペシャルAKAは解散してしまうので(再結成されるがジェリー・ダマーズは不参加)残念な気がします。ネルソン・マンデラ氏は今年、サッカー・ワールドカップの開会式に参加してその姿を見た時は、どうしてもこのアルバムのことを思い出してしまった僕なんです。

イン・ザ・スタジオ
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1000円ワイン通信 ~ディステル ネダバーグ ピノタージュ 2008

2010年11月15日 | 料理/グルメ
南アフリカ?と、いつものワインショップの店長に聞き返してしまったけど、「美味しいです。」と太鼓判を押すのもだから、そのうち飲んでみようと思い、今年買い置きしてしてあったワイン「ディステルネダバーグ ピノタージュ 2008」をいただきました。今年はサッカーのワールドカップが南アフリカで開催されたので、南アフリカのワインを飲みながら観戦してもらおうと狙ってお店が仕入れたワインなんでしょう。ということなら売れ残ったのかな。季節も変わり、この時期になると赤ワインは、特別冷やさなくても飲み頃の温度になっています。最近、ソムリエナイフを新調したのでコルク栓を開けるのも楽しいイベントになりました。それで南アフリカ産のワインのことですが、初めて飲んだので恐る恐るでした。購入価格は1380円。1000円そこそこのワインです。何の前振りもなくこのワインを口にしました。それでもピノタージュという言葉からしてピノノワール種の葡萄と関係があるのだろうとは思っていました。コルク栓を抜いてすぐ感じるのは、独特な香りです。こんな香りのするワインは初めてですね。何と言いいますかピノノワールに近い上品さを感じました。口当たりは軽く飲み易いことも評価できるポイントです。一言で語るならマイルドなピノ。タンニンも苦味も酸味も抑えられていて、尖った所がありません。苦味が余韻として残るところと、蔓なのかどうか分かりませんが樹木の匂いのような香りが鼻を刺激してきます。ピノノワールとは明らかに違いますが、気品が似ています、テイストがよく似ています。調べてみたらやっぱりピノタージュとはピノノワールの交配種でした。南アフリカの固有種とされています。なるほど。地域に合った個性的な品種ということになりますね。ボディは軽めなので1000円ワインらしい味わいですが、気軽に飲むならこれで十分です。クリーム系のチーズとの相性ならいいと思います。いいワインですね。南アフリカも品質がいいと聞いています。こんな値段でもいけるワインがあるのを勉強させていただきました。
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織部ヒルズまで急須を買いに行く

2010年11月13日 | アイテム
妻が急須を買い替えたいと思ったらしく、近所の食器売り場を物色しながら、「安くない。」と以前からこぼしていました。気に入ったものが欲しいというより、今より少し大きめの急須を手に入れたいけど、あんまり高価な物は欲しくない。(どうせ割るから)かといって何でもいいというわけではない。そんな矛盾しているのかダブルスタンンダードになっているのかわからない身勝手なことを考えているようです。そこで、思い立ったように突然に今朝、「土岐まで急須を買いに行きたい。」と言い出し、計画もなく昼ご飯を済ませた後に出かけました。(やれやれ。いつもの思い立ったが吉日主義か。)土岐市には有名な「織部ヒルズ」と呼ばれる美濃焼の生産地で焼き物が買えるところがあります。中央自動車道土岐ICからすぐのところに道の駅「陶匠の里 志野・綾部」があり、そこに隣接するのが土岐美濃焼卸センターで、そこに「織部ヒルズ」があります。早い話、焼き物を生産している会社が密集している場所で、休日でも産地直売の焼き物が購入できるのです。到着してみると大勢お客が来ていました。もちろん、飲食店を経営している人もまとめ買いにやって来ます。美濃焼なら「志野」「織部」「黄瀬戸」など高級な焼き物が有名です。急須を探しに来ただけですが、これだけ焼き物が勢揃いしているとまったく飽きません。見ているだけでも面白いので夢中で見て廻りました。道の駅にも焼き物は販売されていますが、絶対「織部ヒルズ」の中で探した方がいいと思います。珍しい物がいっぱいありますし、アウトレットのように格別に安いものもありますからね。というわけでお目当ては安い物。アウトレット中から選びました。じゃなくて、これしかなかった。急須は一つだけ。大きさも丁度だし、価格も1400円と格安。この際デザインの好みなんてどうでも良い。と判断して決定。使っているうちに気に入るだろうと相当いい加減な判断です。でも満足感は大きいですね。こんなの無いもの。いろいろ見てると欲しくなるものばかり。危ない危ない。織部焼きのバーゲンで350円とか600円なんてびっくり。そう言えば、うどん鉢も買い替えたいなあ。なんて僕が言葉にしたら、どうしても気に入るものを探したくなって(もちろん安物)別の場所にある道の駅「美濃焼街道どんぶり会館」へ移動してまでうどんの鉢を購入しました。ちゃんとうどん専用の鉢があるんです。値段も一鉢404円。安い。上を見たら切りがないので、我が家は切りのある下を見て焼き物を手にしました。


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平塚 老郷本店

2010年11月10日 | 料理/グルメ
平塚には地元の人がこよなく愛するラーメンがあるとか。平塚には随分泊まったことがあるので、一体どこにそんなラーメンを食べさせてくれるお店があるのかと思ったら、なんだ駅前じゃないか。今日は久しぶりに平塚に泊まることになったので、そのラーメンを食べてみました。「老郷本店」(ラオシャンほんてん)はJR平塚駅から歩いてすぐのところです。入り口も何も扉が開いていて、すぐカウンターがあって、その後ろで店員が道にはみ出すかのようにお客を待っています。お昼時に行きました。メニューはたったの三つ。「湯麺」「みそ麺」「餃子」。基本中の基本、「湯麺」(550円)を注文しました。そして出てきたラーメンはちょっと変わっています。スウプは透明度の高い酸っぱい味。ワカメがどっさり。メンマ少々。粗刻みのタマネギ。麺はもっちり感のあるストレート。これは一体なんだ?と初めてだと思いますね。前評判をほとんど知らなかった僕は当然の感想を持ちました。知らずにこのラーメンを口にすると、スウプの酸っぱさに驚嘆します。酸っぱすぎないか?と半分騙された気がします。するとお店の人が「ラー油を入れてください。」と教えてくれました。はああん。と納得して特製のラー油をスウプに溶かしてみると、味が豹変します。「あれれ!」そっかあ。このラー油を入れて完成するスウプなんだとやっと理解しました。さっきまで酸っぱ過ぎると思っていたスウプから酸味が消えます。ラー油の辛味はそれなりにありますが、辛味はマイルドです。相乗効果があるようです。そうなるとさっぱりしたワカメがいい感じになります。量もこれくらいあった方がちょうどいいとさえ思えます。メンマは歯応えが欲しいところを埋めてくれます。タマネギは灰汁をしっかり取り去ってあるので臭みがありません。甘味さえ感じます。ネギよりこちらの方が薬味として相性が良いでしょう。食べればわかる美味しさというのはこのことです。好き嫌いは分かれる個性の強いラーメンですけど、美味しかったです。僕は好きです。お酒を飲んだ後に仕上げで食べるなんてありですね。そんなこと地元の人は皆知ってるに決まっているか。



住所 神奈川県平塚市紅谷町17-23
電話 0463-21-36580
場所
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