京都の観光地は数多くて、人気があるなら人出は避けられない運命です。ですから、人気のない静かな場所がいいと思うようになって今日は「萩」を見てきました。暑さ寒さも彼岸までと言われ、本当に秋分を境に朝晩は冷え込む季節になり、いわし雲が浮かぶ青い空の下、秋風がそよそよと吹いて頬を叩くと秋を感じます。紅葉には気が早いこの季節。地味だけど秋の訪れを知らせてくれる「萩」の名所である「迎称寺」の界隈は、ひっそりとしていて一人でぷらりとやって来るにはうってつけの観光地でした。いやいや観光地でもないんでしょう。そのくらい地味です。東山は京都の中でもどこか上品なところですし、「真如堂」の裏手にあるのとても静かなとこです。でわざわざ足を運ばなければ誰も来ない住宅街なので、隠れスポットなのではないでしょうか。ここの「萩」はそれほどたくさんの数の花が咲くわけではなく、補修をしないまま崩れ落ちそうな土堀との相性に風情があるというところが魅力です。「迎称寺」は門が開いてはいますが、仕切りがあって中に入って見学することはできません。その土堀の周りに紅白の「萩」が植えてあり、路地にはみ出しているので、断りもなしに路地に佇んで好きなだけ「萩」を観賞し放題という手軽な観光になります。要は道端で咲いてる花を道端で立ち止まって見るということですね。市バスに乗って歩いてやって来ると地元の人が行き交うだけで、観光客なんて誰もいませんでした。「萩」も咲いてはいたものの、もう少し日が経った方がよかったかな。と思う咲き加減でした。小さな白い花弁をよく見ると、サイズは小さいのに実にダイナミックなデザインになっていることに驚きます。大体、「萩」をこんなにもゆっくり見たことなかった僕です。蔓が伸びて弧を描き、葉は蔓の向かう方向に合わせて外に飛び出すように生い茂り、植物なのに躍動的に見えるところがエネルギッシュに感じました。それでは通行人の皆様、決して怪しい者ではありません。通報しないでください。
浜松の浜名湖に来たら「うなぎ」でしょう。などと口にして昼間っから「うなぎ」を食したいとは仕事で同行した職場の部下は言わなかったので、以前行ったことがあるイタリア料理店「La Buono マリーザ浜名湖」を紹介しました。そんなわけで今日のランチはイタリアンでした。何も浜名湖に来たら「うなぎ」を食わねばならないということではないのですから。このお店は浜名湖の北に位置し、浜名湖に流れ込む都田川のほとりにあります。浜名湖の水は汽水で海とつながっていますけど、山から流れて来る川の水も入り込むため、ミネラルが豊富で豊かな湖だとこのお店のご主人に聞いたことがあります。そんな食欲そそられるお店のイチオシが釜で焼くピッツアなのですが、前回いただいたので今回はパスタにしました。ピッツアはローマ風、ミラノ風、ナポリ風とクラフトの厚さを選べるところなんかユニークでいいんですよね。それとこのお店が繁盛している理由の一つは、ピッツア、リゾット、パスタのどれか一品を注文すれば、スウプ、サラダ、フォカッチャが食べ放題でソフトドリンクがフリードリンクになるお得なシステムがあるからです。これはいいでしょ?僕が今日注文したのは、「ボロネーゼ」(1080円)です。ラグーソースに生クリームを和えてマイルドな味付けに仕上げています。ボリュームもあるので満足感は絶大です。フォカッチャも美味しいのでついつい食べ過ぎちゃう。店内には石釜の燃料に使う薪が積んであって本格的なピッツアのために炎までナチュラルです。駐車場にもオリーブの木が植えてあったり、ローズマリーが群生していたりと地中海の雰囲気が漂っていました。デザートのケーキも手作りなんだそうです。お勧めの「渡り蟹」を頼まなかったのが心残りなので、もう一回行くことにしようっと。(前も同じこと思ったけど。)
住所 静岡県浜松市細江町中川5386
電話 053-523-2123
場所
住所 静岡県浜松市細江町中川5386
電話 053-523-2123
場所
秋だからってモンブランケーキの話ではありません。水泳の話。とうとう名古屋キャッスルプラザホテルのフィットネスクラブが今月で閉鎖になります。残念です。ホテルのプールで25Mの寸法を有するところはあまりありません。キャッスルプラザは名古屋駅前にある立地で貴重な存在でした。ホテルの従業員に聞いてみると、赤字続きで運営が困難で黒字に戻る見通しがないことから仕方がないということでした。その後は決まっていないようで、委託先が見つかるといいんですけどね。と受付の責任者は声を落としていました。ビジターで「ケーキ&プール」(2000円)の企画は職場から近いことからそう高くはないと思います。見納めというか泳ぎ納めというか思い出のためにも閉鎖前にトレーニングをしてきました。これで最後かと思うとやっぱり寂しいですね。着替えてプールサイドに立つと泳ぐ人も少なくてコースを占拠してのびのびと泳げそうです。(だから閉鎖するんだよな。)というわけで、今日は自分のペースで泳げますから、練習メユーはしっかり組むことができました。クロールのレースに向けてコンディションを上げていきたいです。すべてクロールでアップ400M、ハード&イージースイム100M 4本、ダウン100Mの合計900Mです。ハード&イージーは、実践に向けて効果が高いと水泳の雑誌に書いてあったので鵜呑みにして取り入れてみました。ハードとイージーの構成は1本目は100Mすべてハードスイムで泳ぎ、2本目ハード75M&イージー25M、3本目ハード50M&イージー50M、4本目ハード25M&イージー75Mと徐々にハードスイムを減らしていく内容です。何だか本格的なトレーニングになってきました。(距離は短いけど)しんどいメニューですが、しっかり身体に効いてくる感じです。筋肉痛はほとんど気になりません。ブレスは使い切るというか鍛えられますね。疲れがあるもののフォームに注意して力泳が可能です。レース前には効果があるような気がしまさす。もっと早く泳ぎたいと素直に感情が込み上げてきます。練習後、最後のデザートをいただくことにしました。確かティラミスを頼んでおいたはずなんですが、出てきたのはモンブラン。ま、いいか。
外出して仕事で食事をする時はワインを飲むことが多くなりましたけど、お家でワインをいただくのもとってもいいもんです。購入したのはいいけれど飲まずにストックしてあるワインも何本もあって時折思い出したようにコルクの栓を開けています。カルフォニアワインの実力は高い。と以前から思っていましたが、自分で購入したことがなくて、今回初めて買ったカルフォニアワインを自宅でしっくり味わってみました。「ペッパーウッド グローヴ ジンファンデル 2007」の入手価格は1390円。安価なワインではありますが、一口飲んだだけで分かる上質のワインでした。栓を開けると芳醇なアロマが立ちこめ、期待を高めてくれます。グラスを傾け口元に流し込むと舌の上にしっかり降りてくるボディに思わず感動さえ覚えます。カジュアルワインなのに。と思わずつぶやきたくなるほどの手応えです。ジンファンデルという葡萄酒は聞き慣れない名前でした。主にカルフォニアで栽培されているそうです。酸味が程よくて、優しいテイストです。タンニンは存在感はあるし、苦味は飲み終わった後に理解できる強いものでバランスが良い中でも個性を主張しているところです。全体としてまろやかさを印象づけるまったり感はボルドー的な味わいもありますね。もし、ブラインドテストをしたら、フランス産何かと間違えるほどではないでしょうか。余韻はあまりないので高級ワインとは思えませんが、そこまで求めてはいけないと謙虚に飲むのがちょうど良いと思います。それにしてもカルフォニアワインは侮れませんね。二日に分けて飲み干しました。おでんと合わせたりしましたが悪くありません。和食なら出汁の効いた料理ならオッケーでしょう。ハードタイプのコクのあるチーズも試してみました。重いチーズなら大丈夫。いけそうです。美味しいワインを飲みながら、合わせる料理に想像力を働かせるなんて幸せだなあ。
平城遷都1300年祭ですからねえ。奈良に来るとちょっぴり気持ちが高まるんです。今年は何度か奈良に来ていますけど、平城京跡に復元された大極殿を見たくて再訪してきました。前回はまだ、工事中で見学できなかったし、周囲も何も開発されていなくて車で平城宮跡を縦断することができました。今日は観光シーズンを迎えて、平城宮跡会場は大型の駐車場を完備し、トイレ、休憩所、案内所、土産屋、歴史館、広場などメイン会場として充実した施設とスタッフが待っています。何もなかった原っぱのままの平城宮跡もそれはそれで良かったけど、こうして朱雀門と大極殿を復元して盛り上げているのも中々眺めが良いです。駐車場に車を停めて、まず朱雀門へ向かい門をくぐってみます。太古の空間を感じながら・・・と目の前に現われたのは電車?ありゃりゃ。近鉄奈良線です。営業中の近鉄車両が横切って行きます。現役の私鉄路線がここ平城宮跡を突っ切っているのはいささか不似合いですが、電車好きにはたまらない光景でもあります。考古学ファンだったら、どうにかできなかったのか。と、疑問を持つような気もしますが・・・。線路を引き込むときの史跡の価値って今とは違っていたんでしょうね。気を取り直して宮内の近鉄の踏切を渡り、大極殿に向かいます。この時代の史跡はどれも大きいので、てくてくと歩くことになります。それにしてもこの広いスペースを歩くのは楽しいことです。ぽつんと建っている大極殿も空に映えるようで立派でした。でかいなあ。と当時の人も思ったでしょう。天皇の力を示すために建造されたのですから当然です。この感覚を味わうだけでも来てみる価値があります。中に入ると高御座も復元されていました。天皇が豪族や家来を見下ろした玉座が置いてあります。僕も家来か何かになったつもりで見上げてみました。異国の使節の謁見や儀式に使ったそうです。これは凄い。屋根の両端に取り付けてたあったであろう鴟尾(しび)のレプリカも置いてありました。奈良っぽいですね。時間がなかったのでゆっくり見学できませんでしたが、気分はたっぷり味わうことができました。興味をひいたサービスとして天平衣装の貸し出し(300円)がありました。観光客が奈良時代の貴族の格好をして闊歩できるのです。若い女性の二人組を見かけ、いいアイデアだなと思いました。雰囲気が出るし、何より本人達も嬉しそうです。一部のスタッフも着ていましたが、大勢いたら面白そうです。奈良で歴史に浸るなら今年です。
連休だからって出かけないのが最近の僕です。。そうでなくても出かけることが多いので連休くらいゆっくりしたいと思うんです。朝寝坊して、遅めの朝食を摂り、アン・サリーのCDをかけながら熱帯魚の水の入れ換えをして、お昼には二人の娘にペペロン・チーノを作って一緒に食べて後片付けをしたら、水着を引っさげてプールに向かいました。今年の9月は暑いのか「祖父江の森温水プール」の午後はいっぱい人が来ていました。涼みに来たのか子供用プールには親子連れが多く、遊泳レーンでは運動不足を解消するためなのか家に居られないのか中年男性が多くいました。覚悟はしていましたが、これじゃ自由には泳げません。トレーニングメニューは適当に泳ぎながら考えました。アップの代わりのロングはクロールで500Mのつもりでしたが、休憩時間が入ってしまい350M。前が詰まっているとスピードを上げられませんからね。休憩をはさんでクロールでPKCを各50Mを2本。ダッシュ25Mは4本泳ぎ、すべて呼吸制限をして、12.5Mと残り5Mの二回までにしてみたけど、結構キツかったです。その前のPKCのキック50M2本は堪えますね。学生の頃は疲れ知らずだった身体も、中年になったらそうはいかないと痛感します。それから無謀な呼吸制限(ハイポキシック)。学生時代に一番キツかったハイポキシックに比べたら楽かもしれないけど、やってみたら大変でした。適当に泳ごうと思ってたのに知らず知らずに追い込むようなメニューを組んでしました。やり過ぎは良くないのでダウン100Mを泳いで止めました。合計850Mのショートメニューですけど中身は濃くなるように気を付けています。短距離用のアメリカンスタイルのクロールも今年の始めに比べたら水に乗れるようになってきて調子はいいです。帰り道、車を運転しながら思ったことは、泳いで疲労するとなんて気持ちいいだろうと感じたことです。どうして泳ぎつつけているのかわからないままですが、少なくとも気持ちが良くなることは実感しています。
日本で一番高い建物は何ですか?と聞かれたら、つい最近までは「東京タワー」と答えていたはずです。しかし、今は「東京スカイツリー」と答えるのが正しいのです。竣工は2012年、まだ工事中ですがすでに「東京タワー」を追い抜く高さまでできています。完成後の高さは634M。武蔵の国に建つので634にしたそうです。洒落でした。デジタルテレビの電波塔として利用されますが、未完成なのに観光地になっています。そりゃ日本で一番高い建物になったんですから。僕が見学した日は461Mと看板に書いてありました。「ゆりかもめ」の車窓からは、東京湾を挟んで「東京タワー」と「東京スカイツリー」が見え隠れします。高層ビルに囲まれた「東京タワー」は確かに埋もれつつあります。空が広い少し郊外へ新しい塔が必要なんでしょうね。地下鉄浅草線に乗り継ぎ押上駅を下車すると、目の前に現われる「東京スカイツリー」は巨大過ぎて思わず声が出ました。何しろこんな大きなものが見上げると天空を支配しているのですから、違和感があります。慣れないというか何と言うか。押上や業平周辺は浅草から墨田川を越えてすぐの下町です。何でもないというと怒られるかもしれませんが、喧騒など隅田川の花火か祭りくらいで普段は静かなところに不似合いな建造物です。地面の土台は三角柱で上部は円柱という画期的なデザインは見る角度を変えると、曲がっていたり、真っすぐになったりとお化けな塔なんです。しかし、コミック「こちら亀有公演前派出所」のエピソードで4本のお化け煙突(現在はない。)の思い出が描かれているように、設計者がその煙突をモチーフにしたことも有名な話で「東京スカイツリー」が下町との相性をうかがわせていて、斬新な中にもオマージュが存在するところが見る者の胸を熱くするのです。東武橋から見る工事現場とクレーンを重ねて見るアングル、十間橋から見る逆さ東京スカイツリー、真正面から真上に見上げるアングル、路地の隙間から見えるアングル。どれも味わい深いものがあって素晴らしい景観です。十間橋から見る逆さ東京スカイツリーはもうギリギリです。あと少し高くなったら全体像は映りきらないでしょう。携帯電話のカメラは29mmのレンズが付いていますが、フレームに収まってくれませんでした。今日は天気が良くてスッコンと空が抜けて高さが強調されていたような気がしました。
先日も出張先の「さがみはらグリーンプール」でオープンウォータースイミングのためのオーストラリアンスタイルのクロールを練習していましたが、そろそろ短距離のレースのための泳ぎに戻さないといけないので、再度アメリカンスタイルのフォームをトレーニングすることにしました。今日は出張先のホテルに近い「有明スポーツセンター」で泳いできました。「さがみはらグリーンプール」の水質はとても良いのでスイマーには人気のプールですが、こちら「有明スポーツセンター」も負けずと綺麗です。海もそうだけど水が綺麗だと泳いでいても気持ちが良いものです。25M6コースなので標準サイズではありますけど、天井が高く開放感があります。小さな子供を対象にしたスクールがコースを占有していたのがタイミング悪かったけど、他のスイマーが少なかったので助かりました。練習メニューはクロールでロング400M 1本、ハードスイム100M 2本、ダッシュ50M 2本、ダッシュ25M 2本、ダウン100Mの合計850Mです。丁寧に泳ぐために1本ごとにインターバルを多く取って呼吸を整えながら泳いでみました。本当のことを書くとダッシュ50Mは4本、ダッシュ25Mは4本の予定でした。どうして2本に減らしてしまったかというとお腹が空いてしまって力が出なかったからです。インターバルを増やすことでその分しっかり泳げるのは良かったけれど、燃費の悪いフォーミュラーカーと同じ理屈で、燃料の消費が早いのです。前日にしっかり炭水化物を摂取しておかないとバテてしまうのです。何だか自分の身体が乾電池で動いているような気分になりました。短距離のプールの場合、オーストラリアンスタイルよりは、アメリカンスタイルの方が泳ぎやすいと感じるので、当面プールはアメリカン、オープンウォーターはオーストラリアンに泳ぎ方を使い分けていくことにします。来月、レースが控えているので徐々にコンディションを上げていいタイムを出したいと思います。
いやあ、ほんの少し涼しくなりなりましたね。今年の猛暑は30年に一回の異常気象だそうです。それでも30度は遥かに越える気温。やってらないよ。なんてつぶやいたりせずに朝から滋賀県までやってきました。お昼ご飯を食べて帰る行程でしたので、以前から気になっていたお蕎麦屋さん、「玄鹿」へ行ってみました。ちょうどお昼時で満席でしたけど、少し待って中に入りました。普通の一軒家にあがっていただいたり、ご夫婦だけで切り盛りされていたりアットホームそのもののお店でした。新名神高速道路、甲賀土山ICすぐ近くですが、目立たない場所にあります。入る前から良さそうな雰囲気はありましたけど、注文をしたら先に「水蕎麦」と呼ばれる、竹を割った容器に入った真水と蕎麦が出てきたので、「これは相当自信があるに違いない。」と踏んだらその通りでした。ここの蕎麦は美味い。店に入ると、注意書きにはいろいろうるさいことが書かれていますが、それはすべて美味い蕎麦のためだと思えば、リスのくしゃみのようなもので大したことはありません。ご主人のこだわりがびしびし伝わってくるヘヴィな店です。「水蕎麦」は余程いい蕎麦でないと美味しくありません。つるっと一口やればここの蕎麦が高い次元で完成されていることがわかります。いい店見つけたなあ。蕎麦は茨城産の常陸秋蕎麦を使った「吟醸」と滋賀高島産の日爪蕎麦を使った「田舎」の二種類から選ぶことができます。僕の好みから「田舎」を頼みました。メニューは「お好みおろし蕎麦」(900円)とそれに追加蕎麦(500円)を足しました。薬味が「ネギ」「削り節」「辛味大根おろし」が付いてきて、自分でぶっかけにもできるセットです。出汁も薬味もしっかりしていますけど、とにかく蕎麦がいいです。どこで修行を積んだのか知りませんが、素晴らしい蕎麦でした。人気があるのもわかる気がします。僕は、蕎麦は香りが命だと思っています。「田舎」はその香りを楽むには良いのです。蕎麦湯も特長があります。濃厚な蕎麦湯も僕好みで、何度もお代わりしてしましました。少し、出し汁を入れるとまたいいんです。蕎麦は関東だけではない。と憶えましょう。
手打ち蕎麦 玄鹿 公式サイト
手打ち蕎麦 玄鹿 公式サイト
そろそろ涼しくなって欲しい季節ですが、今日も夏日が続いています。古田祐二氏にフランス料理を教えていただいて年月が経ちますが、料理の腕は上がったのだろうかと振り返るようになった僕です。さて、本日のお題は「鶏のムネ肉パプリカ煮込み」「サーモンとホタテ貝と小エビの白ワイン蒸しクリームソース」の二品です。どちらも割合に簡単なレシピなので家庭でも作り易い料理です。ところでパプリカはあの野菜のパプリカで、それから作ったパウダー状の調味料のことですが、語源的にはハンガリー風という意味だそうです。ハンガリーではよくパプリカを使うのだそうです。(ふーん。)作り方ですが、さっぱりした鶏のムネ肉は脂身を取り除き、食べ易い大きさにカットしてから、塩・コショーで下味を付けて小麦粉をまぶしてオイル・バターでソテーします。鍋に移したら、そこへオニオンのみじん切りをしんなりするまで炒めてから足して白ワインで加熱します。アルコールを飛ばしたら、真っ赤になるほどのパプリカ、トマトピューレ、水、固形ブイヨンを加えて30分以上煮込みます。これででき上がり。これは簡単。「サーモンとホタテ貝と小エビの白ワイン蒸し クリームソース」も簡単です。サーモンは切り身にして塩・コショーで下味を付けておきます。エビは殻を剥いてホタテ貝と同じく塩・コショーで下味を付けます。蒸し器に白ワインと水を入れたら、先にサーモンを蒸して、火が通る頃にエビとホタテ貝を別の段を追加する形で蒸します。短時間に火が通るので硬くならないように注意します。蒸し汁が底に溜まるのでそれを鍋で煮詰めたら、生クリームを加えて更に煮詰め、バターで仕上げてソースにします。これだって比較的簡単に作れます。盛り付けにはバルサミコソースもあしらって見栄えも美しくなりました。パプリカ煮込みは爽やかさを残しながらもコクのあるソースになるんです。サーモン、小エビ、ホタテ貝の旨味が入ったクリームソースは濃厚でパンにつけても美味しいソースです。大変な作業が無かったためか早く完成したので、その後の食事会はたっぷり楽しむことができました。食べる楽しみが本当の楽しみだよね。