上の娘はこの春から社会人になりました。もう子供ではないと思いながらも、まだまだくちばしの黄色いひよこにしか見えません。先日、その上の娘が「ベルギービールのイベントがあるんだけど誘う人がいなくてさー。」と僕にメールがあったのです。親として娘と酒を飲みに行けるなんて憧れのシチュレーションだったので、少しもったいぶってやってからオッケーの返事をしました。ところが後日、「じゃあ。彼氏も一緒に連れて来るね。」というメールが届いたので「これは契約不履行ではないか。」「はたまた詐欺事件ではないか。」と自問自答してみたものの、娘と差しで飲むことはあきらめて予定通り言いなりになってベルギービールを飲むことにしました。場所は、名古屋栄の久屋大通公園の一角。このイベントは全国7都市で名古屋を日切に開催されます。大音量の音楽を流し、100種類以上のベルギービールとおつまみをコインに換金して受け取るシステムです。スターターにはビアグラスが付いてきます。上の娘は学生時代のバイト先の飲食店でベルギービールを覚えた経験があるので僕より嗜みがあるようです。ベルギービールが美味いことは知ってるけど銘柄なんて全然知りません。彼女の案内で一杯目は「シメイレッド」にしました。なんでも「シメイブルー」がお勧めだとか。何となく飲んだことがあるようなビールの味です。褐色に赤がかかった色といい、フルーティな香りに香ばしい苦味。ガイドブックには代表的なベルギービールと書いてありました。アルコール度は7%と高め。二杯目は気になるフルーツビールのカテゴリーから、「ピンクキラー」をチョイス。思った通りカクテルのような甘いテイストで飲み易さは抜群です。甘口のシャンパンと間違えそう。下手なスパークリングワインよりも絶対美味しい!アルコール度も5%なので女性には人気がありそうです。日本は男っぽいビールがもてはやされているので、見かけないビールと言えるでしょう。最後の一杯はカテゴリー・スペシャルから「ウィンテルコニンクスケ グランクリュ2014」。なんじゃこの名前!まるで高級ワインみたいです。アルコール度はなんと13%。一番アルコール度が高いやつにしたらこれになったとうわけ。ビールの枠を超える複雑な味わいが楽しめます。これは凄い。もちろん酔っぱらいます。そして外で飲むビールが美味いのは日本産でも同じ。娘のデートの邪魔しないように早めに退散しました。
同じワインをほぼ同時期にいただきもので手に入れました。ボルドーのお値打ちワイン「シャトー・ラ・ヴェリエール 2012」です。ただで入手したので正確な値段はわかりませんが、成城石井で1590円で販売されていました。おそらく販売ルートは成城石井でしょう。二本の「シャトー・ラ・ヴェリエール 2012」を続けて飲んでみました。しばらくボルドーワインから遠ざかっていたので、ボルドーの味を忘れかけているのかと思えばそうでもなくて、ボルドーらしいワインを楽しめた気がします。僕は、ワインを飲み始めた時に安いボルドーの赤ワインばかり積極的に飲んでいたこともあり、このワインは舌に覚えがありました。正統なワインの味わいを強烈に感じます。定番のメルロー種とカベルネ・ソーヴィニヨン種のブレンデッド。メルローの独特な舌触りがまったり感を生み出し、香りはカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴である甘酸っぱさを思わせる木の実の風合いがあり、タンニンのテイストを持ち合わせています。ボルドーのお値打ちワインを地でいく新入学一年生の優良児で学級委員長候補です。成城石井では一番人気と札には書いてありました。1000円台のワインでこの味わいなら合格点を出す人が多いのは想像に難くありません。ボディはミディアムで口当たりは軽めとも言えます。余韻は短いけれどしっかり分かるほどで酸味が残ります。苦味は口に含んだ時に感じ、よく制御されていて厭味がありません。際どい個性があるわけではなく、高級感のある余韻もないのでつまらいないと評する人も人もいるかと思いますが、この品質を毎年安定して出荷するというならば、安心して飲める銘柄ではないでしょうか。冷やすと香りがしぼんでんしまうので温度管理をしっかりやってから飲むことをお勧めします。合わせる料理は断然肉料理です。それも濃い味の肉料理というより塩味が効いたシンプルな肉料理の相性が良いと思います。最近、為替の影響で輸入ワインの価格が上がっています。1000円前半のワインが1000円後半で売られているのを見かけるようになりました。高級ワインでは同じ銘柄のワインの料金を二度見するほど値上がりしています。ワインのファンとしては哀しいニュースです。このワインも数年前ならもちょっと安かったはずです。飲んで損はないと思います。
すっかり暖かくなりました。というより暑くなりました。今年の春は雨風の日が多かったですね。今日は、快晴の空。屋上駐車場も照り返しがキツくなりました。中には連休の初日の方もいるでしょう。行楽のビジネスの方もお客さんも絶好の日和となりました。どこかに出かけたいところですが、僕は骨休めをしたい気分です。朝ご飯を支度して、髪を整え、歯を磨き、犬の散歩をしてからランチは外食。その後はプールです。若狭湾の烏辺島を回るオープン・ウォーター・スイミングにエントリーしたので、モチベーションも上がります。海や川で泳ぐ水泳のレースは、ラフ・ウォーター・スイミングという言い方もあります。元々は陸地から島へ渡るのがその原形だったそうで、島へ渡るアイランド・クロッシングは是非一度チャレンジしたいレースの一つです。若狭路の大会は、烏辺島へ船で渡り、陸地へ戻る1300Mのコースと陸地から烏辺島をぐるっと一周して戻る3800Mのコースがあります。どちらも島渡りができないのですが、沖のブイを目印に泳ぐ通常のレースと比較すれば趣は全然違います。それに天候によるけど海水の透明度が高いので海中の様子を眺めながら泳げると考えただけでワクワクします。今日の練習は、とりあえず疲れが残らないようにいつものメニューにしました。クロールで500Mを2本。レストタイムは数分。飛ばさず最後まで同じペースで泳ぎました。週一回の練習でこのくらいなら平気で泳げるコンディションができてきました。特に筋肉に負担を感じることもないし、息が上がって苦しいこともありません。1マイルくらいのレースなら今でも出れそうです。ダウンはクロール25Mを8本。ブレスト25Mを4本で合計1300Mで終了しました。ターゲットの3800Mのレースは生まれて初めてなのでプールでの練習をこれからどうするか考えながら進めていこうと思います。4000Mクラスの距離を泳ぐとダメージが大きそうですからね。学生じゃないんだから。ジャグジーで足の裏、腰、ふくらはぎを入念にほぐして、ミストサウナで汗をかき、最後にマッサージ椅子でボディケアをしました。地味な身体作りですけど積み重ねが大切なんですよ。ダイエットも心がけています。だけど体重が中々落ちてくれません。体脂肪率も思ったようには値が下がりません。それで昨年と一昨年、夏場は食べていたけど今年はちょっと控えることにしました。体型も気になりますから。
三島は水が綺麗で美味しいと思ってます。何しろ富士山に降った雨や雪解け水が湧き水が出る土地柄ですから。飲食店も美味しいお店が多いというのが僕の持論。まさかこんなところにお蕎麦屋さんがあるなんて思いませんでした。飯嶋は楽寿園の裏(どっちが表なのか?)にあります。お店の隣には、宮さんの川が流れ、水車で電気を発電し、ホタルの里なんです。以前、ホタル祭りに来たことあるけど、その時は真っ暗だったし、人混みが激しくて周囲のことが分からなかったのです。洒落た店構えも好印象です。江戸変わりそばが売りだというので期待してしまいますね。平日の昼でもほぼ満席でした。入ってまず異様な雰囲気を感じたのは、厨房が丸見えだったことです。普通の蕎麦屋は厨房は客の見えない場所にあります。カウンター越しに広い厨房が開けているのは中華料理屋です。まず、ここに驚きました。蕎麦を打つご主人は物腰が低い紳士なのですが、見た目はゲジゲジ眉で頑固一徹のような風貌を兼ね備えていました。こういうお店の主人は蕎麦は美味いに違いありません。当然ですが、変わりそばを注文したいので今日は三色(1250円)にしました。基本の蕎麦と変わりそばから三種を選択する冷たいもりです。こちらの基本蕎麦は、二八と田舎と更科となります。二八は小麦粉二の蕎麦八ではなく、外二と呼ばれる蕎麦が十に対して小麦粉が二の割合となるのです。蕎麦の香りがやや強いのが特徴となります。これは押さえておきたいところです。変わりそばは十八種類から本日の二品の選択となるので、「木の芽切り」をチョイスしました。初めての体験です。変わりそばは更科を使用しているので後一つは田舎としました。それぞれ個性豊かな三色です。蕎麦汁は見た目は濃いので味が濃いと思いがちですが、醤油の香りが高いマイルドな味。傑作です。まず、田舎は極太で硬い蕎麦なので噛んで食べます。蕎麦粉の塊のような風合いでワイルドな蕎麦でした。二八は本当に香りが良かったです。喉越しを損なうことなく完成度の高いせいろです。エッジも鋭くて見事な出来映えでした。「木の芽切り」は緑の斑点が付く綺麗な蕎麦で、青々しい苦味など一切なく、清々しい印象の蕎麦でした。いったい何の木の芽なのか店員さんに聞くと、山椒の木の芽でした。へえー。蕎麦職人の最高の技術と、普通の蕎麦では飽き足らない通人が合致して初めて生まれる遊び心の賜物。それが変わりそばなんだそうです。日本人ならではの食文化ですね。
江戸かわりそば 飯嶋 公式サイト
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桜前線は東北地方や北海道にまで達したようです。僕の家の近くはもうとっくに桜は散ってしまって枝には青葉が生い茂ってきました。今年は、時間がなくてお花見どころではなく残念な年でした。代わりにといわけではありませんが、桜の苔玉を買ってきたので自宅の室内観賞を楽しみました。家の中に桜があるなんて想像するよりグレイトなことなんです。桜は珍しくはないけど、出かけて見るものだと思ってましたから、家屋の中では目立つのです。寒い中、蕾のままやって来た桜の苔玉は、部屋の中では温度が高いために、みるみるうちに開花していくのです!その移り変わりを眺めるのもオツでした。桜を咲かせるのは難しいと聞いたことがあります。こんな小さな枝でも咲くのかと不思議でしたが、富士桜という品種は別名豆桜といって大きく育たない桜なんだそうです。大きくならないうちに花が咲く品種なので苔玉にはもってこいなんでしょうね。しかし、路地に植え込んだ桜の木でさえ多大な苦労がつきまとうのに、こんなに簡単に咲いていいの?もちろん秘密があります。花が散ったら鉢に移して根を伸ばすと来年も咲きます。と花屋でアドバイスを受けたので早速鉢に移しました。作業担当者は妻です。僕は得意じゃありません。鉢は樹脂製の軽い物にしました。我が家はマンション住まいでバルコニーに置くことになるので素焼きなどは重量が気になります。色は濃い色にしました。土はホームセンターに行くといろいろ揃っていますね。桜はバラ科の植物なのでついバラ専用の土を買いたくなりますが、普通の腐葉土にしました。苔玉の苔を剥がそうとするとテグスが巻き付けてありました。それをハサミで切って苔を全部取り出します。ボール状の土はとても硬くて崩れそうにありません。少しだけ根が飛び出していました。桜は栄養分を多く求めるので恐らく液体肥料で浸されているのでしょう。腐葉土をかぶせてたら、上から剥がした苔を敷き詰めるとちょっと様になります。根がしっかり付いてくれるといいな。梶井基次郎の「桜の木の下には」を読んだことがあります。綺麗な花を咲かせる桜の生命エネルギーの代謝として人の躯が必要だと想像する話です。それくらい桜の花は人を惹き付ける魔力があるということですね。桜は根からエネルギーを吸い取る力が強い木です。毎年咲いてくれないかなあ。と密かに期待しています。何もしないけど。
さあ、とうとう今年出場するオープンウォータースイミングのレースにエントリーを済ませました。待ちに待ったエントリー開始に合わせて当日申請をしたのは、福井県若狭町世久見海水浴場で開催される若狭路オープンウォータースイミング2015です。日本海の海は綺麗なので期待しています。この大会は、今年三回目で第一回から注目はしていました。無人島である烏辺島からワンウエイで陸地まで泳ぐ1.3キロのコースと陸地から烏辺島へ向かいぐるっと周囲を回ってまた戻って来る3.8キロメートルのコースがあります。3.8キロメートルのコースはアイアンマンのスイム距離と同じで競技参加には過去にオープンウォータースイミングやトライアスロンの完泳経験者の資格と規定タイム内の泳力が必要です。選んだのは3.8キロメートルです。僕にとっては初めての距離になるし、島が絡んだレースにも憧れがあるので楽しみです。こういう目標となるレースの出場を決めると練習も面白くなります。今日もいつものスポーツクラブで泳いできました。桜はすっかり散ってしまい新緑の季節を迎えようとしています。空は霞みがかかっていますけど、日差しは力強くなってきました。トレーニングはまだ時間があります。その前に市内の水泳大会もあります。今は焦らなくてもいいので丁寧にフォームを気にしながら泳ぐことにしようと思います。ちょうど水泳教室が開かれていて先日の大会で出会った人達からも声をかけていただきました。名前を憶えてもらうなんて少々驚きです。嬉しいけどね。ストレッチは無理せず軽めにして、クロールでまずスイムを500M泳ぎました。ペースを落とさなくても泳ぎ切るコンディションになってきました。レストタイムを少し設けてもう1本スイムを500M。あっという間に終わった感じです。段々調子が良くなってきた気がします。ダウンは200Mとブレスト25Mを4本で合計1300Mで終了です。着替えてからはジムで入念にストレッチをしました。練習前のストレッチは軽めにして、練習後のストレッチは時間をかけています。テレビの影響は大きいと自覚はしていますが、実際あんまり筋を伸ばさなくても運動にあまり影響がないのは実感しています。練習後は硬くなっている筋肉をしっかりほぐしておくと疲れ方が違うので大事ですね。最後にマッサージ椅子で仕上げました。順番を変えてみたけどマッサージ椅子は最後が良さそうです。
ガスコンロなんてそうそう壊れるのもじゃなし。使えるのなら、わざわざ新しいものにする必要はないと考えるのは私だけではあるまい。特に男はそう思うのではないでしょうか。妻が以前からガスコンロを買い替えたいと訴え続け、幾日過ぎたことでしょう。マンションを購入して入居した時に備え付けてあったガスコンロをずっと使い続けていました。特に不満はなかったものの妻の意見では・・・火のつき方がおかしい。調子が変だ。いつ壊れてもおかしくない。壊れたら飯は作らん。と炊事放棄を示唆する脅しを小声でぶつぶつ言っていました。重い腰を上げて家電量販店をあちこちと展示してあるガスコンロを見に行くと、印象とは違うデザインの商品が並んでいました。IH反対論者でもあるのでガス信望はあるにしろ、最近のガスコンロはスッキリしているのです。我が家は時代遅れのホーローでしたが、今はガラストップが主流のようです。だけど結局できることは同じでしょ。と思っていたら、あちこち機能が進化していて欲しくなってきました。一番興味を惹いたのは魚グリルです。なんとタイマーが付いているのです。始めからこれを知っている人には驚くことではないでしょうけど、焼き過ぎに気を付けながら魚を焼くのは面倒臭いったらこの上ないもので衝撃です。しかも水を使わないのも当たり前になっているのです!いちいちビックリするのも馬鹿馬鹿しい話ですけどしょうがないのです。ガスも上火と下火が独立して火加減を調整できるので本格的なグリル焼きが可能になるのです。しかも専用のプレートを付けると、トースト、肉料理、煮込み、お菓子など電子レンジのオーブン代わりになる機能になっているのです。実はガスコンロなんか買い替えるより、もっといい電子レンジを買うつもりだったので、それを止めればガスコンロを買い替えた方が断線良いではないかと思ってしまったのです。技術は革新を続けるものだとは思っていましたが、ガスコンロがこんなに機能を上げているとは想像していませんでした。フランス料理なんかに威力を発揮しそうです。火力がアップしたとか。センサーの働きで安全性能が良くなったことも当然と言えば当然。気持ちも高ぶりました。これは料理をしたくなるガスコンロです。まだよく分かっていませんが、自分でもいろいろ作ってみようと思います。できればガスコンロのグリルの使い方を伝授してくれる本とかないかなあ。
4月だというのに何という寒さ。コートも着ないで東京、横浜へ宿泊出張をしました。そんな薄着で大丈夫?と言われましたが、大丈夫じゃありませんでした。寒い!宿泊先は横浜。それもちょっとヤバい感じのロケーション・・・って思う人もいるかも知れませんが、野毛や伊勢佐木町界隈が大好きでいつもウロウロしているので最寄り駅が京急日ノ出町駅でも全然平気です。何せ一泊5000円で朝晩の食事付きのビジネスホテルなんてそうそうありません。その泊まったホテルのロビーに絵画が展示されていました。ホテルのロビーに絵画なんて珍しくもありませんが良く見ると作家は北野武。あの世界の北野?と最初は同姓同名の絵描きなのではと見直して、やっぱり北野武だと気付いてびっくりしました。何でこんな場所の安ホテルのロビーに?三枚の絵はそれぞれ個性的で面白いのですが。ホテルの従業員に尋ねてみると、オーナーが北野武氏と交流があり、いただいたそうです。せっかくなので写真に撮らせてもらいました。陽の光が入って反射がひどかったので綺麗には写せませんが、感じはわかるかと思います。真ん中の絵は大作で、中央に「KANEDA」と書かれた箱らしきものが置いてあり、天辺には一万円札のデザイン。その周囲を大勢の人達が回っているようです。一人一人丁寧に書き込んであって表情やファッションまでよく分かります。もちろん某宗教の巡礼のようすをパロディにしたものですけど、アンディ・ウォーホールやジェームズ・リジィのようなポップカルチャーを思わせますね。猛毒が出ている北野作品だと思います。それに比べて左側のヨットの停泊を描いた絵の方は、正統派の写実主義です。近づいてじっくり観察させてもらいましたが、海面の光りのゆらぎもそうですが、実に緻密な筆使いです。テレビに出演しながら映画を撮るだけでも時間がないほど忙しいはずなのに時間のかかる絵を描くなんて驚異です。どうしてこんな絵が描けるのか不思議です。左側のもう一枚はカラフルなピエロです。ピエロは天才パブロ・ピカソの影響を思わせますが、マルク・シャガールのようなファンタジー感もあります。もちろんお笑い芸人としての自分を投影しているんでしょうけど。でもこんなにスタイルの違う絵が描けるなんて非凡な才能があるんでしょうね。安いから試しに泊まったホテルなんですけど得した気分になりました。
すっきりしない天気です。このところ不安定な空です。明日はまた荒れた天候になるとか。グレイの雲が敷き詰められたように広がっていました。朝夕はまだ肌寒いです。今日は先週お休みした水泳のトレーニングをしました。いつものスポーツクラブです。日曜日の午後は比較的空いている気がするのですが、今日はややスイマーの人影が多いようでした。ゆっくりもできないので今日は泳ぐだけの練習です。最近泳ぐ前のストレッチを念入りにするのを止めました。やり過ぎはかえって故障の元になるとかで。基本の筋を伸ばすのは少しだけにして関節を動かす運動を取り入れています。二週間のブランクはやっぱりありますね。最初クロールで500Mを軽く泳いでみましたが、50Mを過ぎて200Mまではしんどい気がしました。500Mが長く感じるのです。やれやれ。レストタイムを5分ほどおいて、もう1本500Mを泳いでみました。今度はペースを上げてみました。うん。2本目のほうが楽でした。掌を広げて指の間を開けないように気を配り、まるでシャベルで土を掘るような意識で水を掻きます。調子を思い出しました。やり過ぎないように後はダウンです。200M。プラスしてブレストで25Mを4本。合計1300Mで終了しました。その後はジャグジーで足の裏、腰、肩甲骨、ふくらはぎをマッサージ。着替えてからはマンサージ椅子で全身疲労回復と腰モードを1クールずつ起動し筋肉をほぐしました。気持ちいいです。疲労さえ心地いい感じ。そうそう。ここ一ヶ月のダイエットはおかげさまでうまくいっています。5Kg近く減りました。逆に言うと今年なって5Kgくらい太ってしまって周りから指摘されるくらいでしたので元に戻しただけです。でもダイエットは食事制限が一番ですね。お腹が減ったからとか時間が来たからといってバクバク食べているとみるみる太ります。若い時はどれだけ食べても太らなかったのに。減らすのは年々過酷になってきました。飢餓感を楽しむくらいの気持ちの持って行き方が必要ですね。この間の健康診断の結果も改善が進んでいるようでした。コレステロールと中性脂肪の値は下がりました。ざっと見渡しても特に気になるものはないので安心はしています。・・・これから健康管理も自分の中では大きなものになっていくんでしょうね。泳いでいられるうちは心配することなんかないと思ってるけど。
ソメイヨシノは葉桜となってしまいました。この春はとうとうお花見を逃しました。そして古田祐二シェフのフランス料理教室は、レギュラーとしてはラストシーズンとなり、残すところあと三回です。彼が用意したのは春らしい季節に合わせたメニュー「鰆と小海老とホタテ貝の白ワイン蒸し サフラン風味」と「ホウレン草とポテトのクリームスウプ」の二品です。旬の鰆は、尾頭付きを三枚おろしにして切り身にしてから、皮付きのまま塩・コショーをして下味を付けます。頭と骨は青ネギといっしょに煮込んで魚のブイヨンを作っておきます。また、サフランは湯戻しをしておきます。小海老とホタテ貝は塩・コショーをして下味を付けておきます。蒸し器に水と白ワインと魚のブイヨンを入れて、鰆の切り身、小海老、ホタテ貝を蒸します。ソースの作り方は、オニオンのみじん切りをバターソテーしたものと白ネギの千切りをバターソテーしたものを同じ鍋に移してから生クリームで煮込みます。煮詰まってきたら、しめじをバターソテーしたものを入れて、湯戻しをしたサフランを丸ごと足します。一度火を止め、湯剥きをして種を取り去りコンカッセにカットしたトマトを入れてから塩・コショーとバターモンテで味を調えて完成です。付け合せはジャガ芋とエジプトインゲンです。サフランの香りと魚介類の組み合わせは意外な気がしますがとても相性が良かったです。パンにつけると美味しいソースでした。「ホウレン草とポテトのクリームスウプ」はホウレン草のポタージュスウプと言ってもいい料理です。ホウレン草は、土を洗い流して茎ごと塩茹でします。ザルにあげて湯切りをしたら、細かくカットします。ジャガ芋は皮を剥いて適当な大きさにカットしてからブイヨンで煮込みます。ホウレン草も別の鍋で更にブイヨンで軽く煮ておきます。オニオンのみじん切りをバターソテーしたら、そこへホウレン草とジャガ芋を混ぜてブイヨンで馴染ませます。小分けをしながら全部ミキサーにかけ、その後裏ごしをしたら鍋に戻し、ミルクとブルマニエを加えて煮詰めます。ここで濃度を付けます。煮詰まったら火を止めて塩・コショーで味を調え、最後は生クリームでコクを出します。不足があればブイヨンを入れてもいいです。ホウレン草の緑鮮やかなスウプは濃厚な味でしたが、春の風のような爽やかさも感じるメニューでした。料理の色って重要ですね。食欲もそそられるし、栄養的にもバランスがとれている気がします。