先週のことですが、フランス料理の巨匠、三國清三氏の講演を聞いてきました。「三國シェフに食を学ぶ」という内容で、子供達への食育の問題、フランス料理の歴史、地産地消の話など僕には興味の尽きないテーマが中心で話は面白くてたまりませんでした。講演後、同行した古田シェフが以前、三國氏の仕事を手伝ったこともあると言うのでスタッフを通して控え室に上がり込み、三國氏と名刺交換や記念撮影までしていただきました。軽く会話も交わすことできて興奮が冷めないまま、名古屋のフレンチ「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」でランチをする機会に恵まれました。予約が取りづらい人気店です。オーナーシェフ北村氏はミクニ・ナゴヤの元総料理長。フレンチの三大巨匠ジラルデ氏に師事を仰いだのは三國氏と同じです。舞い上がった心持ちで行きつけのワインショップ(江崎本店)の店長に今度、「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」へランチを食べに行くと話したら、その店にワインを卸しているのは当社です。と教えてくれて、何だか運命に導かれるような気分になってきました。そんな前置きがあって期待に胸を膨らませながら僕は初めてお店の門をくぐりました。古い邸宅を改装してレストランにしてあるそうで、レトロな趣と格式高い装いは、特別な日のためにいただくご馳走に相応しい気がします。見た目の盛り付けも素晴らしいし、地元の食材を生かしたメニューにただ感謝するのみです。「五色の野菜(南瓜、ズッキーニ、カリフラワー、二色のポワブロン)のムース ハート仕立て」「車海老、フルーツトマトと蟹身を忍ばせたホウレン草の早春サラダ インゲン、シャドークイン、イカ、サーモンのビリュノワーズと鱒の卵を散りばめて爽やかな酸味の白バルサミコ酢のユイール」「春を呼ぶ緑の一皿 柳橋市場から届いた海の幸のパナッシェ ブロッコリー、スナックエンドウ、芽キャベツと三種の緑のソース」と三皿続いてあとにメイン・デッシュ「フランス産コクレジョーヌ(雛鳥)のロースト 愛知県産たけのこ菜と菜の花のフリチュールをご一緒に」がテーブルに運ばれました。至福とはこのことです。どの料理も食材の味が舌に染み込む絶品でした。最後にデザートがワゴンでやってきますが、10種類くらいから好きなだけいただけます。ちょっと迷って「モンブランケーキ」「アップルパイ」「プリン」を選択しました。贅沢を味わうのは悪いことではありません。それは食べてみればわかります。




ラ・グランターブル ドゥ キタムラ 公式サイト




ラ・グランターブル ドゥ キタムラ 公式サイト