東海道五十三次草津本陣のすぐ近くの路地に旧い家をそのまま利用した料理店「木波屋雑穀堂」があります。狭い人家が建ち並ぶ路でうっかり見過ごしそうな場所にあります。散々この辺りは歩き潰したはずですが、気付かなかったお店です。とろろ飯が食べられるという触れ込みなので期待して出掛けました。行ってみると店内に入るというより民家にあがる感じがしました。ほとんど改装らしい改装はしていないようです。こんな場所に和食のお店があるなんてちょっと不思議です。お昼のメニューは「木波御膳」(1500円)「とろろ御膳」(1000円)「とろろ蕎麦御膳」(1000円)といったところです。コースもあるそうですが予約制です。ここは「木波御膳」でお店の自慢料理を食することにしました。お店の方の説明では最高級の自然薯を皮をつけたまますりおおろして出汁でのばした「とろろ」だそうです。ご飯は七穀米です。全部説明してくれたのはいいのですが、記憶できませんでした。小豆が入っていたのはよく憶えていますけど。七穀米は冷めた状態でしたが、大変よかったです。「とろろ」の方も出汁をちゃんと混ぜてあってかゆみが気になる方でも食べ易いのではないでしょうか。醤油をかけなくても美味しくいただけました。日替わり肉料理は「鶏のせせりと山芋の山椒焼き」でした。柔らかい鶏肉と山椒が田舎風でお店のインテリアとよく合います。「まったり豆腐」は素朴な味です。手作りでしょうか。小皿に「あげとろろ」も付きました。海苔巻きと紫蘇巻きです。他にお味噌汁と香物もあります。期待通りの中々よいお店でした。店員の方も親切ですしね。尋ねてみると夜が中心だとか。日本酒は常に40種類は用意してあるそうです。案内を見ると宴会コースや鍋、すきやきのコースがありました。離れ家もあると聞いたので予約を入れて訪れるのも一興かもしれません。何しろ何の変哲も無い旧い民家のままですから、落ち着けることは保証します。小庭も普通で好印象です。最近、都会では町屋をお洒落に改装し過ぎてドーピング状態になったダイニングキッチンが横行していて、形だけのお店に比べたら僕はこういった素の方が断然好きです。本当はお金がなかっただけかも知れませんが(違っていたらゴメンナサイ)、これでいいじゃありませんか。
住所 滋賀県草津市草津2-4-6
電話 077-565-0142
場所
住所 滋賀県草津市草津2-4-6
電話 077-565-0142
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