「ウニ」を使ったスパゲティは作ってみたかったけど、「ウニ」は高価でもあるし、なにより新鮮でないと美味しいはずがありません。家で作ることはまずないだろうと匙を投げていました。ところが、いい「ウニ」が手に入ることになり、早速チャレンジすることができました。実は、上の娘が修学旅行で北海道へ行くというので、お土産は「毛蟹」ががいいなあ。なんて冗談話してるうちに、本当にちゃんとした所で買ってもらおうと話が進んでしまい、本人も戻れなくなったようで結局「毛蟹」を頼んでしまったのです。「毛蟹」は家族一同大好物なので、反対するものは誰もいなかったわけです。それで小樽に立ち寄るというので三角市場で買い出しをしてもらうことに。小樽は僕も昨年行ったことがあるので、お店まで指定して行かせました。北一ガラスより魚介類の方に興味があるなんてちっとも乙女らしくありませんが、これも社会勉強の一つだと思えばそのくらいのお小遣いは出してやろうという親心もあります。(いいえ。食い意地かも。)そうしたら上の娘が市場へ行って、「毛蟹」の他に「ウニ」と「真ほっけ」までも購入してきました。というわけで宅配便で今日届いたばかりの小樽産の「生ウニ」を使い、お昼ご飯に「ウニのスパゲティ」を作ることが実現できたのです。レシピは落合務氏の本を参考に自分なりにアレンジしてみました。僕は過去に、刺がうようよ動いている生きた「ウニ」をスプーンですくって食べたことがあって、「ウニ」は新鮮さが命なんだとつくづく噛み締めた経験があります。だから新鮮な「ウニ」でないと、臭みなく調理するのは難しいと常々思っていました。「ウニ」の鮮度を生かしたソースを作るのは緊張しますね。作り方は、フライパンにエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルを温め、細切れのニンニクを軽く揚げてから白ワインを加えアルコールを飛ばします。そこへトマト・ピューレを大さじ一杯分、アンチョビー、イタリアン・パセリのきざんだものを足して煮込みます。イタリアン・パセリはバルコニーで栽培してあるフレッシュを使いました。更に生クリームを適度に注いで煮込みを続けます。パスタの茹で上がりに合わせて生ウニを加え、無塩バターでソースを仕上げます。塩加減のために生ウニの保存に使われた潮水をちょっぴり入れてみました。素早く作るのが決め手ですね。パスタには「フリッタータ」と「ジャガ芋のロースト」も一緒にテーブルに並べていただきました。レストラン・メニューみたいです。贅沢な食材である「ウニ」をベースにしたスパゲティですからね。滅多にお目にかかれないぞ。と言い聞かせてから家族に食べさせました。臭みは一切無し。コクもしっかり出ているソースに皆、大満足でした。


