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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

仕掛け花火とベリーダンサー

2015年06月06日 | 文化/歴史/技術
ここは知多半島にある山海海水浴場です。まだ海開きの前なので観光客がどっと押し寄せる時期ではありません。だけど海水温はずいぶん上がっているでしょうね。僕が参加している交流会が今年設立25周年となったので記念に打ち上げ花火を上げようという企画が持ち上がりました。長良川や諏訪湖の花火大会を請け負う小川さんの師事で、自前の仕掛け花火と自腹の玉で花火を打ち上げることになって、僕は3号玉銀牡丹を購入させてもらいました。この話を聞いた上の娘とその彼氏も同行したいというので、昼過ぎから一緒に仕掛け花火作りも手伝ってくれました。だけど、花火を打ち上げるって簡単じゃありません。安全の確保のために消防署の許可や地元観光協会などの承認が必要だったのでスタッフは苦労したようです。木枠を電動丸ノコでカットしたり、インパクトドライバーで金具を固定したり、それは大工並の仕事になりました。ランスという火薬と導火線は手作業です。花火の裏方の仕事をするのは初めてなのでちょっと面白かったですね。打ち上げも電気配線を使って点火するので準備作業は結構手間でした。ところで、打ち上げ前の食事の席ではアフィーファさんがベリーダンスを披露してくれて何だか妙な雰囲気になってしまったのも面白かったですね。彼女は、ラヤリ・エル・ウンスというグループを結成していて中東アラブを中心に音楽とダンスを教えています。僕は会うのは二回目です。せっかく目の前に素敵なビーチがあるし、日没前は特に雰囲気がいいと思い、写真を撮らせてもらいました。ベリーダンスと言えば砂漠とオアシスじゃないですか。海水浴場の砂浜は、砂漠のイメージと重なるので雰囲気はばっちりでした。彼女も海に合うように衣裳を着替えてくれましたがそれも大当たり。さて、日が暮れて準備に時間がかかってしまいましたが、何とか無事に花火を打ち上げることができました。まず、仕掛け花火ですが、浜に木枠を立てて置き、仕掛け花火の着火と同時にその後ろの海で海上花火を三発爆発させてる凝った演出を小川さんが考えてくれました。これは凄い。海が火の色に染まるんです。20発ほどの打ち上げ花火は、3号玉と4号玉ではありますが、至近距離ということもあって中々迫力がありました。しかし、写真撮影は手こずりました。オートフォーカスをオンにしたままなのに気付かず、シャッター降りなかったので失敗の連続。やっと原因を見つけて撮影したけど成功したのは数枚。トホホです。でも花火って一瞬だから情緒深く感じられますね。残り火って言うし。海と花火とベリーダンスの組み合わせはとってもイイと思います。

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竜王町 鵜川天満宮の勧請縄

2015年03月30日 | 文化/歴史/技術
春の季節になりました。今日は、気温がぐんぐん上がってきました。そして桜の花が満開を迎えています。花見をしたいところですが、そんな時間もありません。年度末って何かと忙しいですよね。滋賀県内を車で移動していると面白いものに出会います。神社にある勧請縄に興味を持つものとしては、わずかな時間があればちょっと寄ってみたくなります。本当は別の神社へ向かっていました。竜王町の曲がりくねった道路を走り、祖父川の橋を渡って降りたカーブで突然目に飛び込んできたのが勧請縄でした。「!」慌ててブレーキを踏んで停車し、目的地を変更してお参りすることにしたのが鵜川天満宮です。こんな風に偶然訪れるのも良いではありませんか。とても立派な勧請縄なので放っとくこともできません。道路から入る参道をふさぐように注連縄が張られ、中央にには木材のトリクグラズがあり、デザインはサークル内にクロス(十字)という最もシンプルなものです。注連縄の左右には6本ずつの小縄が吊り下げられて枯れかかっていますが青葉が取り付けられていました。注連縄の上部には左右6本ずつ白羽の矢のようなものが突き刺さっています。合わせて十二の飾りはどこも同じのようです。大きさもしっかりして勧請縄としては模範的な造りだと思います。しかし、この天満宮、ちょっと寂し過ぎるところです。境内に入ると異様な感じがします。普通の神社とは何かが違います。周囲には寺や神社が密集しているとは言え、殺風景な印象です。鎮守の森がないからでしょうか。土手の横だからでしょうか。社務所と大きめの社があるけれど、拝殿はとても小さなものでした。本殿はなさそうです。天満宮なので菅原道真を祀っているはずです。ちゃんと牛がいました。でも真新しいです。鳥居は最近作ったコンパクトなものですし、拝殿以外は寄せ集めて作ったものであるのは否めません。土手の脇の余った土地であろうというのも透けて見えます。相当古い歴史を持つ、由緒のある天満宮だと思われますが、貧弱なのは残念でした。でも勧請縄を毎年張り替えているのであれば、地元の氏子さん達が大切に扱っているのは間違いないと思われます。それにしても見れば見るほど勧請縄って面白いですね。どうしてこのデザインにしなければならなかったのか誰か教えてください。

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新橋のウルトラセブン

2015年02月10日 | 文化/歴史/技術
JR新橋駅の改札口付近をウロウロしていたら、いきなり等身大のウルトラセブンに出くわしました!何だ?東京に住んでいるわけではないので事情を知らず、これがJR東日本のキャンペーンだとはすぐに気付きませんでした。何を隠そうこの僕は、ウルトラセブンが大好きです。ファンなら必ず訪れるモロボシ・ダン役の森次晃嗣氏の経営するジョリー・シャポーまで足を運びツーショットで記念写真を撮ったこともあります。それはさておき、キャンペーンとは、客が駅のスタンプを集めると景品がもらえるイベントです。鉄道会社が休日の乗降者を増やして売上を伸ばそうとする定番の販売促進なのですが、子供騙しではなく、いい大人(50代や60代の男女)がせっせとスタンプを押しにやって来ます。そりゃそうだよね。で、何で新橋にウルトラセブンなんだ?と疑問が出たところで、JR東日本の公式サイトを確認してみました。山手線、中央線、成田線、京浜東北線を中心に各駅にウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックまでのキャラクラーを配置してスタンプ台を設置してあるようです。初期のウルトラマン世代にとっては懐かしい名前がずらりと並んでいます。カネゴンが金町、ガメロンが亀有なのは洒落でしょう。ガンダーが神田、ゴメスが駒込は駄洒落だと思います。しかし、その他は適当な気がします。んー?メフィラス星人が三河島、ダダが西日暮里なのはかなりシュールな組み合わせです。新橋の隣、浜松町にウルトラマンジャックがいますが、新橋のほうが良いのではと考えていると、何となく主催者側の思惑が透けて見えてきました。主要駅には不人気キャラクターを配置して、人気のキャラクターは乗降者が少ないと思われる駅に配置されています。例えば、山の手の東京はベムスター、上野はシーゴラス、池袋はアントラー、新宿はウー、渋谷はスカイドン、品川はリトラといった具合です。看板キャラクターのウルトラマンは南流山、バルタン星人は尾久、レッドキングは信濃町、ジャミラは馬橋、ゼットンは御徒町、エレキングは飯田橋、メトロン星人は王子、ガッツ星人は阿佐ヶ谷でキングジョーにいたっては西荻窪にいます。これは明らかに不人気駅に人気キャラクターを組み合わせていますね。普段、プライドが高い人気キャラクターにとっては左遷人事と言えるでしょう。悪いけど僕は忙しいのでこの話には乗りませんけどね。どうでもいいけど田町の異次元電車は怪獣じゃない。意地でも鉄道車両を出したかったのでしょうか。

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東京 代々木 明治神宮

2015年02月09日 | 文化/歴史/技術
明治神宮は、ある意味日本で一番有名で目立つ場所にある神社ではないでしょうか。神社ではありませんでした神宮でした。最近、表参道とは明治神宮の参道なんだとテレビで言っているのを見て、改めて明治神宮を意識しました。それと同時にまだ一度も参拝していないことも思い出しました。まだ若い頃、原宿は田舎者にとって憧れの地でした。東横線に乗って渋谷まで移動し、そこから代々木に向かって歩き、竹下通りを練り歩き、表参道に出てケヤキ並木を見上げながらブラブラする。それだけでいい気分でした。NHKや代々木競技場くらいは目に入りましたが、明治神宮は眼中にありませんでした。当時は全く興味がありませんでした。それがこの歳になって反対になってしまいました。人生面白いものです。同じ場所なのに足を踏み入れたいところがこんなにも違うなんて。恵比寿から来たのでJR代々木駅を下車し、北門から入り境内に出て、参道を逆に歩いてJR原宿駅に抜けるルートを通りました。門では警備員が待機し、門限時間が表記してあるのが気になります。こんな神宮はそうそうあるものではありません。明治神宮は、その名の明治天皇を祀っていることは知っています。そのためだけのスペースが今では都会のど真ん中に異境を思わせる緑の森に囲まれているのですから凄いことです。行く道、ここは東京なのかと戸惑うくらいでした。広い敷地の中を順路に沿って進むと開けるように境内がありました。まるで首里城のようでもあるし、伊勢神宮のように清らかでした。歴史的には新しいものなので独特のスタイルを感じます。何というか余計なものがない気がするのです。シンプル。心が落ち着いてくる奇妙な感覚があります。外国人の観光客が多かったので、彼等彼女等も驚くことでしょう。明治神宮を教会やモスクと比べているのかも知れません。日本は神道の国であると強烈に思っているのかも知れません。天気が良く、寒気が近づいていることもあって、社殿の姿が澄み切った空の色に輝くようなので見とれてしまいました。綺麗な空間です。大正時代に造園から始めるにあたって全国から献木が集まり、荒れ地のようなここに植林を施した人工林とは思えません。時間が経ち、照葉樹を中心に椎、樫、楠といった木々がまるで自然に生えたような森ができあがったそうです。奇跡ですね。伊勢神宮や熱田神宮を歩き慣れた僕ですが、杉の木があまりないことには気付きませんでした。「人ごころ すがすがしきはほがらかに あけたる空にむかふなりけり」とは明治天皇御製の歌。今日の明治神宮そのものではありませんか。

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千葉 稲毛浅間神社の節分

2015年02月03日 | 文化/歴史/技術
節分と言えば豆まきなのですが、最近は恵方巻きのほうが目立ってきました。七つの具材で構成された海苔巻きを今年の恵方に向かって無言で食べつくすと幸福になるという習慣なのですが、ロールケーキまで出てきて本来の意味がどこかへいってしまいました。しかし、この現象は、日本の誇るべき能力と言っても良いのではないでしょうか。外来の文化をねじ曲げるだけでなく自国の文化・慣習だって容赦しないのですから。今日は千葉へ来ました。千葉の湾岸はJR総武線、JR京葉線、京成線と平行に走る路線が三本あって、稲毛の言葉がつく駅は三つあります。その稲毛には富士山信仰で有名な稲毛浅間神社があります。二月三日は恒例行事の豆まきがあると聞いて出かけることにしました。どの駅からも歩いて行けます。初めて訪れたのですが、印象としてはまるで公園のようでした。(後から調べたら稲毛公園の中にある神社でした。)16時から始まるというので30分前に到着すると、すでに人だかりができていました。待つこと一時間。一時間ですよ。16時くらいから社殿の中で、何やら神職の方々が入れ替わり立ち替わり忙しく動いているのがガラス越しに見えました。そのうちに神楽の音に合わせて、赤鬼と青鬼を退治する演舞が始まり盛り上がってきます。気付くと境内には人がぎっしり集まっていてごった返していました。僕は、適当に豆を投げるだけのものと思っていたので、伝統芸能が鑑賞できたのはラッキーでした。説明が何もないので話の前後が不明なのは残念です。多分、地元の議員衆と神主だと思われますが、ビニールパックに入った豆を熱気に包まれた群衆の中に投げ込み出すと、豆の奪い合いが始まりました。これが結構大変なことで、もみくちゃになります。紙袋を頭上に広げるオバちゃんも大勢いるし、小学生の男の子は下に墜ちた豆を拾いまくりたくさん手に入れていました。おそらく全員に行き渡る数ではないように思います。僕はなんと三つも手に入りました。運がいいのでしょうか。無理せず向こうからやって来たようです。久しぶりに興奮して楽しんだところで思い出すのは、僕の地元では嫁入りの菓子拾いです。子供の頃、近所でお嫁に行く人がいると、自宅を出る時に家の屋根に登った親族が見物客にお菓子を投げる習慣があるのです。喜び勇んでお菓子拾いをした記憶があります。童心を思い出してパックの豆を見ると一つ当り券が入っていました。懸賞は海苔でした。ありがたい海苔です。

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豊川 砥鹿神社

2015年01月23日 | 文化/歴史/技術
今週は神社の参拝が続いています。お正月気分がすっかり抜けてしまっても神社巡りは興味尽きません。豊川には豊川稲荷があるので、昨年、一昨年と初詣に行きました。近くに砥鹿神社(とがじんじゃ)があるのは知っていましたが電車だったので足を伸ばすことはしませんでした。今日は仕事で豊橋へ向かうので、車で豊川ICを通ります。砥鹿神社はその目と鼻の先なのでちょっと立ち寄ることにしました。三河の国の一宮です。一宮巡りはまだまだ未訪問の神社が残っていますが、すぐ隣の国であるにもかかわらず、初めての参拝となりました。国道151号線沿いなので前を通り過ぎたことは何度もあります。行きたいと強い気持ちがないと行けないものなんですね。平日の夕方、駐車場もまばらに車が停めてあるだけで参拝客は少なかったです。国道に近い駐車場から入ると表神門ではなく横から入場することになりますが、途中に杜を抜けることになるのでとても神妙な気持ちにさせてくれます。境内はそれほど広くないので、表からあっさり入るよりいいと思います。手水舎もちゃんと二つ用意されています。この神社のことは何も知らなかったので、調べてわかったことを記述しておきます。正確には砥鹿神社は二つ鎮座し、普段の砥鹿神社は里宮と呼ばれ、もう一つは本宮山の山頂にあり奥宮と呼ばれています。そして先に建立されたのが奥宮のほうです。701年から704年のことだそうですから1300年以上の歴史を持つ古社です。引用すると「本茂山(ほのしげやま)」(本宮山)に留まって、この山を永く神霊を止め置く所「止所(とが)の地」とされたとあります。砥鹿神社の名称の由来はそこにあります。摂社・末社も多く、特に三河えびす社は商売の神様で、こちらも信望を集めているようでした。しかも二宮と三宮を兼ねています。一宮の境内の中に二宮と三宮があるなんて珍しい神社じゃないでしょうか。豊川稲荷はレジャー化されているのでそれはそれで楽しみが多い場所だと思います。それに比べて砥鹿神社は地味ではありますが、お祈りするならこちらのほうがご利益がありそうです。砥鹿神社は、山を御神体として始まった神社なのだからアニミズムの名残があると思われます。平安時代の頃からこの辺りでも人々の営みが存在して、信仰の継承が現代まで続く不思議に改めて感慨深いものがありました。
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日野町 馬見岡綿向神社の勧請縄

2015年01月22日 | 文化/歴史/技術
毎年、正月には神社へ初詣に行くのが楽しみです。数年前から勧請縄に興味を持ち、奈良、京都、滋賀一帯の古社には地元の人に受け継がれながら残っていることを知ってからは、毎年新調した勧請縄を見学したくてしかたありません。滋賀県日野町は山の中にあります。でも高い山はほとんどありません。車で走ると坂が多いなあ。と思うだけです。仕事で訪れることが多いとは言え、まだまだ知らないことがいっぱいあるところです。不思議を尋ねるべく、馬見岡綿向神社(うまみおかわたむきじんじゃ)へ行くことにしました。国道477号線沿いに鎮座する割と大きめの神社です。この道は何度も何度も走ったことがあるのに、ちっとも気にしていなかったことに自分でも驚いています。雨はなんとか降り止んでいましたが、昼でも重く暗い空模様でした。真っ昼間にここへ参拝する人は皆無でした。おかげで到着した直後からしっかりと「もののけ」を感じることができました。杜がぐるりと囲み閉ざされた空間であるのに、中は広さと開放感を感じる不思議な場所です。素晴らしい神社だと一瞬で理解しました。残雪もある寒さの中、一人で本殿まで歩き参拝しました。ぽつんと一人で居ると恐ろしい気もしてきます。短時間の滞在だったので丁寧に見学できなかったことがとても惜しいのですが、摂社、末社が数多く総合神社のようでした。つまり大宮か神宮クラス。行事も盛んで「どんと焼き」の跡も残っていました。秋には、新嘗祭があれば、20年に一度の式年遷宮も執り行われているそうです。由緒も古く、欽明天皇が545年に綿向山の頂上に神様を祀ったことが起源になるそうです。急な吹雪に遭い猪の足跡を追いかけていたら山頂に導かれ、神様の化身である白髪の老人に出会ったという伝説が残っています。僕のお目当ての勧請縄は、入口の鳥居を挟む二本の木に注連縄が張られ、その中央に木の枝で作られたダブルループを重ねたデザインのシンボルと12本の吊るされた注連縄というスタイルでした。魔除けとされているこの勧請縄ですが、僕はこれを見てまったく逆の機能をするものではないかと思いました。外部からやってくる厄や災いを入ってこないようにするのではなく、出て行かないようにブロックして閉じ込めるためのものではないでしょうか。本来、神社はお祓いをして厄を落とす場所です。ここには厄がたっぷり溜まっているはずです。外部と出入りする神様と人は鳥居をくぐることが許されますが、厄(魔物)は出られないように封印する必要があるから勧請縄でせき止めているんじゃないかな。また謎を見つけてしまった。

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明石 柿本神社

2015年01月21日 | 文化/歴史/技術
明石まで来ました。仕事です。お昼をいただく前にどこかお参りできるところはないかと探したら、JR明石駅から歩いて行ける場所に柿本神社があったので行ってみることにしました。大寒に入り、気温が低くなると思いましたが、関西ではやや温かいと感じるくらいでしょうか。曇り空で雨は何とか避けられました。それでも防寒対策はしっかりやっておきましたけどね。明石駅の前は明石城があるので柿本神社は目立ちません。その柿本神社は明石市立天文科学館の裏にあるので近くに寄るまで気配がありませんでした。参道らしいものはなく、急な石階段を登らなければならず、足腰の強さを求めてきます。登り切ってみると海が見えました。そして壮大な明石海峡大橋も眺められます!小高い丘の上にあるのです。天文科学館の建物も存在感があります。SFちっくな建造物と海と大橋を一度に目の当たりにできるビュースポットでした。境内に入る前から興奮しますねえ。比較して申し訳ないのですが、肝心の柿本神社は境内の中が駐車場になっていて拝殿と社務所が申し訳なさそうに見えました。歌人柿本人麻呂に所縁があるとばかり思っていましたが、なんと1620年に明石城城主の小笠原忠正が人麻呂を崇敬していて建立した神社なんだそうです。どういうこと?神社には、タイプがいろいろありますが、本人がこの地に住んだわけでもなく、立ち寄ったこともないのは先日参拝した川崎大師に似ています。ここも弘法大使(空海)はタッチしていませんでした。僕はこのような神社をリスペクト系と呼ぶことにします。怒りを鎮め、魂が怨霊とならないために祀ってあるわけでもなさそうです。地元の人気はそこそこあるみたいで、グッズの販売や写真撮影はうまくいっているようでした。赤穂浪士が主君の仇討ちを願って植えたとされる八房梅(やつふさのうめ)はまだ小さな蕾で、咲くのはしばらく先です。八方美人的なご利益も焦点がぼけてしまって気になるところですが、気持ちを入れ直して二礼二拍手一礼を済ませました。もう一つ。よくわからないのは手水舎の龍です。背中が亀の甲羅なんです。しかもデフォルメ。玄武?じゃないよね。耳があるから亀ではないし。悩むなあ。本来、水を司るのは龍か蛇。ドラゴン・ファイアー・ポンプでないとサマにならないのではないでしょうか。羊神社なら羊でもいいけど。・・・でも景色がいいから許します。

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名古屋 羊神社

2015年01月19日 | 文化/歴史/技術
皆さん。今年の干支はご存知ですよね。今年は未年です。四つ足で毛がふさふさしていていて、めぇめぇ鳴くあの羊です。毎年、干支にちなんだ神社へ初詣するのを楽しみにしていますが、なんと羊神社というそのままずばりの神社が名古屋にあると聞いて居ても立ってもいられませんでした。インフルエンザの感染で参拝が遅れてしまいました。全国でも二カ所しかない希少な神社です。もう一つは群馬県にあるそうです。由緒は後ほど。鎮座する場所は、名古屋市北区辻町。名鉄小牧線の上飯田駅から歩ける位置にありました。この辺りは、仕事でよく来る場所です。ですからいささか驚きもありました。いつもの見慣れた風景の奥にあるなんて。住宅街の中にあり、完全に囲まれているので大きな道路からは見えません。しかも境内はコンパクトで普段は人気のない神社だと想像します。何の変哲の無い神社ですが、ここは羊神社。石の羊が堂々といます。狛犬は別に居ますので、狛犬の代用ではありません。手水舎の水は龍ではなく羊の口から出ているところが相当可愛い演出ですね。そんなわけで、平日の昼間だというのに参拝客が大勢いました。露天で和菓子を売る人までいるのですから、2015年は盛況なようです。羊の前で記念写真を撮る人も絶えずいます。社務所にもここぞとばかり職員が配備され、御守やら絵馬など販売していました。今年だけでしょうね。それも今月一杯くらい。冷めた目で見てしまいましたが、こうして僕も参拝しに来たのだからお上りさん気分には違いありませんけどね。歴史は古く、927年の記帳に存在したとあるし、棟札に1613年の記録も残っているそうです。今まで残っていてくれたことに感謝したいくらいです。昔、群馬県の吉井町に羊太夫という人がいて、稲妻のように早く走って奈良まで通勤していたそうです。その羊太夫が都に向かう途中立ち寄った屋敷があったのがここらしいです。羊太夫が火の神様を祀る神社を建てて、それで羊(ひつじ)から火(ひ)を抜いて「つじ」となり、ここの地名が辻町になったと伝説では言われています。何だか眉唾な話ですが、どこか少しは真実が含まれているのでしょう。とにかく面白い神社であることは間違いなさそうです。時間がなかったので長居はできませんでした。話の種になるので行ける人は行ってみるといいでしょう。

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海津 お千代保稲荷2015

2015年01月18日 | 文化/歴史/技術
お正月のお千代保稲荷の賑わいは普通ではありません。実は、この正月に詣でをしようと思って妻と車で行くには行きました。お千代保稲荷の周辺は平らで見晴らしが良く田んぼと住宅に囲まれた田舎です。通じる道路は限られて大渋滞します。裏から入るルートで近づき、離れた場所に車を停めて参道まで歩きましたが、参拝の行列はとても長く、最後尾を確認するといつお参りできるのかわからないほどだったので断念しました。こうなると心残りでたまりません。どうにかして参拝はするぞという気持ちがふつふつと湧いてくるものです。年々、お千代保稲荷の人気は高まっています。成人式も終えて一段落着いたと思われる日曜日。再度、参拝をトライすることにしました。時刻も夕刻だったため帰る人もいるくらいなのでスムースに駐車場に車を停めることができました。何年ぶりかな。しかし、参道沿いのお店はごった返しでした。テレビで紹介されるのも珍しくなく、宣伝は行き渡っているようで立派なレジャー施設化しています。お揚げとロウソクを50円で購入し、拝む前にロウソクを灯し、拝殿では先にお狐様の大好物を捧げ、お賽銭を投げ入れてから二礼二拍手一礼しました。商売の神様ですから、周囲の人達は自営業や販売関係の家族連れでどっと押し寄せている感じです。今年は、景気が良いような報道がありますね。多分、そうなんでしょう。周りも羽振りが良い話が増えました。昨年のことを思うと今年は明るい気がしますね。名物の串カツ屋は何軒もあるのにどこも人でいっぱいでした。お千代保さんへやって来て串カツを素通りするのもなんですから、立ち食いで少しいただきました。揚げたては美味いんですよ。冷たい風が吹いていたので余計に熱々が美味しく感じるのかも知れません。最近はカレー屋や蕎麦屋など注目すべきお店が増えました。ナマズの蒲焼きも食べてみたくなりました。南の鳥居の近くの行列は「ちくりん」のよもぎ大判焼きです。大量生産ができないので焼き上がりを待つ人が絶えません。お土産に購入することにしました。抹茶味じゃないんですよ。よもぎ。餡は甘さが控えめで、よもぎの香りが強くてインパクトがあります。草餅とはまた違う味わいです。ところで大判焼きって関東では今川焼、関西では太鼓焼きって言うらしいですね。地元では、大判焼きが一番美味しそうに聞こえます。

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