スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

東京 丸の内 相田みつを美術館 ~詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界

2012年02月29日 | 芸術/演劇
東京国際フォーラムに相田みつを美術館はあります。相田みつをの作品は常設の美術館で触れることができます。今年は相田みつを没後20周年を記念して金子みすゞとコラボレーションで特別展が開催されています。この二人は、震災復興に寄与する作家として注目を浴びています。金子みすゞは詩人です。26歳でこの世を去ってしまい、埋もれていた作品が世に広がったのは最近のことです。僕が知ったのは大人になってからで、それでも時間が経ちました。詩人の作品を展示するなんて無茶があるなと思って見学すると、直筆の詩を拡大して絵画のように壁に貼って展示してありました。もちろん印字されたものも併記してあります。「こだまでしょうか。いいえ。誰でも。」震災直後のテレビはどのスポンサーもCMを控える行動をとったために、一日中公共広告機構のCMが流れていました。その中で、金子みすゞの詩を題材にしたCMが反響を呼ぶことになり、震災復興と重なり合うことになった気がします。金子みすゞの詩は、あどけないテーマの中に瑞々しい心を素直な気持ちで表現したものが多く、どれも分かり易い文章だから簡単に書けそうですが、実は書けないものだと僕は思っています。忘れていた無垢な気持ちとでも言っておきましょうか。金子みすゞの作品を味わうことに抵抗感があった僕ですが、震災後には気持ちが変わったのか心に響いてきます。同じように相田みつをの作品も、分かり易く単純明快でありながら、真似がし辛い作品が多い書家です。僕はあまり詳しく知らなかったのですが、ここへ来ていろいろ勉強することができました。10代の頃から短歌と書道に精通し、その才能は開花しながらも独自の道を選び、相田みつをの世界を作り上げた人だと初めて知りました。金子みすゞとの共通点はあるにしろ、相田みつをには、山伏が滝に打たれて境地を会得するようなプロセスが感じられ、しかも自分自身はその境地と一致せず、かくありたいと願う立場で書いているのに対し、金子みすゞは、自然そのままの自分をストレートに表現して書いている違いがあります。震災で卒業証書が流され、このままでは生き残った卒業生に渡す物がないから、相田みつをの色紙を渡したいと願い出た小学校があり、急いで用意したのが「願」と一字だけ書かれた作品だったと紹介されているのを見て、言葉の重みを改めて感じました。「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」これを有名にしたのは今の総理大臣。

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東日本大震災は終わっていない

2012年02月28日 | 文化/歴史/技術
午後2時過ぎにJR水戸駅の改札口を出て、しばらく周辺をうろついていた時でした。突然、ずずん!と地響きが起きて大地が揺れ、真新しい駅ビル全体がみしみしみしと音を立てました。あまりに唐突で思わず、身体を低くし頭上を確かめ、「やべっ!」と声が出ました。短時間に終わった震度4の地震の震源地は茨城沖。しかし、水戸市民は落ち着いていました。数分すると、何事もなかったような素振りです。茨城北部は震度4くらいの地震が頻繁に発生するので、水戸市民はもう慣れてしまっているのです。僕が水戸まで来た理由は、古い友人に会うためでした。3.11の直後も安否確認をして、今までも時折メールで交信してきた仲です。無事で元気にやっているということでした。久しぶりに会う友人は、市内を案内してくれると言うのですが、使えない市役所を見てみないかと誘ってくれたので、水戸市役所庁舎を見学してきました。もうすぐ震災から一年が経過しようとしています。東京から北の方角はすっかり足を踏み入れることはなくなってしまいました。僕にとっては震災後、初めて被災地に訪れる機会になります。水戸ではお決まりの観光地へ向かうその前に水戸市役所庁舎を見てみたいと僕から申し出ました。駅の南側は千波湖を埋め立てた土地で、地盤が柔らかかったらしく、市役所の周辺は道路が波打ち、水が噴出し、倒壊した建築物が多々あったそうです。津波の被害が甚大だったために、原発の被害が強烈だったために、茨城の地震の被害は比較的知られていません。しかし、揺れによる損害はここが一番大きかったと友人は教えてくれました。水戸市役所は地震により倒壊の恐れがあるため使用ができなくなり、今でも駐車場などに設置した架設事務所で運営されているんです。自治体の中枢がまだ復興していない!震災後、橋という橋が落ちてしまって道路が寸断され、家族に会えないから早く橋を直して欲しいと叫ぶように市長に電話したと友人は打ち明けてくれました。水戸市内はまだいたるところで工事が行われています。車で移動すると、地盤が歪曲していて水平ではないことは明らかです。飛び出したマンホールの周りはアスファルトで覆っていますが、段差には注意して運転する必要がありました。街は応急措置のままです。友人の震災の体験談をそのまま文字にすることはとてもできませんが、被災地はまだ、震災が続いていると思わざるえません。被災地の人達は、その目で崩壊した街と大勢の遺体を目撃し、恐怖に陥れる地震の轟きや人々の悲痛な叫び声を聞いているのです。深夜、携帯電話の緊急地震速報を伝えるアラームが鳴り響きました。復興はまだこの先にあります。

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オープンウォーター炬燵水練記 7

2012年02月26日 | スポーツ
冷たい風が吹いています。春はまだまだ先ですね。先週は外泊ばかりだったので昨日は一日家で療養するように静かに過ごし、今日はプールでトレーニングをしました。二月の練習量は1500Mとしたので、1500Mを泳ぐのですが、少し疲れていたので距離だけを泳ぐメニューにしました。今日利用したのはエコハウス138です。ゴミ焼却場の熱を再利用する温水プールで、水泳用というより市民の健康を主体とした施設なので、プールのコースは5コースしかありません。その代わりにジャグジー、水中歩行プール、健康促進プールなどがあるので老齢の健康派の方や親子連れが多く賑わいはあります。ジム、卓球もできることも人気を支えています。だけど、オープン時には営業していた喫茶店は閉鎖してしまいました。オープンデッキには白いテーブルと椅子が放置されています。ビオトープや淡水魚の飼育などでエコロジーの取り組みのアピールは上手くやっていますが、飲食業は失敗したみたいです。水着に着替えてストレッチをして、すぐにスタートしました。500M3本を15分のインターバルで泳ぎ、基本はイージースイムです。1本目より2本目。2本目より3本目の方が楽に泳げました。トータル・イマージョン・スイムは真似ですが、体力を温存して泳ぐことができるので是非マスターしておきたい泳法です。今のところスピードが上がらないので、10分を切るタイムでは泳げませんが、これで10分切れたら相当自信が持てます。アバウトだけど11分くらいでしょうか。泳ぎ終わった後も息が切れることはないし、筋肉痛もないので余裕があります。ダウンは100Mで済ませ合計1600Mで終了しました。一週間のブランクでは最初の500Mは少しだるさを感じます。ウォーミングアップに300M以上は必要な感覚です。レース前には心肺機能の増強は少しは取り入れてトレーニングするつもりですが、海に出て、あまり早く泳いでしまってすぐ終わってしまうより、なるべく時間をかけてゆっくり泳いだ方が気持ちいいような気もします。それはともかくレースに合わせてコンディションを作るのは地道な努力しかありません。こうして焦らず身体を慣らしておくのが大事なんです。
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廿日市 厳島神社

2012年02月23日 | 文化/歴史/技術
一度、訪れてみたいと日頃願っていた神社の一つが「厳島神社」でした。とにかく行ってみたいと思っていました。岩国へ出張して帰りの広島駅までJR山陽線を乗ることになるので、途中下車して立ち寄ることができます。喜び勇んで足を運びました。JR宮島口を降りると歩いてすぐそばに定期連絡船の乗場があり、10分ほどで宮島に渡ることができます。本州から宮島までの距離は泳ぐには遠過ぎますが、船で渡ればそれほど遠くない距離でした。満潮時には海上に浮かぶように見え、平安の寝殿を思わせる美しい回廊がまるで竜宮城だとたとえられています。そしてシンボルの大鳥居はまさに海の中にぽつんと建ち、輝くような神秘性を放ちます。船で近付くと興奮するくらい見事な神社でした。「厳島神社」は神様を海から迎え入れるデザインに違いありません。このような神社は他に類をみないものだと思います。ちょうど満潮で美しい「厳島神社」を楽しめることになりました。今年は大河ドラマが平清盛を扱うので、地元では村興しの幟立てをこしらえてやっきになっている様子です。団体の観光客も押し寄せる観光地ですから、自然と団体客と歩調を合わせることになりました。団体客のガイドの説明するスピーカーの声をまた聞きすると、あの大鳥居は置いてあるだけで、海の底の地面に設置している分けではないことを知りました。意外です。境内に海を引き寄せる発想は考えてみると大胆です。一通り回廊を巡り、拝殿で二礼二拍手一礼を済ませ、大鳥居を正面から眺め、多方面から見渡す景観がどれも日本の美を想起するには十分でした。海外の人にも見て欲しいと思います。(世界遺産に指定されたんだからもう知れ渡っているけどね。)平舞台も特徴的ですが、能舞台も専用に造られています。海に浮かぶ能舞台は珍しいし、演目を観賞してみたいとも思います。とても素晴らしい神社だと感嘆しながらも、誰もいない月夜の晩にこの回廊を一人で歩いてみたらどんなに感動するだろうと想像してしまいました。ロマンチックな気分に浸れそうです。帰り道は美味しいカキが食べたくなり我慢できず生ガキを頬張ることにしました。宮島のカキは粒が大きくて新鮮です。僕はレモンの少しだけふってつるんと食べてしまうのが好きです。最後になりましたが宮島には野生のシカが多くいます。景色にばかり目が行きますが、足下にも注意が必要です。さもなければシカのフンを踏みつけることなります。

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岩国 錦帯橋

2012年02月22日 | 文化/歴史/技術
岩国へ行くなら「錦帯橋」を見ておくべきと方々からアドバイスを受けました。仕事で岩国へ来てJR岩国駅からレンタカーを借りて移動することになったので、行き道途中だったので寄ってみました。いつものことですが、「錦帯橋」のことはよく知りませんでした。ちょっと変わった橋なんだろうくらいに思っていました。車で向かうと河原の駐車場に停めることができます。まずは河川敷から全体像を眺めます。5連木造アーチ形の橋は古風なデザインであるだけでなく、異様さも感じました。なんでこんな橋を作ったのか?と考えてしまいます。幅200Mの錦川は洪水で氾濫することがあり、架けた橋が崩落するようです。橋の先には岩国城が建ち、江戸時代の岩国城主が城下町を結ぶ交通の要として丈夫な橋を架けさせたことが始まりとか。見るからには浅い錦川は台風などで水量が多くなるそうで、初代「錦帯橋」は翌年崩壊し、その後改良され昭和の時代まで残ったそうです。その後、2回ほど橋は崩壊するのですが、建て直しを繰り返し今に至るわけです。地元の人には相当思い入れがある橋なのでしょうか。保存会によりしっかり維持されています。この橋は通行料が300円かかり維持管理費に使われています。冬空では殺風景でありますが、桜の季節は綺麗でしょうね。鵜飼もあるとか。急勾配の木造橋を渡ってみました。現代ではもっと立派な鉄筋製の橋がありますから、このような橋は必要ないのかも知れませんが、こんなユニークな橋が残ることに価値があると思います。渡り切ると向こう側は吉香公園、岩国美術館、岩国城へ登る山道などがあり、時間があれば歩き回るところはたくさんあります。そんなに時間はないので手前の売店の辺りでうろうろして、休憩所で座っていたら、やたら人懐っこい猫が四五匹近寄って来てそのうちの二匹は僕の膝の上に乗って降りようとしません。他の猫達は観光客から餌をねだっているようでしたが、僕の膝の上の猫達は、僕の顔色をうかがうこともせずにくつろいでいます。どうやら、どんな人でも膝の上に乗るわけでなく、猫の方で人を選んでいるようです。中には膝の上に乗って欲しいのに乗ってくれないと嘆いている女子もいましたから。何を隠そうこの僕は、猫には(動物には)好かれることが多く、人見知りする猫でも膝の上に乗ってきたことがあります。女性には好かれなくても猫は寄って来る。情けない話です。しかしこの猫達、降ろしてやらないとどいてくれませんでした。一度席を立ってもう一度座ってみると、やっぱり膝の上に勝手に乗ってきました。「錦帯橋」をうろつく猫達は可愛いです。

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オープンウォーター炬燵水練記 6

2012年02月19日 | スポーツ
オープンウォータースイミングのトレーニングと言っても、何をどうすればいいのかよく分からないまま泳いでいます。普段は温水プールで泳ぐしかありません。昨年は、無我夢中でレースに参加したようなところがありました。海でもプールで泳ぐやり方、それもスプリントと大差ないフォームだったかも知れません。オーストラリアン・スタイルを覚えて使ってみたもののロングディスタンス(厳密にはロングと呼べない距離ではあるけど。)を泳ぎ切るには、数々のテクニックをマスターした方が良さそうです。その中でも、ペースをコントロールするためにとても有効な方法の一つがストロークを減らして泳ぐことです。きっと体力の消耗が少ないはずです。昨年、トータル・イマージョン・スイムの動画をネットで見て、ちょっと真似てみたら、楽々と泳げることに気付いてそれ以来練習を続けています。世界的な寒波がニュースで報じられる中、この日本も寒い日が続いています。休日の今日は「一宮市温水プール」でトレーニングをしてきました。駐車場が空いているくらいだからそれほど混んでいませんでした。気温が低いと泳ぎたいと思う人は減るんでしょうね。僕も、寒いのは嫌いなので億劫な気持ちも持ちました。プールサイドでストレッチをすると身体が硬くなっているとつくづく思います。腱伸ばしも苦痛がついて回ります。昔は柔らかいって人に褒められたくらいなのに。今月は1500Mを泳ぐ計画なので500Mを3本泳ぎました。最初はアップでストロークはゆっくりで、リカバリーに無駄な動作をしないように気を付けました。入水はできるだけ静かに。休憩をとって2本目はコンティニュアスを意識してレースさながらのフォームで泳ぎました。3本目は、イージーに戻しトータル・イマージョン・スイムを意識したフォームで泳ぎました。ダウンは150M。全体の10%くらいでいいのかなと勝手に思ってその距離にしました。トータルは1650Mです。シャワーを浴びて着替えて外に出ると、適度な疲れが心地いい感じです。スッキリしました。泳いでいる時も気分がいいけど、泳ぎ終わってからも気分がいいと思うのは、やっぱり僕はスポーツが好きなんだ。
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東京 北千住 荒川の土手

2012年02月16日 | 文化/歴史/技術
荒川の土手にあがってみたら、初めて来たとは思えないほど懐かしい風景に出逢いました。北千住駅から歩いてすぐ、東武線と常磐線の陸橋(当時つくばエクスプレスは通ってなかったとは思いますが。)の横に続く荒川の堤防はドラマ3年B組金八先生のロケ地です。雪がちらつく寒い日なので青々とした草は生えていませんが、まさしくここがドラマの中で何度も出て来る土手なんです。金八先生は最初のシリーズからよく観てました。新八先生、仙八先生、貫八先生など続いて観て、また金八先生を観て・・・。だからこの荒川の土手は、行ったことないのに行った気がするほどテレビで観ていたはずです。オープニングなんか毎週ですからね。昨年、特番で定年退職する金八先生を送るために歴代の卒業生が集まった時の放送も懐かしく観てしまいました。第1シーズンのたのきんトリオとか三原じゅん子、杉田かおり、第2シーズンの沖田浩之、伊東つかさ、川上麻衣子などは強く印象に残っています。シブガキ隊は仙八先生だったな。実を言うと恥ずかしい話、伊藤つかさには熱をあげていて、アルバム(30センチのLPのこと)と写真集を買っていました。げげ!三枚目のアルバム「ふしぎの国のつかさ」はミュージカルふしぎの国のアリスのサントラ盤で、これを買った直後に「一体、何をしているんだろう?」と我に返って無事にこの世に舞い戻ってきました。それはともかく、僕は3年B組金八先生の放送を毎週楽しみにしていました。中学生が妊娠してしまったら、視聴者である僕等も一緒になって悩んでいたような気がします。あの頃は、テレビには送り手と受け手が共有できる何かがあって、それを特別なことだとは思っていなかったような気がします。そんな思い出が甦ってくるのがこの土手なんです。・・・雪が降ってきました。寒い!どちらかというと春の陽気のイメージだったんですけど、やって来る日がマズかったです。立っているのも大変で、凍てつく風が冷たいのなんのって。この土手を歩いて気分を満喫したかったけど、早々に退却することになりました。でも頑張ってスマホを操りYouTubeで3年B組金八先生のオープニングテーマにアクセスして、実態と比べながら観てみました。持つ手が震えて(素手じゃないとタップできない!)辛かったけど一人で、盛り上がっていました。僕にとっての河原の土手は地元の木曽川ですが、荒川も加えたいと思います。
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厚木 元湯玉川館

2012年02月15日 | 温泉
温泉に入り、静かに過ごし心落ちかせるためには、秘湯のような場所へ行かなければならいと思っていませんか?その秘湯は、アクセスが悪く、辿り着くには時間と苦労を伴うものだと考えているでしょう。もちろん、その考えは正しいと思います。虎穴にいらずんば虎子を得ずというやつです。今回訪れた温泉「元湯玉川館」へは小田急本厚木駅からバスで向かいました。片道350円の運賃で七沢温泉まで30分くらいでしょうか。非常に分かりづらいバス停の名称と路線ですが、スマホがあれば大丈夫です。厚木は市街地でもあるし、インターチェンジもJRも私鉄も通り交通の要として賑わう街です。その郊外もそれなりに開けていて温泉とは縁が遠い気がするので、僕は最初それほど静かな場所ではないだろうと思っていました。しかし、予想は外れました。静かに心落ち着ける温泉が厚木市内にはあるのです。丹沢山の麓にあたる七沢温泉の奥にあり、玄関の構えからしてひっそりしています。玄関の中に入ると静まりかえっていてしんとしていました。日帰りの入泉料は1000円。廊下を渡り宿泊棟から温泉棟へ移動すると気分が高まります。平日の午後だったので男湯は僕一人でした。(後から他のお客が入ってきました。)木造のお風呂で内湯です。ガラス越しに雑木林が眺められますが、真冬ですから葉が落ち切った枝の木々しか見えません。でもこの雰囲気、隠れ湯にぴったりです。お湯は湯の花が舞う透明色でかすかに硫黄臭のような鉱物臭がありました。粘度は高く、すべすべというよりぬるぬるです。「滑りやすいので気をつけてください。」と注意されたことを思い出します。源泉は強アルカリ鉱泉だそうでペーハーは10以上。加熱はしているそうです。この源泉を使った自家製の石鹸まで販売しています。それにしても佇まいは最高にいいですね。温めの湯につかっているとリラックスできます。景色は残念ですが、かなり良い温泉だと思います。バスを待つ間にロビーで休憩させていただきましたが、調度品も趣味がいいし掃除も行き届いていて、どっぷり休めるための心遣いを感じました。額縁に飾られた「のらくろ」が気になりました。調べてみると文人に愛された温泉のようで、多くの作家が逗留しているようです。「のらくろ」の作者田河水泡、「夕焼小焼」の中村雨紅、山本周五郎・・・!映画やドラマやCMの撮影ロケにもなっている!・・・ははは。知らなかった。(この記事を書いている時に知りました。)この温泉は一人で来るのも良し。お忍びで二人でしっぽりするも良しです。大勢では行きたくないですね。



七沢温泉 元湯玉川館 公式サイト
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多摩 小野神社

2012年02月14日 | 文化/歴史/技術
東京はかつて武蔵の国と呼ばれていました。武蔵野ですからね。多摩方面は丘陵地帯が続き、住宅や商店がぎっしり詰まっていても、僕にはいにしえの野原が脳裏に浮かんできます。武蔵の国の一宮はどこなんだろう?東京には何度足を踏み入れたか知れないくらいなのに僕は一度も参拝したことがありません。「小野神社」は多摩市にあります。多摩川の岸の近く、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅から歩いて行けます。調べてみると「小野神社」は対岸の府中市にもあって、多摩川の氾濫で一つの神社が二ヶ所に分断さんれたとも言われています。時間の問題で二ヶ所訪問することはできなかったので多摩市側の「小野神社」へ行くことにしました。雨が降り出し冬の季節は身体が冷えやすいので行く道合羽を買って羽織りました。駅前の商業施設も住宅も野を分け入って建てられたような気がする街でした。「小野神社」はそんな中に取り残されたようにぽつんと寂しく建っていました。行く途中に「一ノ宮の渡し」の跡地があります。大きな木と石碑が残っていますが、多摩川を船で渡っていた名残りですから、古くから対岸とは往来があったのでしょう。石畳の道に沿って歩くと門に辿り着きます。南門が先でその次が通神門です。鳥居の向こうにある二つの門はこの神社の特徴の一つです。どうしてあるのでしょうか。神仏習合が行われてどこかのお寺の影響でしょうか。よく見ると木造の門にはいろんな動物の彫刻に飾られていました。鬼、獅子、龍、鯉、ウサギ、亀・・・。よく分からない植物も盛りだくさんです。東照宮なのか?とここはひいき目に見てあげましょう。それにしても寂しいところです。不気味さえ感じられます。ヒヨドリの鳴き声が恐ろしい叫び声のように聞こえました。人気もないし、地元の人に大事にされているんだろうかと心配になります。拝殿と本殿は周囲の木々が工事で倒され剥き出しになっているので余計にナーバスになってきます。武蔵野はずっと田舎だったのでうら寂しいのはしょうがありません。赤く塗られた拝殿と本殿は春日大社や住吉神社を思わせますが、本殿の造りは流れ造りです。この辺りでは古い神社だと思いますが、どうしてこんな門が建てられたとか社殿の色の始まりとか何か情報が欲しいところです。


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1000円ワイン通信 ~イヌリエータ ノルテ 2008

2012年02月13日 | 料理/グルメ
スペイン産のワインをいただきました。スペイン産のワインは滅多に飲まないのですが、いつもの行きつけのワインショップの店長が勧めるので購入しました。「イヌリエータ ノルテ 2008」は1380円で手に入りましたが、値段の割にはしっかりした味わいがあるというのが推薦理由でした。騙されたと思って飲むワインは、失敗だったか成功だったか楽しみでもあります。もちろんこうして記事を書くくらいだから、成功だったことは確かです。メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドで、表記にはフルボディと書いてありました。色は綺麗なルビー色です。酸味を思わせる香りが予感させるように口に運んだ時のアタックはスマッシュのような酸味感じます。ベリー系の味わいが強くフレンチ樽の匂いをかすかに漂わせフィニッシュは苦味が残ります。これだけ個性がはっきりしているテーブルワインはそうそうない気がします。ただし、フルボディと記載されてはいますけど、これは手前味噌ですね。ミディアムボディと評価すべきです。飲み応えが良いので重いボディだと思うのかも知れませんが、僕にはそこまでではないなと感じました。でも、価格以上の実力を持ついいワインです。二日に分けて飲んでみました。適温で飲むといい香りが立ちますが、冷やし過ぎると個性がなくなるので温度は重要だと反省します。最初、カキのオリーブオイル焼きと合わせてみましたが、意外にも合いました。赤は肉と決めつけないで、魚介類もいける証拠になった感じです。フルボディじゃなかったことが良かったのかも知れません。二日目は少し早いチョコケーキと合わせました。明日はバレンタインですね。我が家の娘二人はチョコ作りにやっきになっていて、「おこぼれ」をもらうことができたので合わせて飲んでみました。酸味が強いので甘味のあるチョコと上手くバランスをとってくれました。赤ワインとチョコの相性は良いですね、メルロー種との相性が良いと僕は思うのだけどどうかな。安いワインばかり飲んでいて飽きるのではないかと自分でも心配したことがありますが、こうして安くて美味しいワインを見つけるたびに、止められないと思うんですね。

         
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